イタリア北西部、アルプスの山あいにある人口およそ380人の町、ロンコ・カナヴェーゼ。谷を流れる川に沿って細長く延びる町並みを上流へたどると、そのいちばん奥に、周りの森や山の家々とは不釣り合いなほど背の高い、20世紀半ばの様式の大きな建物が見えてくる。町の老人ホームだ。1997年からの5年のあいだに、このホームで暮らしていた3人が、それぞれ歩いて出かけたまま帰ってこなかった。
81歳の女性は、嵐が近づく昼にスリッパ姿で、山の上の集落の方へ坂を上っていった。20年ほどこのホームで暮らしてきた61歳の女性は、町の墓地へ続く道で目撃されたのを最後に消えた。77歳の男性は、いつもの散歩に出て、無人の集落へ続く山道を歩いていくところを見られている。7年後に谷底で見つかった骨がその男性のものだったのかどうかさえ、はっきりした記録は残っていない。
事件の概要
🗓️ 発生時期:1997年11月10日、1999年6月30日、2002年(日付不明)
🌫️ 場所:イタリア・ピエモンテ州ロンコ・カナヴェーゼ(トリノ大都市圏、ソアナ谷)の老人ホーム
👤 行方不明者:ロザリア(マルタ)・ロンキエットさん(81)、アンジェラ・バスティーノさん(61)、リナルド・ベルトリオ・プインさん(77)
🔍 状況:3人とも同じホームの入所者。徒歩で出かけたまま戻らず、捜索でも見つからなかった
🕯️ 現状:2人は今も行方不明。2009年にリナルドさんのものとみられる骨が見つかったが、本人と確認されたという情報は見当たらない
ロンコ・カナヴェーゼは10世紀にさかのぼる古い町で、ソアナ谷の中心となる村だ。町の奥に建つサン・ジュゼッペ老人ホームは、ウェブサイトによれば、自立して暮らせる高齢者と介助が必要な高齢者の両方を受け入れ、国民保健サービスや地域の保健機構(ASL)※と提携している。標高950メートルの山の景色と澄んだ空気、穏やかに過ごせる環境をうたっている。
※ ASL:Azienda Sanitaria Locale(地域保健機構)の略。イタリアの国民保健サービスを地域ごとに運営する公的機関で、その地域の病院や保健サービスを管轄している。
元スレの投稿者は、イタリア国営放送RAIの行方不明者番組『Chi l’ha visto?』※のサイトや、トリノの新聞ラ・スタンパの2009年の記事などを情報源に挙げている。本記事は元スレに書かれた範囲で3人の足取りを追い、持病の有無など、書かれていないことには踏み込まない。
※ Chi l’ha visto?(キ・ラ・ヴィスト):イタリア国営放送RAIの長寿番組で、題名は「誰かその人を見ませんでしたか?」ほどの意味。視聴者から行方不明者の情報を募っている。
判明している事実
1997年11月、嵐の迫る昼にスリッパで出ていった81歳
ロザリア・ロンキエットさんは、ふだん「マルタ」と呼ばれていた。隣の谷の町チンターノの出身で、当時81歳。ホームに入って半年ほどだった。11月10日の昼ごろ、谷に嵐が入り込もうとするなか、彼女はひっそりとホームを出た。その後、山の上の集落キオの方へ坂を上っていく姿が目撃されている。丈の長い暗い色のガウンに、からし色のトップス、濃い色の靴下、明るい色のスリッパという服装で、身分証もお金も持っていなかった。職員が不在に気づいたのは午後2時半から3時半ごろで、すぐに助けを求めた。捜索救助隊と捜索犬が谷に入ったが、いなくなって数時間後には激しい雨が降り出し、においの追跡は阻まれた。痕跡はひとつも見つかっていない。
1999年6月、墓地へ続く道で目撃されたのを最後に消えた61歳
アンジェラ・バスティーノさんは、20年ほどこのホームで暮らしてきた入所者で、ホームの責任者を務めていた村の神父のもとで、使い走りなどの用事を引き受けていた。6月30日、61歳だった彼女は歩いてホームを出て谷のふもとの方へ下り、町の墓地へ続く道を歩いているのを見られたのを最後に、何ひとつ残さず姿を消した。捜索でも手がかりは見つかっていない。知人たちは、頭もしっかりしていて活動的で、土地勘もあり、理由もなくふらりと出歩く人ではなかったと話し、「煙のように消えるなんてありえない」と語る住民もいた。神父はのちに、連れ去りの可能性があるとして、相手が分からないままカラビニエリ※に告訴したが、捜査側はむしろ事故の線を見ていた。町では今も「さらわれて殺されたのでは」という憶測が消えていない。
※ カラビニエリ:イタリアの国家憲兵。軍に属する組織でありながら一般の警察業務も担い、山あいの小さな町では住民にとってもっとも身近な治安機関になっている。
2002年、無人集落へ続く山道に向かった77歳
その3年後、同じようなことがまた起きた。リナルド・ベルトリオ・プインさん(77)は、山のふもとの町カンポ・ディ・カステッラモンテの出身。穏やかで礼儀正しく、町の広場でよく足を止めては人とおしゃべりをしていた。毎朝ホームの前を散歩する姿は、町ではおなじみの光景だった。日付は分かっていないが、ある日いつもの散歩に出たまま戻らなかった。標高1500メートルの無人集落ニヴォラストロへ続く山道を歩いていくのが目撃されていたが、捜索でも見つからなかった。
7年後、谷底で見つかった骨と青い布切れ
2009年、パークレンジャーが、ニヴォラストロを囲む山中の谷底で人の骨を見つけた。場所に加え、骨のそばに青い布の切れ端があったことから、人々はそれがリナルドさんで、布は最後に目撃されたときに着ていた青いつなぎではないかと考えた。「険しい道で迷い、谷に落ちたのだろう」と話す人もいた。だが続報はなく、骨が本人のものだと確認した情報源は見当たらない。投稿者によれば、現在、彼の失踪については公式の行方不明者ファイルも写真も存在しないという。身元が確かめられて捜査が閉じられたのか、ただ忘れられてしまったのかは分からない。
2018年、谷の下の町でもう一人が消えた
3人の記憶が薄れかけていた2018年、谷を下った町ポント・カナヴェーゼで、また不可解な失踪が起きた。トリノの慌ただしい暮らしを離れて越してきたばかりのエリザ・グアランディさん(53)が、6月6日の午前11時ごろ、町の中心を散歩しに出たまま戻らなかった。携帯電話と身分証は家に残され、かわいがっていた2匹の猫のうち1匹も2日後にいなくなった。投稿者はさらに、アンジェラさんの失踪の1か月後、隣の谷で、やはり町の司祭の手伝いをしていたイネス・フェレッティさんが似た状況で消えていたことにも触れている。元スレの時点で、どの件にも新しい手がかりは出ていない。
主な仮説
仮説1:山で道に迷い、沢や谷に転落した
もっとも現実的とみられているのが、山での事故だ。ロザリアさんが出ていった日は嵐が迫り、数時間後の雨で捜索犬はにおいを追えなくなった。リナルドさんについては、向かったとされる山道の先の谷底で、青い布切れとともに骨が見つかっている。ロザリアさんとアンジェラさんについては骨も持ち物も出ていないが、山では遺体が見つからないまま終わることも珍しくない。ただ、アンジェラさんが最後に目撃されたのは、山へ上る道ではなく、谷を下って墓地へ向かう道だった。
仮説2:記憶や判断力の揺らぎから、ひとりで遠くまで歩いてしまった
コメント欄でもっとも支持を集めたのは、認知症などで判断力が衰えた人が、施設を出てそのまま歩き続けてしまうケースだ。日本に住むというコメント主は、記憶の中の「昔の家」へ帰ろうとして、遠くまで行ってしまう高齢者がいると書いている。入所して半年ほどのロザリアさんが、嵐の近づく日にガウンとスリッパで山へ上っていったことは、この説と矛盾しない。一方で、元スレには3人に認知症や持病があったとは書かれていない。頭がしっかりしていたと言われ、神父の用事を任されていたアンジェラさんを徘徊で説明するのは無理がある、という反論も出ている。
仮説3:外出を止めにくい施設で、見守りが追いつかなかった
同じホームから5年で3人という数字に、入所者の状態の見極めや、いなくなったときの対応を問う声も上がった。だが、このホームは自立した高齢者も受け入れていた。自由に出かけられる入所者を、施設が閉じ込めるわけにはいかない。英国の介護施設に詳しいコメント主は、火災のときに逃げられなくなるため、重い認知症の人向けの施設でも扉に鍵はかけられないと説明している。イタリアでも、本人の意思に反して閉じ込めるのは憲法が保障する自由に触れる、という指摘があった。当時の外出のルールや職員の体制は元スレからは分からず、今の基準を1990年代に当てはめるのにも注意が要る。元スレを見る限り、2002年以降に同じホームで同様の失踪が起きたという話も出ていない。
仮説4:事故ではなく、誰かが関わった
アンジェラさんの件で、町の人々が今も捨てきれずにいるのがこの見方だ。土地勘があり、しっかりしていた彼女が、谷を下る墓地への道で跡形もなく消え、雇い主の神父も連れ去りの可能性を訴えた。その1か月後には隣の谷でイネス・フェレッティさんが、2018年には谷の下の町でエリザ・グアランディさんがいなくなっている。偶然にしては重なりすぎているように見えるかもしれない。しかし捜査側は事故寄りに見ており、誰かが関わったことを示す証拠は元スレのどこにも出てこない。小さな信心深い村では年配の独り身の人が教会を手伝うのは珍しくない、というコメントもあった。広い山岳地帯で20年余りのあいだに起きた失踪を並べれば、共通点らしきものはいくらでも拾えてしまう。
海外の反応
1. 謎の名無しさん
認知症やそれに近い状態の人が施設から出て行ってしまうのは、どこの国でもよくある。同じ施設で3回なら、1人目のあとに対策を強められなかったのかもしれない。
2. 謎の名無しさん(>>1への返信)
でも、3人に認知症があったってどこかに書いてある? 司祭の用事を任されていた61歳はとくに当てはまりそうにないし、24時間の看護が必要な人に使い走りは頼まないよ。
3. 謎の名無しさん
自立型の高齢者住宅と看護付きの老人ホーム、両方で働いてきた。認知症と診断された人を、ひとりで山へ送り出すことはまずない。それに、司祭が助手や秘書を置くのはごく普通のことだよ。
4. 謎の名無しさん
自然の中で迷って山にのみ込まれるのがどれほど簡単か、人はいつも甘く見ている。もし入所者の状態の見極めが甘かったのなら、3回続いても不思議じゃない。
5. 謎の名無しさん(>>4への返信)
扉に鍵をかけるわけにはいかないよ。老人ホームは刑務所じゃない。入所者には好きなときに出かける権利があって、それは当然守られるべきだ。
6. 謎の名無しさん(>>5への返信)
でもここは「介助が必要な人」も受け入れていたんだよね。重い認知症の人は、目を離した瞬間に出て行ってしまい、命に関わることになる。診断の境目にいるような人なら、見守りのない時間は外出を制限すべきだったと思う。
7. 謎の名無しさん
イタリアでは、認知症があっても人を閉じ込めるのは、憲法で保障された移動の自由に反すると聞いた。とはいえ、そういう入所者のそばに付くとか、出入り口に見張りを置くとか、職員にできることはあったと思う。
8. 謎の名無しさん
亡くなった連れ合いは、英国で重い認知症の人向け老人ホームの建物調査をしていた。そういう施設でも、火事のとき逃げられなくなるから扉に鍵はかけられない。それでも出て行く人はいたけど、ちゃんと見つかったのは施設が街なかにあったからだよ。
9. 謎の名無しさん(>>8への返信)
介護職の知り合いの話。英国の大きな施設で、入所者たちが示し合わせて自動扉にスリッパを挟み、1人が倒れたふりで職員を引きつけた隙に、別の1人が「夫のところへ帰る」と出て行った。旦那さんは10年前に亡くなっていたのに。笑っちゃいけないけど、出る人は出る。
10. 謎の名無しさん
骨はたぶん見つかって間もなくリナルドだと確認されていて、どこかのデータベースを更新しそびれただけだと思う。本人じゃなかったら、身元不明の人骨として新しい捜査が始まっているはず。「続報なし」では済まないよ。
11. 謎の名無しさん(>>10への返信)
たぶんそうだろうね。こういう情報が中途半端に報じられたまま、続きが誰にも伝えられないのが一番もやもやする。
12. 謎の名無しさん
骨が見つかったのは2009年。DNA鑑定で本人かどうか確かめられたはずなのに、結果らしい話がどこにも出てこないのが引っかかる。確認されていないのなら、あの骨は今も誰のものか分からないことになる。
13. 謎の名無しさん
自分の第一印象は、どれも山あいを歩いていた高齢者の悲しい事故だろう、というもの。事故は簡単に起きるのに、遺体を見つけるのは本当に難しい。写真で見るとロンコは美しいけど、歩くには危なそうな谷だ。
14. 謎の名無しさん(>>13への返信)
自分も事故説寄りだけど、アンジェラの立場がよく分からない。61歳で20年ほど住んでいたなら、40代の初めから老人ホームにいたことになる。頭もしっかりしていたのに、なぜそんなに若いうちから?
15. 謎の名無しさん(>>14への返信)
介護を受けるためというより、ホームの敷地や教会まわりの手伝いをするために住んでいたんじゃないかな。3件ともたぶん不運な事故だと思う。ただ、時期がこれだけ近いのは妙な偶然だ。
16. 謎の名無しさん
記憶の衰えの初期サインは、わかっているはずの人でさえ見過ごしがちだ。「自立」といっても体が元気という意味で、ホームにいたのには理由があったはず。いつもの道から少しそれて天気が崩れれば、もう戻れない。
17. 謎の名無しさん(>>16への返信)
記憶の病気を抱える人は、ある日突然、いつもの散歩の途中で見知らぬ場所にいることに気づく。迷ったと人に言うのが恥ずかしくて、ひとりで帰ろうとしてさらに迷う。しかも「家」が子どもの頃の家にすり替わっていたりする。本人の中では迷子じゃなく、家に帰る途中なんだ。今住んでいる日本でもよく聞く話だよ。
18. 謎の名無しさん
ロザリアの服装が頭から離れない。11月の嵐が近づく日に、丈の長いガウンとスリッパで、お金も身分証も持たずに山の集落の方へ上っていった。どう見ても、出かけるつもりの格好じゃない。
19. 謎の名無しさん(>>18への返信)
だからこそ、計画して姿を消したわけじゃないと思う。ホームで過ごしていた格好のまま、ふと外に出たんだろう。いなくなるつもりなら靴くらい履く。スリッパで山道を上れば、足を取られるのは時間の問題だよ。
20. 謎の名無しさん
5年で3人は確かに気味が悪い。知りたいのは、行方不明者が出たときの決まった手順があったのか、川や谷、古い山道がすぐに捜索されたのか。あの地形なら、徘徊だったとしても早く見つけるのはほぼ不可能だと思う。
21. 謎の名無しさん
ロザリアの件は雨が本当に悔やまれる。昼ごろに出て、いないと気づかれたのが午後2時半から3時半。すぐに犬が入ったのに、いなくなって数時間で本降りになった。もう少し早く気づいていれば、と考えてしまう。
22. 謎の名無しさん
アンジェラの件だけは事故とは思えない。土地勘があって、理由もなくいなくなる人じゃなかったと知人たちは言っているし、消えたのは山の奥じゃなく墓地への道だ。神父が告訴までしたのは、それだけ不自然だったからじゃないか。
23. 謎の名無しさん(>>22への返信)
よく知った道でも足を滑らせるし、急に具合が悪くなることもある。下り坂は上りより転びやすいくらいだ。若くて元気な人が慣れた土地で命を落とした例はいくらでもあるし、捜査側が事故を疑ったのにも理由はあったと思う。
24. 謎の名無しさん
一番ぞっとしたのは、アンジェラが消えた1か月後に、隣の谷でも司祭の手伝いをしていた女性がいなくなっていること。これを偶然で片付けていいのか、正直わからない。
25. 謎の名無しさん(>>24への返信)
イタリアの小さくて信心深い村だと、誰もが何かしらの形で司祭を手伝っているものだよ。とくに年配の独り身の人はね。教会が村の暮らしの中心なんだから、共通点としては弱いと思う。
26. 謎の名無しさん
2018年のエリザの件も寒気がした。携帯も身分証も置いたまま散歩に出て戻らず、2日後には、かわいがっていた猫まで1匹いなくなっている。関係ないと頭では分かっていても、ぞわっとする。
27. 謎の名無しさん(>>26への返信)
飼い主が帰らなくなって人の出入りが増えれば、猫が驚いて逃げ出すこともあるよ。それより、越してきたばかりで土地に不慣れだったことのほうが大きいと思う。知らない道に入り込んで迷ったか、事故に遭ったんじゃないかな。
28. 謎の名無しさん
こうして消えたまま見つからない人がどれほど多いか、知ったらたいていの人は驚くと思う。今住んでいるオーストラリアでも、ここ30年ほどのあいだの似た件が、ぱっと20件以上は思い浮かぶ。
29. 謎の名無しさん
リナルドの話が一番切ない。毎朝ホームの前を散歩して、広場で町の人と立ち話をしていたおじいさんなのに、今は公式の記録も写真も残っていないという。覚えているのは、あの町の人たちだけなんだろうな。
30. 謎の名無しさん
自分は3人とも、山の自然に人が負けてしまった結果だと思う。軽く扱うつもりはないけど、それを確かめる手がかりすら残っていないことが、この話をいつまでも終わらせないんだろう。
未解決の謎
この話の核は、「なぜ同じホームから5年で3人も」という一点だ。嵐の近づく日にスリッパで山へ上っていった81歳、墓地への道で目撃された61歳、無人の集落へ続く山道に入った77歳。ひとつずつ見れば、山の地形と天候で説明がつくのかもしれない。リナルドさんが向かった山道の先では、実際に青い布切れとともに骨が見つかっている。
それでも割り切れないのは、確かめられたことがあまりに少ないからだ。谷底の骨が本人と確認されたのかどうかは分からず、公式の記録も写真も残っていないという。ロザリアさんとアンジェラさんにいたっては、骨も持ち物も見つかっていない。アンジェラさんをよく知る町の人々は、今も事故だとは納得していない。
一方で、町の噂が語る「事件」を裏づける材料も、元スレを見る限りどこにもない。隣の谷のイネスさんや、2018年のエリザさんの失踪を重ねると、谷一帯に何かがあるように思えてくる。だが、アルプスの広い山域で20年余りのあいだに起きた失踪を並べれば、偶然の共通点はいくらでも見つかる。施設の見守りを問う声にしても、入所者の外出の自由とどう折り合いをつけるかという、今も介護の現場が抱える難しさと切り離しては語れない。
毎朝の散歩、神父の用事、始まったばかりの老後の暮らし。それぞれの日常の延長で出かけた3人に何が起きたのか、その答えは今も見つかっていない。


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