2025年6月22日、ロサンゼルスの北に広がるエンジェルス国有林※の尾根で、ひとりの女性が前を歩く同行者に手を振った。それが、彼女の姿が確認された最後の瞬間になった。行方がわからなくなったのはモニカ・レザさん。元スレのタイトルによれば、彼女が消えたのは同行者のわずか30フィート(約9メートル)後ろだったという。
※ エンジェルス国有林:ロサンゼルス市街の北側に広がる国有林で、サン・ガブリエル山地の大部分を占める。大都市のすぐ裏手にありながら険しい尾根と深い谷が続き、ハイキングの名所であると同時に、遭難も起きる山域として知られる。
投稿者の言葉を借りれば、当時の報道はどこも「行方不明のハイカー」という定型で彼女の件を伝えた。だがその投稿者は、レザさんがNASAのジェット推進研究所(JPL)※に移る前、ロケットエンジンメーカーで30年を過ごし、エンジン用の特殊な合金の共同発明者でもあったと書いている。においを追った捜索犬は谷筋で痕跡を見失い、捜索のヘリがまだ飛んでいた4日後には、ネット上に彼女の「死亡日」を記した追悼ページが現れた。
※ ジェット推進研究所(JPL):NASAの研究開発拠点のひとつで、カリフォルニア工科大学が運営している。パサデナ近郊、サン・ガブリエル山地のふもとにあり、火星探査車をはじめとする無人探査機の開発で知られる。
事件の概要
🗓️ 最後の目撃:2025年6月22日
🌫️ 場所:米カリフォルニア州、エンジェルス国有林の尾根(ロサンゼルス北方の山地)
👤 行方不明者:モニカ・レザさん(NASAジェット推進研究所の技術者)
🔍 状況:同行者と山を歩いている途中、尾根の上で前を行く同行者に手を振ったのを最後に姿が見えなくなった
🕯️ 現状:元スレが立った2026年3月の時点で発見に至っていない。元スレを見る限り、起訴された人や容疑者として名前が出た人はいない
この日、エンジェルス・クレスト※の方へ上がっていたというコメント主は、上空をヘリが飛び、所属の違う警察があちこちから集まっていた光景を覚えていると書いている。捜索は、決して小さな規模ではなかったようだ。
※ エンジェルス・クレスト:ロサンゼルス北郊からサン・ガブリエル山地の奥へと延びる山岳道路「エンジェルス・クレスト・ハイウェイ」と、その沿道一帯の通称。
元スレは、この件を独自に調べて記事にしている書き手が、その要約として立てたものとみられる。本文の結びには詳しい調査記事へのリンクが貼られ、コメント欄にも書き手とみられるアカウントが「続報を準備している」と書き込んでいる。以下で紹介する経歴や捜索の細かな経過には、この投稿者の調べに頼っている部分が多い。本記事では、元スレで確認できる内容を投稿者の主張として示し、山やトレイルの名前、捜索の日数など、元スレに書かれていないことには踏み込まない。
判明している事実
最後の姿は、前を歩く同行者に手を振った場面
2025年6月22日、レザさんは同行者と一緒にエンジェルス国有林の尾根を歩いていた。投稿によれば、彼女は前を行く同行者に手を振り、それを最後に誰にも目撃されていない。元スレのタイトルは、このときの二人の間隔を30フィート(約9メートル)としている。ただし投稿者は、最後に彼女を見た同行者の説明が、二人がどれだけ離れていたかという点で食い違っていたとも記しており、正確な距離ははっきりしない。
サーモグラフィーが捉えたのはクマだった
捜索では、体温などの熱を映し出す赤外線サーモグラフィーも使われた。投稿者によれば、そこに映ったのは一頭のクマで、彼女の姿はなかった。熱を感知するカメラは開けた場所では力を発揮する一方、木々の枝葉や岩の陰にさえぎられると対象を捉えにくいとされる。映らなかったことが、そこに誰もいなかったことを意味するとは限らない。
捜索犬が追ったにおいは谷筋のニット帽で途切れた
においを追う捜索犬は、彼女の痕跡をたどって、谷筋にあったニット帽のところまで行き着いたという。ところが、においはその地点で完全に途切れた。投稿者は「どの方向にも、そこから出ていくにおいがなかった」と強調している。元スレの記述は短く、ニット帽が見つかった正確な位置や、それが本人のものと確認されたのかといった詳細までは分からない。
捜索中に現れた「死亡日」入りの追悼ページ
失踪から4日後の6月26日、まだ捜索のヘリが飛んでいたさなかに、墓所情報サイトのFind a Grave(ファインド・ア・グレイブ)※に彼女の追悼ページが登録された。そこには死亡日と、埋葬方法として「グリーン・ベリアル」※が記されていたという。投稿者は、遺体がなければ成り立たない埋葬方法だとしてこの点を問題視している。ただし、ページを誰が作ったのかは元スレに書かれていない。そして元スレが立った時点でも、彼女の手がかりは見つかっていない。
※ Find a Grave:米国発祥の墓所・追悼情報のデータベースサイト。一般の利用者が故人のページを登録でき、公的な死亡記録や法的な死亡認定とは別物である。
※ グリーン・ベリアル:遺体に防腐処理を施さず、土に還る素材の棺や布で包んで埋葬する方法。環境への負荷が小さい葬送として、米国などで選ぶ人が増えている。
投稿者が掘り起こした経歴
投稿者によれば、レザさんは米国のロケットエンジンメーカー、エアロジェット・ロケットダイン※でテクニカル・フェロー※として30年を過ごした。次世代ロケットエンジンの内部に使われるニッケル基の超合金※「モンダロイ」の共同発明者で、その特許も持っていたという。その後、以前とは別の姓で、ひっそりとJPLへ移っていた。失踪を伝えた報道はいずれもこの経歴に触れていなかった、というのが投稿者の主張であり、本記事で独自に裏付けを取れた情報ではない点に注意したい。
※ エアロジェット・ロケットダイン:米国のロケットエンジンメーカー。NASAの大型ロケットSLSに使われるRS-25エンジンなどを手がけている。
※ テクニカル・フェロー:企業の技術者のなかでも、とくに高い専門性を認められた人に与えられる上位の肩書き。
※ 超合金:高温にさらされても強度や耐食性を保つよう設計された合金。ジェットエンジンやロケットエンジンの高温部に欠かせない。
主な仮説
仮説1:尾根で足を踏み外し、同行者から見えない斜面へ落ちた
山で人が姿を消したとき、まず疑われるのは滑落や転倒といった事故である。尾根道は片側、あるいは両側が急斜面になっていることが多く、道の外へ数歩はみ出すだけで、すぐ後ろにいる人の視界からも外れてしまう。彼女が手を振ったあと、同行者が前を向いて歩き出したわずかな間に足を取られたのなら、「9メートル後ろで消えた」という状況にも説明がつく。捜索犬が谷筋でニット帽に行き着いたことも、尾根から下の方へ移動した跡と読める。同じサン・ガブリエル山地では、2023年に行方不明になった英国の俳優ジュリアン・サンズさんが、5か月あまりたってようやく発見されている。捜索の手が入った山でも、見つからないことは起こりうる。一方で、においがニット帽の地点で完全に途切れた理由は、この説だけではうまく説明しきれない。
仮説2:自分で尾根を離れ、谷筋へ下りて道に迷った
ニット帽が見つかった谷筋は、彼女が自分の足でそこまで下りた可能性を示している。山では、景色を見るため、少し休むため、あるいは踏み跡を道と見誤って、何気なくルートを外れることがある。6月下旬の南カリフォルニアの山は日中に気温が上がりやすく、暑さや疲れで判断が鈍ることもあるだろう。谷筋は尾根より見通しが悪く、いったん下りてしまうと、上から呼ぶ声も届きにくい。ただし、この説にも弱点がある。直前まで同行者に手を振っていた人が、何も告げずに道を外れるだろうか。9メートルほどの距離なら、離れる前にひと声かけるのが自然だ。捜索犬が「出ていくにおい」を見つけられなかった点も、谷の中を歩き続けたという筋書きとは噛み合いにくい。
仮説3:第三者が関わった
投稿者が強い違和感を示しているのは、同行者の説明に揺れがあったこと、そして捜索中に「死亡日」と「グリーン・ベリアル」を記した追悼ページが現れたことである。においがどこにも続いていない点も、あわせて強調されている。だが、どれも事件を示す根拠としては弱い。山道で後ろを歩く人との距離を正確に測っている人はまずおらず、動揺したまま何度も説明を求められれば、数字が揺れるのはむしろ自然だ。Find a Graveは一般の利用者が登録できるサイトで、誰がどんなつもりでページを作ったのかは分かっていない。同行者は彼女の前を歩いていただけであり、元スレを見る限り、起訴された人や容疑者として名前が出た人もいない。根拠のないまま特定の誰かに疑いを向けても、彼女を見つけることにはつながらない。
仮説4:経歴を狙って連れ去られた
ロケットエンジンの材料に通じた技術者が、ある日山から消えた——この組み合わせは、どうしても陰謀めいた想像を呼ぶ。コメント欄にも「知識を目当てに連れ去られたのでは」「NASAやJPL、UFO研究、プラズマ技術に関わる人の失踪が続いている」という声があった。ただ、冷静に考えると無理が多い。特許の内容はもともと公開される仕組みで、会社での発明なら権利も勤め先に帰属するのが普通だ。知識は本人の頭の中だけでなく、チームや会社の記録にも残っている。人をさらうのが目的なら、人里離れた山の尾根で、しかも同行者がすぐ前にいる瞬間を選ぶ理由がない。「関係者の失踪」を並べた一覧は、膨大な数の関係者の中から当てはまる例だけを拾えば、いくらでも作れてしまう。そもそも経歴自体が投稿者の調べによるもので、元スレを見る限り、公的機関が失踪と仕事を結びつけたという情報は出ていない。
海外の反応
1. 謎の名無しさん
モニカ・レザさんの捜索の経過が、ここまで順を追ってまとめられているのは初めて見た。地元ニュースの断片だけでは、全体像がまるで分からなかったから助かる。
2. 謎の名無しさん(>>1への返信)
記事を書いた者です、ありがとう。この件はずっと追いかけていて、投稿してから新しい情報提供がかなり届いている。続報も近いうちに出すつもりだ。
3. 謎の名無しさん
妙な事件だと思う。尾根の上で、しかも連れのほんの9メートル後ろにいた人が消えるなんて。声をかければ普通に届く距離じゃないか。
4. 謎の名無しさん(>>3への返信)
山を歩く人間として言わせてほしい。尾根道の9メートルは平地の9メートルとは違う。道は曲がりくねっているし、岩ひとつ、低木の茂みひとつ挟めば後ろの人は簡単に視界から外れる。尾根は風が強いことも多くて、声もかき消されやすい。
5. 謎の名無しさん
去年の出来事なのに、まったく知らなかった。NASAの研究所の技術者が山で行方不明になったのに、全国ニュースで見た覚えがない。
6. 謎の名無しさん
報道は「ハイカーが行方不明」の定型で終わっていて、経歴には触れていなかった、というのが投稿者の指摘だよね。ただ「別の姓でひっそり移っていた」と書くと秘密めいて聞こえるけど、長いキャリアの途中で姓が変わるのは珍しくもない。
7. 謎の名無しさん
前にもこのあたりの山で俳優が行方不明になったよね。あの人も結局、見つからないままだったんだっけ?
8. 謎の名無しさん(>>7への返信)
ジュリアン・サンズのことなら、見つかっているよ。『眺めのいい部屋』などに出ていた英国の俳優で、2023年1月にサン・ガブリエル山地で行方がわからなくなり、5か月あまり後にハイカーが発見した。
9. 謎の名無しさん
サンズの件を思い出すと、「これだけ探して何も出ないのは不自然だ」とは言い切れないと思う。捜索の手が何度も入った山でも、5か月以上見つからなかったんだから。
10. 謎の名無しさん
死亡日まで載せるなんて、いったい誰が彼女を死んだことにしたの? まだ行方不明の段階で、そんな宣告ができるはずがない。
11. 謎の名無しさん(>>10への返信)
Find a Graveは役所の記録じゃなくて、一般の利用者が故人のページを登録できるサイトなんだ。だから法的な死亡宣告とは関係ない。問題は、誰がどういうつもりで作ったのかのほうだと思う。
12. 謎の名無しさん
Find a Graveの件はさすがに異様だ。捜索のヘリがまだ飛んでいた4日後に、死亡日と「グリーン・ベリアル」まで書いたページが出ている。遺体がなければできない埋葬方法を、なぜ書けたのかが引っかかる。
13. 謎の名無しさん(>>12への返信)
引っかかるのは分かる。でも、登録した人が深く考えずに埋葬方法の欄を埋めただけかもしれない。遺体があると知ったうえで書いたとは限らないし、その一語だけで何かを読み取るのは早いと思う。
14. 謎の名無しさん
彼女の知識そのものが目当てで連れ去られたんじゃないか、と考えてしまう。ロケットエンジンの材料を生み出した当の本人なんだから。
15. 謎の名無しさん(>>14への返信)
偶然がいくつ重なったら、もう偶然とは呼べなくなるんだろう。NASAやJPLの関係者、UFO研究、プラズマ技術に関わる人たちが次々にいなくなっている。そろそろ点と点をつなげて考えるべきだ。
16. 謎の名無しさん(>>15への返信)
点と点をつなげると言うけど、それは「いなくなった人」だけを先に集めてから線を引いているだけだよ。NASAやその周辺の関係者は膨大な数がいて、病気や事故で亡くなる人も、山で遭難する人も毎年必ず出てくる。
17. 謎の名無しさん
特許はいま誰が持っているんだろう。関係があるかは分からないけど、どうしても気になる。それにしてもよく調べてある。大手メディアもこれくらい掘ってくれればいいのに。
18. 謎の名無しさん(>>17への返信)
会社員として仕事でした発明なら、特許は普通は勤め先の会社のものになる。それに特許の中身は公開されていて誰でも読める。もし特許目当ての連れ去りを想像しているなら、そこは噛み合わないと思う。
19. 謎の名無しさん
捜索犬が谷筋のニット帽までにおいを追って、そこでぷつりと途切れた、というくだりが一番不気味だ。どの方向にも出ていくにおいがないって、どういう状況なんだろう。
20. 謎の名無しさん
においが途切れること自体は、捜索では珍しくないらしい。6月の山は日中かなり暑くなるし、風や岩場、乾いた地面でにおいはすぐに散る。「どこにも行っていない」というより「そこから先を追えなくなった」と読むほうが自然だと思う。
21. 謎の名無しさん
サーモグラフィーでクマは見つかったのに彼女は見つからなかった、という話が妙に頭に残る。ただ、ああいうカメラは木の下や岩の陰にいるものは映りにくいとも聞く。
22. 謎の名無しさん
同行者が話した二人の距離が、説明のたびに違っていたと投稿にある。それ自体に何か意味があるんだろうか。
23. 謎の名無しさん(>>22への返信)
ほとんど意味はないと思う。山道で後ろを歩く人との距離なんて誰も測っていないし、動揺したまま何度も聞かれれば数字は変わる。前を歩いていただけの人を、それで疑うのは筋が違う。起訴された人も、容疑者として名前が出た人もいないんだから。
24. 謎の名無しさん
この件を含む2人の話に、さらに7人の死まで結びつけられていた、という投稿を別のところで読んだ。本当だとしたら、とんでもない話だと思う。
25. 謎の名無しさん(>>24への返信)
結びつけているのが誰なのか、まずそこを見たほうがいい。警察や公的機関の発表なのか、ネット上の誰かの推理なのかで、重みはまるで違う。対象を広げれば広げるほど、偶然の共通点なんていくらでも見つかる。
26. 謎の名無しさん
読んでいて混乱してきた。結局みんなは、彼女に何が起きたと思っているの? 誰かに危害を加えられたってこと?
27. 謎の名無しさん(>>26への返信)
公表されている範囲では、事件だと示す証拠は出ていないよ。山で人がいなくなったときは、まず滑落や道迷いが疑われる。ただ、それにしては手がかりが少なすぎるから、みんな落ち着かないんだと思う。
28. 謎の名無しさん
家族のことを考えるとつらい。捜索のさなかに追悼ページが出て、ネットでは陰謀論まで語られる。何が起きたにせよ、まずは彼女が見つかって、家族が答えを得られてほしい。
29. 謎の名無しさん
あの日、たまたまエンジェルス・クレストの方に上がっていた。ヘリが飛んでいて、所属の違う警察があちこちから来ていたのを覚えている。あれだけの人が動いて何ひとつ出てこなかったことが、ずっと引っかかっている。
30. 謎の名無しさん(>>29への返信)
現地でその光景を見ていたなら、なおさらだろうね。自分は滑落か道迷いがいちばん現実的だと思っているけど、それでも谷筋のニット帽から先が何ひとつ分からない理由は、まだ説明できない。
未解決の謎
この事件の中心にあるのは、「すぐ前に人がいたのに、なぜ誰にも気づかれずに姿が見えなくなったのか」という一点である。9メートルという距離は、平地なら声をかければすぐ届く。だが山の尾根では、曲がり角ひとつ、茂みひとつで人の姿は簡単に隠れる。同じ山地で、名の知れた俳優が捜索のあと5か月以上見つからなかった例もある。見つからないという事実だけで、事故の可能性を消すことはできない。
その一方で、捜索犬のにおいが谷筋のニット帽で途切れ、そこから先へ続く痕跡が見つかっていないことは、単純な滑落や道迷いの筋書きにも収まりきらない。サーモグラフィーにはクマが映り、彼女は映らなかった。手がかりが「あるところまでは続き、そこで消える」という形をしているからこそ、この件は多くの人の想像をかき立てる。
捜索中に現れた追悼ページは、この事件でもっとも奇妙な要素だろう。誰が、何を思って死亡日と埋葬方法を書き込んだのかは分からない。ただ、あのページは彼女がどこでどう姿を消したのかについては何も語っていない。ロケットエンジンの材料を手がけたという経歴も同じで、話を劇的に見せはするが、それが失踪と結びついていることを示す材料は、元スレを見る限り出ていない。経歴の華やかさや不可解な追悼ページに目を奪われるほど、山で起きうるありふれた事故の可能性は見えにくくなる。
元スレが立った2026年3月の時点で、レザさんは見つかっていない。あの日エンジェルス・クレストでヘリを目にしたというコメント主は、何ひとつ出てこなかったことがずっと引っかかっていると書いた。尾根の上で同行者に振った手が、いまも彼女の最後の記録として残っている。何が起きたにせよ、家族にとって答えとなる手がかりが、いつか見つかることを願いたい。

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