「18歳になったばかりで、自由なの」深夜1時に愛犬と海へ向かっていた少女、父と消えた2年間に何が

「18歳になったばかりで、自由なの」深夜1時に愛犬と海へ向かっていた少女、父と消えた2年間に何が 行方不明・失踪

2021年5月28日の午前1時ごろ、アメリカ南部アラバマ州の小さな町で、パトカーが1台のトラックを止めた。理由はナンバーの登録切れとテールランプの故障。乗っていたのは、18歳になったばかりの少女と犬が1匹だけだった。警察が名前を照会すると、全米の行方不明者データベースに登録されていることが分かった。少女はダフネ・ウェストブルック。2019年10月から、父親に連れ去られたとして行方を捜されていた。

見つかった彼女は「海に行って楽しむつもり」「18歳になったばかりで、自由なの」と警官に話したという。捜査当局が「本人の意思に反して拘束されている」と警告していた少女の口から出たのは、助けを求める言葉ではなかった。発見の一報が流れると、海外のミステリー掲示板は、喜びと同じくらいの戸惑いに包まれた。

事件の概要

🗓️ 発生日:2019年10月(父親と過ごす週末のあと、自宅に戻らなかった)

🌫️ 場所:テネシー州ハミルトン郡(チャタヌーガ)→ 発見はアラバマ州サムソン

👤 当事者:ダフネ・ウェストブルック(発見時18歳)

🔍 状況:父親ジョン・オリバー・ウェストブルックが娘を連れて姿を消したとされ、2021年2月に大陪審が父親を加重誘拐罪で起訴

🕯️ 発見/結末:2021年5月28日未明、交通取り締まりで本人が無事に見つかった。父親はその時点で見つかっておらず、その後の逮捕や判決を伝える報道は確認できなかった

ダフネさんは両親が別々に暮らす家庭の子で、2019年10月、父親のもとで週末を過ごしたあと母親の家に戻らなかった。報道によれば、父親はブロックチェーンやセキュリティに詳しいIT技術者で、ハミルトン郡の検察は「追跡がほぼ不可能なやり方で連絡を取っている」と説明していた。二人はコロラド州やニューメキシコ州など、アメリカ南西部を移動していたとみられ、目撃情報をもとにアンバーアラート※も出された。

※ アンバーアラート:子どもの連れ去り事件が起きたとき、テレビ・ラジオ・携帯電話・道路の電光掲示板などで一斉に情報を流すアメリカの緊急警報の仕組み。

母親と娘のあいだには、娘が10年生(日本の高校1年にあたる)で学校をやめたことをめぐって意見の違いがあったと、発見後に当局が明かしている。ただし、この家庭で何が起きていたのか、本人がどんな思いで2年間を過ごしたのかは、本人も家族も公には語っていない。

判明している事実

父親は加重誘拐罪で起訴されている
2021年2月、ハミルトン郡の大陪審が父親ジョン・オリバー・ウェストブルックを加重誘拐罪で起訴した。保安官事務所は親権妨害の容疑でも行方を追っていたと報じられた。父親は身柄を拘束されておらず、裁判で罪状を争う機会も、本人の言い分が公になる機会もまだない。あくまで「起訴された」段階である。

当局は「拘束され、外部と連絡できない」と警告していた
検察は2021年3月の時点で、ダフネさんが本人の意思に反して拘束され、外の世界と連絡が取れない状態にあり、心身ともに危険にさらされていると発表した。父親が薬物などで娘をおとなしくさせているとみている、とも報じられた。同じころ、ダフネさんが友人に送ったメッセージに深刻な苦境を訴える内容があったことが、捜査を急がせるきっかけになったという。

発見はナンバー切れとテールランプの故障による停車
サムソン警察のジミー・ヒル署長によると、午前1時ごろ、パトロール中の警官がナンバーの登録切れとテールランプの故障でトラックを止めた。車内にはダフネさん1人と犬1匹。照会で行方不明者として登録されていることが分かった。署長は「元気そうに見えた。何か必要なものはあるかと聞くと、大丈夫だと答えた」と話している。

本人は捜査員とも母親とも話すことを望まなかった
当局によると、ダフネさんは捜査員と話すことも、母親と話すことも望まなかった。成人した本人の意思なので、警察がそれ以上引き留める理由はない。検察は「父親を見つけて訴追するという目標は変わらない。捜査は続いており、数週間のうちに新しい動きがあると見込んでいる」との声明を出した。

サムソンはフロリダ州境に近い小さな町
サムソンはアラバマ州南東部の、フロリダ州境から数マイル北にある小さな町である。南へ下ればフロリダのメキシコ湾岸の浜辺に出るので、本人の「海に行く」という言葉と地図の上の位置は食い違わない。検察は以前、父娘がフロリダ州に向かう可能性があると注意を呼びかけていた。

主な仮説

仮説1:当局の見立てどおり、本人の意思に反して連れ回されていた

検察は一貫して「本人の意思に反して拘束されている」と説明していた。この見方に立てば、「自由なの」という言葉は、ようやく父親のもとを離れられた安堵の表れになる。ただし、発見時には1人で車を運転しており、助けも求めなかった。薬物で抑え込まれていたという話も、どこまで裏付けがあるのかは公表されていない。

仮説2:本人も望んで父親と行動していた

掲示板でもっとも支持を集めたのがこの見方だ。母親と話すのを拒んだこと、1人で海へ向かっていたことから、娘自身が母親のもとを離れたがり、父親がそれを手助けしたのではないかと考える人は多い。ただ、仮に本人が同意していたとしても、未成年の子を裁判所の決めた親権に反して隠せば、法律上は罪に問われうる。「本人が望んだかどうか」と「父親の行為が許されるかどうか」は別の問題である。

仮説3:18歳になるまで隠れ通すことが目的だった

18歳になれば、どこに住むかを裁判所や親が決めることはできなくなる。「18歳になったばかりで、自由なの」という言葉を、親権争いから自由になったという意味に読む人もいた。誕生日の直後に1人で現れたタイミングは、この見方と重なる。

仮説4:誕生日を待たずに、自分の判断で父親のもとを離れた

午前1時という時刻から、父親に送り出されたのではなく、自分で出てきたのではないかと考える声もある。父親がどこにいるのかを本人が知っているのかどうかも、公には分かっていない。

海外の反応

1. 謎の名無しさん
正直、こんな結末になるとは思ってなかった。生きて見つかるなんて、このジャンルでは本当に珍しい。考えうる一番いい結果だよ。

2. 謎の名無しさん(>>1への返信)
読めば読むほど、父親は報道で言われているような悪者じゃなかったのかもしれない、と思えてくる。もちろん起訴されてる以上、裁判で何が出てくるかを待つしかないけど。

3. 謎の名無しさん
無事に見つかって本当によかった。行方不明の記事でこんな続報を読めることなんてめったにない。彼女が落ち着いて暮らせることを願ってる。

4. 謎の名無しさん(>>3への返信)
しかも見つかり方が妙なんだよ。ナンバー切れとテールランプの故障で止められて、乗っていたのは彼女と犬だけ。海に向かう途中だったって。18歳になった途端に1人で出てきたように見える。

5. 謎の名無しさん
「薬で抑え込まれていた」って話、どこまで確かなんだろう。警察の推測なのか、母親側の主張なのか、検査で分かったのか。2年間薬漬けにして、18歳の誕生日になったら解放、というのはちょっと話として出来すぎてる気がする。

6. 謎の名無しさん(>>5への返信)
前にここで話題になったときも、裏付けが示されたわけじゃなかったと記憶してる。親権争いでは、片方がもう片方を悪く言うのはよくあること。だから全部うのみにはできないけど、逆に全部うそだと決めつける材料もない。

7. 謎の名無しさん(>>5への返信)
薬の話は最初の発表のころから出てたはず。友人たちの証言とか、失踪後に彼女がSNSで友人に連絡してきたときの様子から言われてた、って理解してる。少なくとも検査で分かった話ではなかったと思う。

8. 謎の名無しさん
いわゆる誘拐とは違ったのかもしれない。この2年間、彼女は自分のいたい場所にいたのかもしれない。外からは見えない事情がある気がする。とにかく、海を楽しんでほしい。

9. 謎の名無しさん(>>8への返信)
解放されたあとの様子を見ると、どちらがましかで父親を選んだ、という感じもする。それでも、そこでの暮らしが楽しかったとは限らない。「自由なの」って言葉が、そのへんを全部物語ってる気がする。

10. 謎の名無しさん
この板の人たちは、子どもは連れ去った親といなければ、テレビの前で訴えている側の親といるほうが幸せ、と考えがちだと思う。でも、どっちの親といても同じくらいしんどい、という子もいる。1人で犬と海へ行きたかった、というのが切ないし、少し美しくもある。

11. 謎の名無しさん(>>10への返信)
本人が語らない限り、細かいことは分からないままだと思う。ただ、本人がついて行きたがったとしても、裁判所の決めたことに背いて2年近く家族から隠したのは事実として残る。そこは本人の気持ちとは別に、きちんと法廷で判断されるべきだよ。

12. 謎の名無しさん
発見の経緯が不思議だよね。整備不良で止められて、たまたま見つかった。ほかの行方不明事件の中にも、こうやって実はどこかで普通に暮らしてる人がいてほしいと思ってしまう。

13. 謎の名無しさん(>>12への返信)
車で自由に動き回れるくらい体は自由だったのに、警察に駆け込むほどの気持ちにはなれなかった、と考えると少し重い。もちろん駆け込む理由がなかった、という可能性もあるけど。

14. 謎の名無しさん
深夜1時に犬を連れて海へ、というのは引っかかる。18歳だから自由にしていいのは分かる。でも、解放されたのはその日なのか、誕生日なのか。近くの海なのか、長いドライブの途中なのか。聞きたいことは山ほどあるけど、今は彼女をそっとしておくべきなんだろうね。

15. 謎の名無しさん
夜の海は本当にいいよ。海の近くに住んでたころ、いちばん好きだった時間だ。犬は話し相手と用心棒を兼ねてたんだろうね。2年ぶりに誰にも隠れなくていい夜なら、まず海に行きたくなる気持ちは分かる。

16. 謎の名無しさん
サムソンって、パナマシティあたりのフロリダの海へ向かう道の途中にある町なんだよね。地図を見たら、「海に行く」という言葉はそのまま信じていいと思った。疑問はほかにいくらでもあるけど。

17. 謎の名無しさん
「18歳になったばかりで、自由なの」という言葉を、父親に関する申し立てのことを考えながら読むと、急に重く聞こえる。どういう意味の「自由」だったんだろう。

18. 謎の名無しさん(>>17への返信)
私は「裁判所から自由になった」という意味にも読めると思った。もし父親と自分の意思で一緒にいたなら、18歳になった今はもう隠れる必要がない。誰も今の暮らしから彼女を引き離せない。それが目的だったのかも。

19. 謎の名無しさん
「自由なの」は、もっと単純に「もう行っていいでしょ」「放っておいて」くらいの意味だった可能性もあると思う。夜中に警官に止められた18歳が言いそうなことでもある。一言に意味を詰め込みすぎないほうがいいかも。

20. 謎の名無しさん
少し前に看板で彼女の顔を見たばかりで、まだ見つかってないのかと思ってた。父親とオレンジ色の古いフォルクスワーゲン・ビートルのことが書いてあった気がする。隠れたい人が乗る車じゃないよね、あれ。

21. 謎の名無しさん
父親についてはまだ何も分かっていないのが気になる。娘は見つかったのに、父親はどこへ行ったのか。娘が捜査に協力しなかったのも、父親の居場所を言いたくなかったからかもしれない。結局、父親が見つかるまでは何も確かなことは言えない。

22. 謎の名無しさん(>>21への返信)
自分も17歳のとき、親の留守中に「友達の家に泊まる」と言って荷物をまとめ、そのまま家に戻らなかった。行方不明扱いにはならなかったけど。家を出たい10代の気持ちは、外から見るよりずっと強いものだよ。

23. 謎の名無しさん
子育てがどうこうは言わない。それはこっちが口を出すことじゃない。ただ、彼女が母親と離れることを自分で選んで、成人するまで逃げ続けるしかないと考えたのなら、学校をやめた件だけでは説明しきれない事情があったんだと思う。

24. 謎の名無しさん(>>23への返信)
でも、その事情を公にするかどうかは家族と本人が決めることだよね。もう大人なんだし。こっちが勝手に母親や父親の人物像を作り上げるのは違うと思う。

25. 謎の名無しさん
父親のほうが噂ほど悪くなかった、という見方が多いけど、「母親に問題があったかもしれない」と「父親が正しかった」はイコールじゃない。両方に問題があった可能性もあるし、どちらにも大きな問題はなかった可能性もある。

26. 謎の名無しさん
子どもの頃、親権を持ってないほうの親と暮らすことになった友達が何人かいた。どうしても今の親と合わなくて、「あっちの親と住めないなら家出する」と言ったらしい。もう一方の親も、裁判所と揉めたくないけど断れなかったって。こういう形は思ってるより多いのかもしれない。

27. 謎の名無しさん(>>26への返信)
ただ、それでも普通は裁判所に親権の変更を申し立てるよね。2年も州をまたいで行方をくらますのとは話が違う。父親側にも、そうせざるをえなかった理由か、そうしたかった理由があったはず。

28. 謎の名無しさん
もし母親が子どもを連れて逃げたのだったら、私たちは「よほどの理由があったんだろう」と考えたかもしれない。父親だと最初から疑ってかかる。自分の中にその偏りがあるのは認めないといけないと思った。

29. 謎の名無しさん(>>28への返信)
それはそう。でも、検察が「心身ともに危険」とまで言っていたのも無視はできない。何を根拠にしたのかは、父親が出廷して裁判になるまで表に出ないんだと思う。だからこそ父親は見つかってほしい。

30. 謎の名無しさん
いろいろ疑問は残るけど、彼女は生きていて、18歳で、これからのことを自分で決められる。それだけでも、この掲示板に並ぶ事件の中ではめったにない終わり方だ。どうか穏やかに暮らしてほしい。

未解決の謎

ダフネさんは無事に見つかった。行方不明事件としては、これ以上ない結末である。それでも、この事件の中心にあった問いは、ほとんど答えが出ていない。2年近く、彼女はどこでどう暮らしていたのか。当局の言う「本人の意思に反した拘束」は、どの程度のものだったのか。薬で抑え込まれていたという話には、何か裏付けがあったのか。

いちばん大きな空白は父親である。加重誘拐罪で起訴された父親は、娘が見つかった時点で行方が分からず、検察は「数週間のうちに新しい動きがある」と見込んでいた。しかし、その後に逮捕された、あるいは裁判が開かれたと伝える報道は、今回確認できなかった。父親が法廷に立たない限り、検察の主張も、父親の言い分も、公の場で確かめられることはない。

そして、「18歳になったばかりで、自由なの」という一言の意味も、本人が語らない限り分からない。拘束から逃れた安堵なのか、親権争いから解放された喜びなのか、それとも、深夜に警官に止められた若者の何気ない返事だったのか。成人した本人が語らないことを選んでいる以上、外の人間ができるのは、その選択を尊重することだけなのかもしれない。

出典:r/UnresolvedMysteries 元スレ / AL.com / FOX 13 / Fox News、KING 5 ほか

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