【2004年】息子を母親に渡した15分後の通話を最後に、アイダホの父親は車だけを残して消えた

【2004年】息子を母親に渡した15分後の通話を最後に、アイダホの父親は車だけを残して消えた 行方不明・失踪

2004年12月、アメリカ・アイダホ州ボイシ。35歳の男性が、ファストフード店の駐車場で息子を母親のもとへ送り届け、自宅へ向けて車を走らせた。携帯電話の最後の記録は午後7時15分。車はのちに自宅の車寄せに停まった状態で見つかったが、本人は二度と姿を現さなかった。それから2年2か月後、同じ市内で、やはり幼い娘を持つ33歳の男性が夜の外出先へ向かったきり消えた。この2件を並べると、目に入る共通点がいくつもある——そしてそれが偶然なのかどうかは、20年が過ぎた今も誰にも分かっていない。

※ ボイシ:アイダホ州の州都。アメリカ北西部の内陸にあり、周囲を山地と高地砂漠に囲まれた人口密度の低い地域。市街を一歩出れば数十キロにわたって人家のない土地が広がるため、いったん行方が分からなくなると捜索の難易度が跳ね上がる。

事件の概要

🗓️ 失踪日:2004年12月4日(エイレン・バーナードさん)/2007年2月11日(ジェラミー・バートさん)

🌫️ 場所:アメリカ・アイダホ州ボイシ市内

👤 行方不明者:エイレン・バーナードさん(当時35歳)/ジェラミー・バートさん(当時33歳)。ともに幼い子どもの父親

🔍 状況:どちらも夜、市内を車で移動している最中に消息を絶った。2人とも、自分の代理人だった弁護士に不利な証言をした過去がある

🕯️ 現状:2人とも未発見。ジェラミーさんの車は3か月後に砂漠で焼けた状態で発見。どちらの事件でも訴追された人物はいない

2人はどちらもボイシ在住の父親で、幼い子どもがおり、夜に市内を車で移動する途中で消息を絶っている。ここまでなら、それなりの規模の街で数年おきに起きる別々の失踪にすぎない。だが元スレッドの投稿者が並べてみせたのは、もう一段深いところにある重なりだった。

2人はいずれも、自分の代理人だった女性弁護士と個人的な関係を持ち、のちに関係がこじれ、その弁護士に不利な証言をしていた。エイレンさんは法廷で、ジェラミーさんは2004年に大陪審の前で証言している。そして2人の弁護士は、どちらも後に弁護士資格を剥奪されており、一方は複数の重罪で起訴された。さらに、この2人の弁護士は互いに面識があったとされる。ジェラミーさんの件では、彼の元代理人が有力な容疑者として報じられてきた。ただし——ここが肝心な点だが——現在に至るまで、どちらの事件でも誰一人として訴追されていない。したがって本記事では、訴追されていない関係者の氏名は伏せる。

※ 大陪審:米国の刑事手続きで、市民から選ばれた合議体が、検察官の示す証拠をもとに起訴すべきかどうかを判断する制度。非公開で行われ、証人はその場で証言する。

判明している事実

最後の記録は午後7時15分の通話
エイレン・バーナードさんが最後に人前に姿を見せたのは、2004年12月4日の午後7時ごろ、ボイシ市内のコール通りとオーバーランド通りが交わるあたりにあったマクドナルドだった。息子を母親に引き渡すための面会交代で、翌朝また息子に会うつもりだったと伝えられている。携帯電話の最後の記録は午後7時15分、自宅へ向かって運転しながら通話していたときのものだ。そして翌朝、彼は現れなかった。

車は自宅の車寄せに停まっていた
その夜に運転していた車は、のちに自宅の車寄せで見つかっている。失踪が届け出られたあとに室内が調べられたが、当局は争った形跡は見当たらないと説明した。一方で、彼が所有していたとされる1995年式の緑色のランドローバー(仮ナンバー)については資料の記述が食い違っており、その車が彼とともに消えたのかどうかは、公開されている情報からははっきりしない。

消えた夜、逮捕状が出ていた
エイレンさんは当時、エイダ郡で暴行の容疑による逮捕状が出ていた。銃の販売業者として銃器ショーに足しげく通い、複数のクラブでDJもしており、自分でも常に銃を携帯していたという。息子の親権をめぐる争いの最中でもあり、仕事上のパートナーとも決裂していたと伝えられる。捜査当局は、この逮捕状が失踪と関係しているかどうかについて、あるともないとも結論づけていない。家族は「子どもも家族もペットも、何の手配もせずに放り出すような人ではない」と語っている。

本人らしくない文面のメッセージ
ジェラミー・バートさんは2007年2月11日の夜10時半ごろ、同居していた父親の家を出て友人宅へ向かい、そのまま到着しなかった。まもなく元妻の携帯に、ジェラミーさんの番号から「姿を消して、新しい住所で人生をやり直すつもりだ」という趣旨のメッセージが届く。元妻は主に言い回しを理由に、彼が書いたものとは信じなかった。これが、あらゆる意味での最後の接触になった。2人はその時点で良好な関係にあったとされる。なお元妻は2016年に亡くなっている。

砂漠で焼かれた赤いクーガー
同年5月、ジェラミーさんが乗っていた赤いマーキュリー・クーガーが、ネバダ州境から北へ約45マイル(約72キロ)離れたオワイヒー砂漠で発見された。車は焼かれており、車内から手がかりは得られず、本人も周辺では見つからなかった。家族は当初から事件性を疑い、娘を置いて姿を消すような人ではないと訴え続けている。

※ オワイヒー砂漠:アイダホ州南西部からオレゴン州・ネバダ州北部にまたがる広大な高地砂漠。舗装路がほとんどなく、峡谷が入り組み、携帯電話の電波も届かない区域が延々と続く。

主な仮説

仮説1:第三者によって危害を加えられた

2人とも、消える直前に複数のトラブルを抱えていた。エイレンさんは親権争い、商売上の決裂、逮捕状。ジェラミーさんは元代理人との関係の破綻と、その人物に不利な証言。どちらの事件でも、捜査の初期段階から「可能性のある人物」は少なくなかったと伝えられる。ジェラミーさんの車が人里離れた砂漠で焼かれていた事実は、この見方をもっとも強く後押しする材料だ。ただし2件とも、これまでに誰かの関与を示す物証は公表されておらず、逮捕も起訴もされていない。

仮説2:事故または遭難

アイダホ南西部は冬の夜になると冷え込み、市街を出れば街灯も人家もない道が続く。車ごと川や用水路に転落し、長く発見されないという事故は現実に起きる。だがこの2件では、エイレンさんの車は自宅の車寄せに、ジェラミーさんの車は数か月後に砂漠で焼けた状態で見つかっている。どちらも「事故のまま放置された車」の形をしておらず、単純な遭難説は座りが悪い。

仮説3:自らの意思で姿を消した

エイレンさんには逮捕状が出ており、ジェラミーさんの電話からは「新しい住所でやり直す」という趣旨のメッセージが送られている。表面だけ見れば、2人とも自分から消える理由があったようにも読める。実際、ジェラミーさんについては、彼を扱った2010年の米国のドキュメンタリー番組で、自ら命を絶った可能性を示す材料も紹介されている。一方で双方の家族は、幼い子どもと約束を残したまま消える人ではないと一貫して否定しており、エイレンさんについては翌朝の面会予定があったことも指摘されている。

仮説4:2件は無関係で、共通点は偶然

もっとも地味だが、切り捨てられない見方でもある。ボイシは州都とはいえ規模の大きな都市ではなく、その法曹界となればさらに狭い。弁護士同士が知り合いであること自体は、それほど珍しい話ではない。人は共通点を並べられると線を引きたくなるが、この2件をつなぐ確かな証拠は、現時点で一つも示されていない。2人が別々の理由で、別々に消えた可能性は、最後まで残り続ける。

海外の反応

1. 謎の名無しさん
二人とも自分の弁護士と個人的な関係を持って、こじれて、その弁護士に不利な証言をした。その弁護士同士が知り合いで、二人とも資格を剥奪されて刑事事件になっている。ここまで揃うと、偶然という言葉が急に薄っぺらく聞こえてくる。この二人の弁護士に、他にも共通の依頼人はいなかったんだろうか。

2. 謎の名無しさん(>>1への返信)
鏡合わせみたいな細部が多いのは確かだと思う。ただ、当局が名前を出して語っているのは片方の弁護士だけで、もう一方の名前は自分で掘らないと出てこないレベルだった。きちんと調べた上で、線としてつなぐには足りなかった、ということなのかもしれない。

3. 謎の名無しさん
一応の慎重論を置いておく。ボイシは州都といっても当時の人口は20万人前後で、その中の法曹界となればもっと狭い。弁護士同士が顔見知りなのは、むしろ普通のことだ。共通点を並べていくと繋がって見えてくるのは、人間の脳がそういうふうにできているからでもある。

4. 謎の名無しさん(>>3への返信)
その慎重さには賛成する。ただ「自分の弁護士に不利な証言をした男が、数年差で二人とも消えている」という一点だけは、狭い町だからで済ませるには据わりが悪いと思う。

5. 謎の名無しさん
ジェラミーさんの件は2010年に米国の失踪ドキュメンタリー番組で扱われている。父親も元妻も、生きている可能性にはあまり期待していない様子だった。番組の中には自ら命を絶った可能性を示す材料も出てくる。彼は弁護士の件とは関係のないところでも問題を抱えていたらしい。

6. 謎の名無しさん(>>5への返信)
自ら命を絶ったという線を取るなら、あんな人里離れた場所で焼かれていた車はどう説明するんだ。自分で運転していって、自分で火をつけて、そこから歩いて消えたとでも言うんだろうか。

7. 謎の名無しさん(>>6への返信)
自分は「可能性を示す材料がある」と書いただけだ。自死だと信じているとも、殺されたと信じているとも、どちらも書いていない。そこは分けて読んでほしい。

8. 謎の名無しさん(>>7への返信)
その区別をはっきりさせてくれたのはありがたい。その上で聞くけど、焼かれた車について何か考えはある?ないならないでいい。ただ、さっきの質問には結局まだ答えてもらえていない。

9. 謎の名無しさん
車を焼くのは普通、指紋や血痕や繊維を消すためだ。しかも見つかったのは州境から北へ45マイル、舗装路もない砂漠の中。行って戻ってくるだけで一日仕事になる場所で、そこまで運んでから火をつけるというのは、一人で完結する作業とは思えない。

10. 謎の名無しさん
逆の読み方もできてしまうのが厄介なところで、「事件に見せかけたい人間」にも車を焼く動機はある。借金や逮捕状から逃げたい人間が、自分の失踪を他殺らしく見せるのは古典的な手だ。自分がそちらを推しているわけではないが、可能性としては消せない。

11. 謎の名無しさん
地元の人間として補足しておく。オワイヒー砂漠を知らない人のために言うと、あそこは道路がほとんどなく、電波も届かず、何十マイル走っても人家がない。何かを置いていくつもりなら、あれ以上の場所はそうそうない。逆に言えば、20年見つかっていないのも当然だと思う。

12. 謎の名無しさん
高地砂漠の捜索に参加したことがある。上から見ると平らなのに、実際は峡谷とセージブラシだらけで、ヘリからでも足元は何も見えない。人手をかき集めても一日に潰せるのはせいぜい数平方マイル。あの規模の土地を人力で網羅するのは、正直に言って無理だ。

13. 謎の名無しさん(>>12への返信)
そして、その人手をかき集める作業を実際にやるのは、たいていの場合は家族と友人だ。何年も自腹で、週末ごとに、確度の低い情報を一つずつ潰していく。行方不明者の家族が消耗していくのは、悲しみだけが理由じゃない。

14. 謎の名無しさん
元妻がメッセージの文面を本人のものではないと感じた、という話は理解できる。長く連れ添った相手なら、句読点の打ち方や口癖で分かる。文章は指紋みたいなもので、他人が真似ようとすると、どこかがきれいに整いすぎるんだよ。

15. 謎の名無しさん
そもそも「姿を消して新しい住所でやり直す」なんて、わざわざ元妻に知らせる人がいるだろうか。本当に消えたい人間は黙って消える。あの文面は、探すのをやめさせるために書かれたようにしか読めない。

16. 謎の名無しさん(>>15への返信)
そこは断言しない方がいいと思う。自分の意思で消える人でも、残していく相手に一言だけ入れる例は実際にある。罪悪感で口が滑るというか。ただ、この件で引っかかるのは内容よりも言い回しの方だ、という点には同意する。

17. 謎の名無しさん
2004年と2007年の携帯基地局の記録を、今の感覚で考えない方がいい。当時の位置精度は数キロ単位のこともあったし、そもそも通信会社が生のデータをどれだけの期間保管していたかという問題もある。今から遡って精査するのは、たぶんもう難しい。

18. 謎の名無しさん
自分が一番引っかかっているのは、エイレンさんの車が自宅の車寄せに停まっていたという点だ。つまり彼は一度は家の前まで戻り着いている。あるいは、誰かが後から車だけを戻した。どちらだとしても、その後に家の中で何も起きた形跡がないというのは奇妙な話だ。

19. 謎の名無しさん(>>18への返信)
もう一台あったとされる緑のSUVの記述が、資料によって食い違っているのもややこしい。彼とともに消えたのか、最初から関係なかったのか。そこがはっきりするだけでも、あの夜の見え方はかなり変わるはずなんだが。

20. 謎の名無しさん
逮捕状が出ている最中に消えた、というのは自分から姿を消した説の後押しになる。ただ、そういう人はたいてい荷物を持ち、金を用意し、少なくともペットの世話は誰かに頼んでいく。翌朝また子どもに会うつもりだった人が、その足で全部を捨てて消えるものだろうか。

21. 謎の名無しさん
地元紙が匿名の情報提供者の話を載せていた。エイレンさんの商売仲間だった男が誰かを雇って彼を殺させたと自分は思う、という内容で、身の危険があるので名前は出せないという条件がついていた。あくまで伝聞で、裏付けの取れた話ではない。

22. 謎の名無しさん(>>21への返信)
だからこそ扱いが難しい。匿名で「自分はそう思う」というのは、どれだけ具体的に見えても証拠ではない。20年も経つと、この種の「知り合いの知り合いが言っていた」話が一番増える。全部切り捨てろとは言わないが、事実の側に置いてはいけない。

23. 謎の名無しさん
こういう事件を追いたい人は、行方不明者の公的データベースと、コールドケースをまとめた民間のアーカイブを両方見た方がいい。前者は歯科記録やDNAの照合まで扱う制度上の仕組みで、後者は当時の報道や家族の証言を拾い集めた読み物に近い。書いてあることの重みが違う。

24. 謎の名無しさん
成人男性の失踪が報道されにくいという問題も、この2件にはついて回っていると思う。若い女性が消えれば全国ニュースになるのに、30代の男が消えても数日のローカル扱いで終わる。人手も注目も集まらないまま、いちばん大事な最初の一週間が過ぎていく。

25. 謎の名無しさん(>>24への返信)
そこに「銃の販売業者」「クラブのDJ」「逮捕状」といった見出しがつくと、世間は勝手に「そういう世界の人でしょ」で片付けてしまう。属性で片付けられた家族が、その後20年、自分たちで発信し続けるしかなくなるんだ。

26. 謎の名無しさん
母親の言葉が忘れられない。誰かを罰することに気持ちを向けているのではなく、息子を見つけることに気持ちを向けている、という趣旨のことを話していた。20年間それを言い続けるのがどういうことなのか、自分には想像もつかない。

27. 謎の名無しさん
ジェラミーさんの娘さんが、19年経ってから取材に応じた記事が出ていた。消えたとき彼女はまだ小さかったわけで、父親と過ごした時間より「いない」という時間の方がとっくに長くなっている。それでも自分の言葉で語ると決めたのは、それだけで意味があると思う。

28. 謎の名無しさん
最後に慎重論をもう一度。この2件を「連続事件」と呼んでしまう前に、それぞれが単独でも未解決だという事実を忘れない方がいい。関連付けが先に立つと、片方にしか当てはまらない手がかりが雑音として捨てられてしまう。そうやって取りこぼされた真相は、いくらでもある。

29. 謎の名無しさん(>>28への返信)
その懸念は分かる。ただ逆に、別々の事件として別々に処理されたせいで、突き合わせれば見えたはずのものが見落とされてきた可能性もある。共通の関係者を並べて比べるという作業は、担当が違えば誰も進んではやらない。

30. 謎の名無しさん
当時ボイシに住んでいた人の、本人はどうでもいいと思っている記憶が一番効くことがある。あの店の駐車場で誰を見たとか、あの冬に誰が急に町を出たとか。ボイシ市警は今も両方の事件を継続捜査中で、情報の窓口は開いたままだ。20年経っていても、遅すぎるということはない。

未解決の謎

この2件でもっとも扱いが難しいのは、共通点が「多すぎる」ことだ。同じ町、同じような年頃の父親、夜の移動中の失踪、自分の弁護士との関係のこじれ、その弁護士に不利な証言、そして弁護士同士の面識。並べれば並べるほど、一本の線が引けそうに見えてくる。だが実際には、その線を裏づける物証はこれまで一つも公表されていない。2人の弁護士が知り合いだったという事実も、どちらの事件でも誰も起訴されていないという現実の前では、状況の一つでしかない。

一方で、それぞれを単独で見ても謎は残る。エイレンさんの場合、車は自宅の車寄せに停まっていたのに、家の中には何かが起きた形跡がなかった。彼はいったん帰り着いたのか、それとも車だけが後から戻されたのか。ジェラミーさんの場合、車は3か月後に、州境から北へ45マイルの砂漠で焼かれた状態で見つかった。誰かが意図的にそこまで運んだと考えるのが自然だが、その「誰か」につながる痕跡は、火とともに消えている。

残された最大の違和感は、元妻に届いたあのメッセージだろう。「新しい住所でやり直す」と書かれた文面は、彼が自分の意思で消えたことにしたい誰かが打ったようにも読めるし、追い詰められた本人が最後に打ったようにも読める。どちらに読むかで、この事件の形はまったく変わってしまう。そして、それを判定する材料は今のところ存在しない。

20年が過ぎ、当時を知る関係者の中にはすでに亡くなった人もいる。それでも2人は行方不明者のままで、家族は探すことをやめていない。この2件が繋がっているのかどうかは、結局のところ、2人が見つかるまで誰にも言えないのだと思う。

出典:r/UnresolvedMysteries 元スレThe Charley Project: Ahren Benjamin BarnardThe Charley Project: Jeramy Carl Burt

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