「あの人たちにいつかやられる」目のほとんど見えない87歳が訴え続けた侵入者と壊され続けた電話

「あの人たちにいつかやられる」目のほとんど見えない87歳が訴え続けた侵入者と壊され続けた電話 未解決事件

1981年の春、シカゴのサウスサイドで一人暮らしをしていた87歳の女性が、「家に誰かが入ってくる」と警察に何度も電話をかけるようになりました。目はほとんど見えず、耳も遠い。警察は最初、話を信じきれませんでした。ところが彼女の電話機を調べると、送話口の部品が本当に抜き取られていたのです。

修理しても、ねじを締めて接着しても、電話はまた壊されました。近所の人には「あの人たちにいつかやられる。分かってるの」と涙ながらに話していたと伝えられます。そして6月26日、彼女は自宅の寝室で、両手を縛られた姿で見つかりました。

事件の概要

🗓️ 発生日:1981年6月26日(遺体の発見日)

🌫️ 場所:米イリノイ州シカゴ市サウスサイドの自宅(小さなレンガ造りの一軒家)

👤 被害者:シグリッド・バーギンデ(Sigrid Barginde、87歳)

🔍 状況:4月から、侵入者に襲われた・電話を壊されたと警察に繰り返し訴えていた。目がほとんど見えず耳も遠い一人暮らしだった

🕯️ 発見/結末:寝室のベッドで両手を縛られた状態で発見。電話のコードはまた引き抜かれていた。死因は当時「未確定」とされ、犯人は今も分かっていない

シグリッドは、シカゴの南側に広がるサウスサイドの小さな家に一人で住んでいました。目も耳も不自由な高齢者の一人暮らしは、悪意を持った者から見れば狙いやすい相手です。この年の4月から6月にかけての約2か月半、彼女の家では「侵入」と「電話の破壊」が何度も繰り返されました。

警察は通報のたびに駆けつけています。一方で、家にこじ開けられた跡が見当たらないこともあって、当初は彼女の話を半信半疑で聞いていたと、担当の警官自身が当時の取材で認めています。

判明している事実

4月から続いた侵入の訴え
最初の通報は4月の初めでした。居間のソファでうたた寝をしていたシグリッドが目を覚ますと、部屋の中を人影が動いていた。悲鳴を上げると、侵入者は彼女にシーツをかぶせて頭を殴り、クローゼットに押し込んだといいます。彼女は物音がしなくなるまでクローゼットの中で、家を物色する気配を聞いていました。元スレの投稿者が引く当時の記事によれば、彼女はけがをしたときの血の付いたシーツと、目のまわりの黒いあざを警官に見せたとされます。

何度も壊された電話
シグリッドは「電話をかけても相手に声が届かない」とも訴え、近所の家の電話を借りて通報していました。警察が電話機を修理に出すと、送話口の中の部品がむしり取られていたことが分かります。修理して返しても部品はまた消え、警官が受話器のねじを締めて接着剤で固めても、今度は受話器とコードが本体から引き抜かれました。5月の侵入の際には、電話のコードが壁から丸ごと引きちぎられていたと伝えられます。

警察と近所が取った対策
警察は家の周りの巡回を増やしました。地元の市議会議員は防犯の点検に人を送り、錠前屋が10ドルで鍵を交換し、近所の人たちは家が見通せるように雑草や生け垣を刈り込みました。慈善団体のソーシャルワーカーは引っ越しを勧めましたが、シグリッドは「家が売れるなら出ていく」と答え、買い手には泥棒が理由で売るのだと正直に言わなければならない、と考えていたといいます。警察は、侵入できそうな場所は8〜10インチ(約20〜25センチ)ほどしか開かない寝室の窓だけだとみて、子どもが入り込んだのではないかと疑っていましたが、相手を特定できませんでした。6月16日には、銀行から帰ったところを家の前で襲われ、ハンドバッグを放さずに抵抗して近所の家に逃げ込んだとも伝えられます。

6月26日の発見と食い違う記録
6月26日、玄関に応答がないことを不審に思った友人が警察に連絡し、シグリッドはベッドの上でうつ伏せになった状態で見つかりました。両手は縛られ、電話の受話器とコードはまた引き抜かれていて、助けを呼べない状態だったとされます。ただ、手の縛られ方は資料で食い違っています。UPI通信の記事(1981年7月)は「体の前で縛られていた」とし、元スレの投稿者が引く記事は「背中で、黄褐色のスカーフで縛られていた」としています。家に押し入った跡は無かったとされます。

死因と遺族の訴え
UPIの記事が出た7月下旬の時点では、クック郡の検視局※は死因を確定しておらず、調査を続けていました。元スレの投稿者が引く当時の記事によれば、検視の結果は「何者かに縛られた後、心臓発作を起こして亡くなった」というもので、警察は6月30日に「自然死」として捜査を終えたとされます。9月には、シグリッドの姉妹イングヴェルデの求めに応じて、判事が警察に捜査記録の開示を命じたと伝えられます。警察は遺族にも遺族の弁護士にも記録を見せていなかったといいます。イングヴェルデの娘が8月末に遺品の整理に入ったところ、遺体が見つかったベッドの寝具に多量の血の跡があり、写真に残したとも訴えていました。遺族は私立探偵を雇いましたが、事件は解決していません。

※ 検視局:変死や不審死の死因を調べる公的機関。米国では郡ごとに置かれ、シカゴ市はクック郡の管轄。

主な仮説

仮説1:目の不自由な高齢者を狙った物取り

もっとも単純な見方です。目も耳も不自由で一人暮らしの高齢者は、侵入しても顔を見られず、通報も遅れる。電話を壊したのは、物色の間に助けを呼ばせないため、というわけです。銀行帰りを狙ったひったくりもこの線で説明できます。ただ、通報のたびに警官が来て巡回まで増えた家に、何度も戻ってくる理由が弱い。何が盗まれたのかがはっきり伝わっていないことも、この説を決めきれない理由です。

仮説2:家から追い出すための嫌がらせ

侵入の目的は物ではなく、彼女を怖がらせて家を手放させることだった、という説です。電話を毎回使えなくするのは、安心して暮らせなくするには効果的なやり方です。ソーシャルワーカーに引っ越しを勧められた彼女が「家が売れるなら出ていく」と答えていたことも、この説を考える材料になります。この見方では、最後の夜は脅しが行き過ぎた結果で、最初から命を奪うつもりは無かったことになります。ただ、彼女の家や土地を欲しがっていた具体的な人物や業者がいたという話は伝わっていません。

仮説3:家に出入りできた顔見知り

押し入った跡がないことを重く見る説です。合鍵を持っていたか、家に出入りしても不自然でない人物なら、こじ開ける必要がありません。電話機を開けて部品だけを抜くという手間のかかるやり方も、家の中の様子を知っている人物を思わせます。中には、侵入者がずっと家の中に潜んでいたのではないか、という見方まであります。ただし、特定の人物が疑われたという記録は伝わっておらず、あくまで状況からの推測です。

仮説4:近所の子どもや若者のいたずらがエスカレートした

当時の警察自身が考えていた線です。入り込めるのは少ししか開かない寝室の窓だけで、体の小さい子どもなら通れる。目の見えない老人を面白半分に怖がらせていたのが、回を重ねるうちに歯止めが利かなくなった、という見方です。一方で、送話口の部品だけを繰り返し抜き取る手口は、子どものいたずらにしては几帳面すぎるという反論もあります。

海外の反応

1. 謎の名無しさん
最期の数か月を怯えながら過ごしたと思うと胸が痛い。毎回電話をいじっていくなら、同じ人間が何度も来ていたんだろうな。壁からコードを引き抜くならまだ分かるけど、送話口の部品だけ抜くって変なやり方だよ。

2. 謎の名無しさん(>>1への返信)
そもそも侵入者がずっと家の中にいたんじゃないか、とすら思う。こういう未解決事件の大半は、警察がまともに動かなかったせいで「未解決」になってる気がするよ。

3. 謎の名無しさん(>>1への返信)
こういう話を読むたびに、誰か一人でもそばにいてくれればと思う。何晩か居間で待っていれば、窓をこじ開ける音に気づけたかもしれないのに。年を取った人は赤ん坊と同じくらい無防備なんだ。

4. 謎の名無しさん
悲しいし腹が立つ。周りは彼女の訴えを信じて、壊された電話という証拠まで見ていた。それなのに、縛られた状態で亡くなって電話もまた壊されていたのに「自然死」って、どういうことなんだ。

5. 謎の名無しさん
縛られている間に心臓発作を起こしたのなら、書類の上では病死の扱いになる、ということなのかもしれない。制度としてはそうなのかも、という程度の推測だけど。

6. 謎の名無しさん(>>5への返信)
恐怖で心臓が止まったのなら、止めた原因がちゃんとある。それを自然とは呼べないよ。縛った人間がいる時点で、死因が何であれ事件として扱うべきだったと思う。

7. 謎の名無しさん(>>5への返信)
シカゴに住む知り合いは、あそこの殺人事件の解決率はひどく低いと言ってた。1981年も同じだったかは知らないけど、警察の体質みたいなものは何十年も変わらないことがあるからね。

8. 謎の名無しさん
詳しいまとめをありがとう。この人のことは初めて知った。目が見えないのにつけ込んで、誰かがもてあそんでいたように見える。殺すつもりが無かったとしても、何度も入り込んで電話を壊して、いったい何がしたかったんだろう。

9. 謎の名無しさん
侵入者が家を物色していたことは書いてあるのに、何が盗まれたのかはどこにも出てこない。分かっているのは電話がいじられたことだけ。何を探していて、なぜまた戻ってきたのか。

10. 謎の名無しさん(>>9への返信)
二度目以降で何も盗られていないなら、目的は物じゃなくて、彼女を怖がらせること自体だったように思える。そっちのほうがよほど気味が悪い。

11. 謎の名無しさん
オードリー・ヘプバーンの映画『暗くなるまで待って』を思い出した。正直、最初は寂しさから自分で騒ぎを起こしているのかとも思った。でも頭を殴られてあざを作り、最後は縛られて亡くなったのなら、さすがにそれは無い。

12. 謎の名無しさん
物取りにしては、何週間も同じ家に通って心理的に追い詰めるやり方が異様だよ。被害者の家の中で、何か月もホラー映画みたいな嫌がらせを続けた事件なんて、ほかに思い当たらない。

13. 謎の名無しさん(>>12への返信)
思い浮かぶのはカナダのシンディ・ジェームズの件くらいかな。何年もつきまといや嫌がらせを訴え続けて、最後は遺体で見つかった。あれも結局はっきりしないまま終わってる。

14. 謎の名無しさん
当時の新聞の切り抜きを読んだけど、受話器の部品は少なくとも3回抜かれてる。警察が自分たちで修理に出して、接着までして、それでもまた外された。警察は侵入者が出入りしていると知っていたわけで、そこが一番怖い。

15. 謎の名無しさん(>>14への返信)
しかも最後は自然死で捜査終了。最初は話を真に受けず、最後はその失敗をなかったことにしたようにしか見えないんだよな。

16. 謎の名無しさん
うちの祖父も昔「人が入ってきて物を盗っていく」と言い出した。今思えば認知症の始まりだったのかもしれない。でも、いとこたちが夜通し見張っていたら本当に泥棒が来て、あとで捕まった。年寄りの訴えを頭から疑うのは危ないよ。

17. 謎の名無しさん(>>16への返信)
うちの曽祖父も晩年、夜中に知らない人たちが家を歩いていると言ってた。視力をほとんど失った人には、いないはずの人がはっきり見えることがあるらしい。ただ、この件は電話が実際に壊されてるから、見間違いでは片付けられないね。

18. 謎の名無しさん
いちばん引っかかるのは、何度も同じ家に来ている点。まともな泥棒なら、パトカーが巡回し始めた家は避ける。盗みに入れる家なんてほかにいくらでもあるのに。

19. 謎の名無しさん
怖がらせて家から追い出して、安く手放させるのが狙いだった気がする。電話を毎回壊すのも、安心して住めなくするため。だとしたら最初から殺す気はなくて、最後の夜にやりすぎたんじゃないか。

20. 謎の名無しさん
彼女が亡くなったあと、あの家がどうなったのかが知りたい。誰が買って、誰が住んだのか。そこを追えば何か出てきそうな気がするんだけど。

21. 謎の名無しさん
家のどこかにお金を隠していると思われていたんじゃないかな。年配の人は現金を手元に置きがちだし、近所で「あの人は持っている」と噂になれば、それだけで狙われる。

22. 謎の名無しさん(>>21への返信)
大金じゃなくてもいいんだよ。貧しい地区の若いやつには、数千ドルの現金でもとんでもない大金に見える。大恐慌も戦争もくぐり抜けた世代だし、こつこつ貯めていても不思議じゃない。

23. 謎の名無しさん(>>21への返信)
でも、通報のたびに警察が来るのに通い続けるのは割に合わない。金が目当てなら、一度脅して隠し場所を聞き出せば済む話だ。やっぱり家から出ていかせたかったんだと思う。

24. 謎の名無しさん
電話の件がずっと気になってる。80年代って、あんなふうに電話機を分解するのは普通にできることだったの?今の感覚だとかなりの手間に思えるんだけど。

25. 謎の名無しさん(>>24への返信)
当時のダイヤル式の電話は、受話器の送話口も受話口もねじ込み式で、手で回せば外れた。部品の交換用だったんだと思う。接着剤で固めても長くはもたなかっただろうね。

26. 謎の名無しさん
むしろ不思議なのは、最初の2回はコードを切らずに中の部品だけを抜いていること。切るほうがずっと簡単なのに。壊れたと気づかれにくくしたかったのか、それとも楽しんでいたのか。

27. 謎の名無しさん
押し入った跡が無い、という点がすべてだと思う。合鍵を持っていた人か、出入りしても怪しまれない人か。顔見知りの線はもっと真剣に調べられるべきだった。

28. 謎の名無しさん
警察は、少ししか開かない寝室の窓から子どもが入ったと見ていたらしい。近所の悪ガキのいたずらが、だんだん手に負えなくなっていった可能性もあるんじゃないか。

29. 謎の名無しさん(>>28への返信)
子どものいたずらで、送話口の部品だけを毎回きっちり抜くかな。手口が妙に几帳面で、大人が考えてやったことに見える。そこがどうにも腑に落ちない。

30. 謎の名無しさん
目も耳も不自由な一人暮らしの人が、助けを求め続けて、最後は電話まで奪われた。周りもそれなりに動いていたのに守れなかった。せめて誰がやったのかだけでも分かってほしいよ。

未解決の謎

この事件の不気味さは、侵入者が「確かにいた」ことを警察自身が何度も確かめていた点にあります。電話機を修理に出したのも、ねじを締めて接着したのも警官でした。それでも部品は抜かれ続け、最後の夜には電話のコードも、彼女の命も奪われました。

なぜ侵入者は、巡回が強化された家に何度も戻ってきたのか。何を盗ったのか、あるいは何も盗っていないのか。なぜ最初はコードを切らず、送話口の部品だけを抜いたのか。押し入った跡がないのはなぜか。どの問いにも、記録に残った答えはありません。

死因の扱いにも疑問が残ります。両手を縛られた遺体が見つかりながら、7月下旬の時点で死因は未確定。その後、警察は自然死として捜査を閉じたと伝えられ、遺族は裁判所の命令を得るまで捜査記録を見ることもできなかったといいます。手が体の前で縛られていたのか、背中で縛られていたのかという基本的な記録さえ、資料によって食い違っています。

「あの人たちにいつかやられる」という彼女の言葉は、恐れていたとおりになりました。物取りだったのか、家から追い出したかった誰かなのか、いたずらの延長だったのか。40年以上がたった今も、この家で何が起きていたのかは分かっていません。

出典:r/UnresolvedMysteries 元スレ / UPI(1981年7月27日)

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