クリスマスを2日後に控えた2021年12月23日の未明、テキサス州東部の町タイラーで、21歳の青年がアパートの敷地から姿を消した。パーティーを切り上げて帰る途中、部屋に鍵を置き忘れたことに気づき、一人で取りに戻った。父親には「鍵を取ってから帰る」と連絡を入れている。それが家族に届いた最後の言葉になった。
彼の車は駐車場に停まったまま残り、携帯電話は翌日、敷地のフェンス際の木の下で見つかったという。周囲の森は捜索犬やドローンで何度も調べられたが、本人も、服も、身につけていたアクセサリーも、何ひとつ出てきていない。双子の父親だったマーカス・ダニエル・ロドリゲスは、それから5年近くたった今も行方が分からない。
事件の概要
🗓️ 発生日:2021年12月23日未明(最後の目撃は午前3時ごろとされる)
🌫️ 場所:アメリカ・テキサス州タイラー、オールド・ジャクソンビル・ハイウェイ沿いの集合住宅「パロマー・アパートメンツ」
👤 行方不明者:マーカス・ダニエル・ロドリゲス(当時21歳)。双子の父親
🔍 状況:面識のなかった人たちに誘われたパーティーの帰り、部屋に忘れた鍵を取りに一人で戻ったあと消息を絶った。車は駐車場に残され、携帯電話は翌日、敷地内で見つかったとされる
🕯️ 現状:2026年10月時点でも行方不明。タイラー警察は事件を「未解決で捜査中」としている
タイラーはダラスの東南東にある、人口10万人ほどの地方都市だ。地元の報道によると、マーカスはあの夜、友人たちとトループ・ハイウェイ沿いのタコス店「ファジーズ・タコ」で食事をし、そこで知り合った人たちに誘われて、パロマー・アパートメンツの一室で開かれていた集まりに顔を出した。両親は地元局の取材に、息子がその集まりに行ったことを認めている。
行方不明者の情報を発信している地元の支援団体の説明では、マーカスは宅配大手UPSで働き、クリスマスに子どもたちと会うのを楽しみにしていた。2022年1月の時点で、双子は2歳半だった。両親は事件のあと、毎週火曜の夕方にタイラーの中心部で祈りの集いを開き、「息子よ、愛している。必ず家に連れて帰る」と呼びかけ続けた。
判明している事実
父親への最後の連絡は「鍵を取って帰る」
地元局KETKによると、マーカスは父親に、鍵を取りに行ってから家に帰るとメッセージを送っていた。それ以降の連絡は無い。家族は明け方まで彼とメッセージをやり取りしていたが、ある時点で返事が来なくなったという。家に帰るつもりで動いていたことは、この連絡からうかがえる。
ドアは開かれなかった
支援団体の説明では、マーカスと友人たちはいったんパーティーを出たが、彼だけが鍵を取りに部屋へ戻り、友人たちは先に帰った。ほかの住人が、彼がその部屋のドアをノックしている姿を見ている。しかし部屋の中にいた人たちはドアを開けなかったとされる。なぜ開けなかったのか、ノックが聞こえていたのかどうかは、公には説明されていない。
車は駐車場、携帯は木の下、鍵は部屋の中
マーカスの車は、アパートの駐車場に停まったまま見つかった(地元局KLTV)。同じ支援団体の説明によれば、携帯電話は翌日、ゴミ収集箱のそばのフェンス際に立つ木の下、縁石のあたりで見つかった。取りに戻ったはずの鍵は、3日後にその部屋の住人がキッチンアイランド※の下から見つけて届けたという。携帯と鍵の発見の経緯は、確認できた範囲の報道には出てこず、支援団体による説明である。
※ キッチンアイランド:壁から離して部屋の中央に置く、島のような調理台。アメリカの住宅では一般的。
防犯カメラに映っていたのは敷地の中だけ
警察によると、アパートの防犯カメラには、彼が姿を消したとみられる時刻に何らかの動きが映っていたが、映像は不鮮明で、それだけでは手がかりにならなかった。支援団体は、マーカスがフェンスの内側で建物の脇を歩く姿が映っていたと説明している。一方、周辺の店の防犯カメラには、どこにも彼の姿は映っていなかった。
捜索と警察の現状
警察はアパートの敷地と周囲の森を捜索し、友人や家族から話を聞いた。支援団体によれば、ドローンや死体捜索犬※も投入されたが、成果は無かった。1年後の2022年12月、警察は「妥当な手がかりはすべて追い、近隣の店の映像を確認し、捜索令状も執行した」としたうえで、「あの夜に分かっていたこと以上のことは、ほとんど何も分かっていない」と述べた。2024年ごろのKETKの取材でも、警察は事件を未解決のまま捜査中としている。2026年に入ってからの新しい進展は、報じられていない。
※ 死体捜索犬:遺体のにおいを嗅ぎ分けるよう訓練された捜索犬。行方不明者の捜索で、生存者を探す犬とは別に使われる。
主な仮説
仮説1:酒に酔ったまま歩き出し、事故に遭った
深夜3時、パーティー帰りで、鍵が手元に無い。部屋に入れず、歩いて帰ろうとしたか、どこかで休もうとした可能性がある。タイラーの周辺には森や水辺が多く、溝への転落や、冷え込んだ夜の低体温症も考えられる。ただし、敷地の周りは何度も捜索され、家族も自分の足で歩いて探している。それでも服や持ち物ひとつ見つかっていない点が、この説の弱いところだ。彼がどれだけ飲んでいたのかも、公には分かっていない。
仮説2:アパートの外で、誰かとトラブルになった
携帯がゴミ収集箱のそばの木の下で見つかったことから、そこで何かがあったのではと考える人は多い。偶然居合わせた第三者に襲われた、あるいは通りがかった車に乗せられた、という見方だ。しかし、争った跡が見つかったという報道は無い。周辺の店のカメラに一切映っていない点は、車で連れ去られた可能性を示すとも、そもそも敷地の外へ出ていないことを示すとも読める。
仮説3:あの夜の集まりに居た誰かが、何かを知っている
家族はそう考えている。母親は「誰かが何かを知っていて、黙っている」と語り、双子の母親は「誰かが何かを知っているはず。一人ではなく、何人かだと思う」と話した。警察も、これまで話すのをためらっていた人も含めて情報を寄せてほしいと呼びかけている。ただし、警察は誰かを容疑者として名指ししておらず、逮捕者も出ていない。部屋の住人がドアを開けなかったのも、酒の入った集まりの後でノックが聞こえなかっただけ、という可能性は十分ある。
仮説4:自分の意思で姿を消した
理屈の上では残る可能性だが、支持する声は少ない。父親に「帰る」と連絡し、クリスマスに子どもたちと会うのを楽しみにしていた。車も置いたまま、携帯も持たずに消える理由が見当たらない。家族も、自分から居なくなる人ではないと繰り返している。
海外の反応
1. 謎の名無しさん
部屋の人たちは後で鍵を返していて、警察には「彼を中に入れなかった」と話したんだろう。パーティーで酒がかなり入っていたなら、ノックが聞こえなかった、あるいは無視したというのは十分ありえる。気になるのは、彼がどのくらい飲んでいたか。酔っていたなら事故の可能性がぐっと上がる。犯罪だとしたら、犯人はよほどうまく痕跡を消したことになる。俺は、遺体が見つかりにくい場所で事故に遭った説に傾いてるけど、それはほかの説を裏づける証拠が無いからでもある。
2. 謎の名無しさん(>>1への返信)
何があったにせよ、彼はまだあのアパートの近くにいると思う。遠くへ行けたとはどうしても考えられない。
3. 謎の名無しさん
まだ迷ってる人のために書いておくと、これは2021年の事件。タイトルに年が無いから、去年の12月の話かと思って読み始めてしまった。
4. 謎の名無しさん
この事件のことはほとんど知らないんだけど、埋め立て処分場は調べたのかな。携帯はゴミ収集箱の近くで見つかって、本人は鍵が無くて部屋にも車にも入れない。酔いをさますために、少しでも安全そうな場所で寝ようとしたのでは。収集車が来るまでは生きていたとしたら、捜索犬が反応しなかったことの説明もつく。わからないけど、悲しい事件だ。
5. 謎の名無しさん(>>4への返信)
発想は分かるけど、ゴミ箱の中で寝るのはさすがに無理がない? それに、車の鍵が無くても助けを呼ぶ手段はあったはず。携帯がその前に手元から離れていたなら話は別だけど。
6. 謎の名無しさん
警察はちゃんと捜査したの? パーティーに居た人を割り出して話を聞くのは、そんなに難しくないはずだよね。
7. 謎の名無しさん(>>6への返信)
スレ主が貼った記事によると、警察は調べていて、事件は未解決のまま捜査中という扱い。1年後の記事では、妥当な手がかりはすべて追ったし、捜索令状も執行したと言ってる。でも全体的にぼんやりした発表なんだよな。
8. 謎の名無しさん(>>6への返信)
この事件は表に出ている情報が本当に少ない。正直に言うと、誰かに仕組まれたんじゃないかと思ってしまう。
9. 謎の名無しさん
でも、もし彼を部屋に誘い戻すつもりだったなら、なぜノックしても開けなかったのか。それに、奪う価値のある物を持っていたのかな。持っていたのが20ドルとスマートウォッチくらいなら、友達がわざわざ強盗の手引きをするとは思えない。
10. 謎の名無しさん
計画的な殺人だと言うのは、根拠が薄すぎると思う。大人の男を最後まで待たずに帰るのは普通のことだし、本人が「先に行って」と手を振ったのかもしれない。呼んだ配車サービスがもう出るところだったとか、仲間の一人が泥酔していて、みんなそっちにかかりきりだったとか。鍵を忘れたと聞いていたのが一人だけだった可能性もある。午前3時の酔っ払いの集団なんて、だいたいそんなものだよ。
11. 謎の名無しさん
確かに奇妙な状況。一番大事なのは、どれだけ飲んでいてどれだけ酔っていたかだと思う。現地には行ったことがないけど、ほかの店の前を通らずに抜けられる裏道があって、そのまま歩いて帰ろうとしたのかもしれない。そうなると溝に落ちる、見知らぬ人に会う、低体温症になる、いろんなことがありえる。それと、警察はわざと一部の情報を伏せているように見える。
12. 謎の名無しさん(>>11への返信)
自分も長いこと事故だろうと思ってた。でも家族があの一帯を何度も何度も歩いて探してるんだよ。見落としが起きた例があるのは知ってるけど、それにしても分からないことだらけだ。
13. 謎の名無しさん(>>12への返信)
本当に妙だよね。どうにかしてカメラを全部避けて、そこへ車が停まって「乗っていく?」と声をかけられた、なんてことも考えてしまう。自分も夜中に歩いていると、だいたい誰かが車を寄せて乗せようかと言ってきたから。
14. 謎の名無しさん
数年前にタイラーに引っ越してきた者だけど、この事件は知らなかった。あのアパートに入るには商業施設の中を車で通る必要があったはず。パロマーはこのあたりでは上等な方で、ゲートもある。施設にはマクドナルドやワタバーガー、ウォルマートが入っていて、防犯カメラだらけ。そこに一度も映っていないのは本当に変だ。嫌な話だけど、タイラーは木が密集した森がとても多い。そこで亡くなったり遺体を捨てられたりすれば、動物にすぐ荒らされてしまう。ただ、服も骨も出てこないのは引っかかる。
15. 謎の名無しさん
近くの池や湖は調べたのかな。地図を見ると、水辺がいくつかあるみたいだけど。
16. 謎の名無しさん(>>15への返信)
そこは分からない。アパートに一番近い水辺は、別のゲート付き住宅地の中にあって、柵が敷地の端まで続いているのかは知らない。それより、アパートから少し離れたところにある、手つかずの森が気になってる。
17. 謎の名無しさん
鍵が3日後にキッチンアイランドの下から出てきた、という話がずっと引っかかってる。最初に部屋を出る前に落としていたなら、筋は通る。パーティーの後の散らかった部屋なら、住人が数日気づかなかったのも不思議じゃない。むしろ、本当に部屋の中にあったことで、彼が中に入れなかったことが裏づけられた気もする。
18. 謎の名無しさん
携帯がフェンス際の木の下にあったのが、この事件の分かれ目だと思う。歩いている途中で落としたのか、誰かともみ合って落ちたのか、あとから置かれたのか。どれかで話がまったく変わるのに、どんな状態で見つかったのかがほとんど出てこない。
19. 謎の名無しさん
警察の発表だと、最後に見られたときはTシャツにデニムの短パンだったらしい。テキサスでも12月の明け方はけっこう冷えることがある。酔って薄着のまま、どこかで横になって動けなくなったとしても不思議じゃない。
20. 謎の名無しさん
悲しすぎる。双子はあのとき2歳半だったって記事にあった。今はもう小学生になる年だよね。パパのことを覚えていないかもしれないと思うとつらい。
21. 謎の名無しさん
父親に「鍵を取って帰る」と送っているのが、自分には一番重い。少なくともその時点では、彼は家に帰るつもりだった。何かが起きたのは、その連絡から返事が途絶えるまでの短い時間のどこかなんだろう。
22. 謎の名無しさん(>>21への返信)
だから自分から姿を消した説はほぼ無いと思う。仕事もあって、クリスマスには子どもに会う予定で、車も携帯も置いていく理由が無い。家族が否定しているのも当然だ。
23. 謎の名無しさん
ハーリー・モリスの事件の話かと思って開いたら、別の人だった。タイラーで、ここ数年のうちにほかにも行方不明の事件がいくつかあったなんて知らなかった。
24. 謎の名無しさん
双子の母親が「一人ではなく、何人かが何かを知っていると思う」と話していた。家族として、あの夜その場にいた人たちに答えを求めたくなる気持ちは分かる。
25. 謎の名無しさん(>>24への返信)
気持ちは分かるけど、警察は誰も容疑者として名指ししていないし、逮捕者も出ていない。ネットで部屋の人たちを犯人扱いするのは違うと思う。ドアを開けなかったのは、ただ寝ていたか、音楽でノックが聞こえなかっただけかもしれないし。
26. 謎の名無しさん
日本の感覚だと、タコス屋で会ったばかりの人のパーティーに夜中まで行くのはちょっと驚く。アメリカの若い人の間では、そこまで珍しくないことなのかな。
27. 謎の名無しさん(>>26への返信)
地方都市だと割とあるよ。店で意気投合して「うちで続きをやろう」となるのは普通。友達と何人かで行くなら、なおさら警戒しない。だからこそ、誰がその場にいたのかが本人の周りの人にも分からないんだと思う。
28. 謎の名無しさん
1年たって警察が「あの夜に分かっていたこと以上はほとんど分からない」と言ったのが重い。捜索も令状もやって、それでも何も増えていない。あの夜のことを何か見聞きした人が、ほんの一言でも話してくれれば動くかもしれないのに。
29. 謎の名無しさん
ネットでは事件説ばかり盛り上がるけど、個人的には、酔った若者が夜中に一人で歩き出して事故に遭った、という一番地味な説明がいまだに一番ありそうだと思ってる。地味だから語られないだけで。
30. 謎の名無しさん(>>29への返信)
それはそうなんだけど、事故だったら、靴の片方とかネックレスとか、何かしら出てきてもいいはずなんだよ。捜索犬もドローンも家族の徒歩捜索も入って、何ひとつ見つからない。結局そこが一番不気味なんだと思う。
未解決の謎
この事件の奇妙さは、範囲の狭さにある。マーカスが最後に居たのは、ゲートとフェンスで囲まれたアパートの敷地の中だ。車はそこに残り、携帯もそこで見つかった。周辺の店はカメラだらけなのに、彼が敷地の外へ出た姿はどこにも映っていない。それなのに、森を何度捜しても、服ひとつ見つからない。
事故だとすれば、歩いて行ける範囲のどこかに彼がいることになるが、その範囲は家族と捜索隊が繰り返し歩いてきた場所でもある。誰かに連れ去られたのだとすれば、カメラに映らずに敷地を出た車があったことになる。どちらの説も、もう一歩の証拠が出てこない。部屋の人たちがドアを開けなかった理由も、携帯がどんな状態で見つかったのかも、公には説明されていない。警察が手の内を明かしていないだけなのか、本当に何も無いのかも、外からは分からない。
家族の言葉は、事件の直後から変わっていない。父親は「なぜこんなことが起きたのか、今も分からない」と語り、母親は「誰かが何かを知っていて、黙っている」と訴えた。双子の母親は、彼がまだどこかで生きていると信じている。タイラー警察は情報提供を呼びかけ続けている。クリスマス前の未明、鍵を取りに戻った数分の間に何があったのか。それを知る人は、まだ口を開いていない。
出典:r/UnresolvedMysteries 元スレ / KETK / KLTV(2022年12月) / Texas EquuSearch、ETX Missing Advocates


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