【1986年】「嘘発見器を通ったので容疑者から外された」39年後にFBIが名指しした男の正体

【1986年】「嘘発見器を通ったので容疑者から外された」39年後にFBIが名指しした男の正体 未解決事件

1986年から1989年にかけて、アメリカ・バージニア州のコロニアル・パークウェイとその周辺で、若者が少なくとも8人、殺害されるか行方不明になった。ひとまとめに「コロニアル・パークウェイ殺人事件」と呼ばれ、バージニア州でもっとも長く解けなかった事件のひとつとして扱われてきた一連の犯行である。2026年1月、FBIノーフォーク支局は、そのうち1986年に殺害された2人について犯人を特定したと発表した。名前を挙げられたのは、2017年にすでに死亡していた男だった。ただし、これで連続事件のすべてが解けたわけではない。

事件の概要

🗓️ 発生:1986年(連続事件全体は1986年〜1989年)

🌫️ 場所:アメリカ・バージニア州、コロニアル・パークウェイ沿いとその周辺

👤 被害者:キャスリーン(キャシー)・トーマス、レベッカ(ベッキー)・ダウスキー。連続事件全体では少なくとも8人

🔍 状況:夜間、人けのない場所に停めた車の中にいた若者が相次いで襲われた

🕯️ 発表:2026年1月、FBIノーフォーク支局が、1986年の2人の殺害についてアラン・ウェイド・ウィルマー・シニア(2017年死亡)を犯人と特定したと公表

コロニアル・パークウェイは、バージニア州東部の歴史地区どうしを結ぶ並木道である。夜になれば人通りは絶え、川や入り江が路肩のすぐ先まで迫っている。当時この道沿いと周辺では、夜に車を停めていた若い男女が続けて狙われた。被害者の多くは、人目のない場所に駐車していたところを襲われたとみられている。

1986年に殺害されたキャスリーン・トーマスとレベッカ・ダウスキーの2人は交際関係にあったと報じられ、そのことが当時から動機をめぐる憶測の的になった。初期の捜査がその偏見に引きずられ、本来検討すべき線が十分に追われなかったのではないかという指摘は、遺族や関係者の側から長く出続けている。

判明している事実

FBIが名前を挙げた人物
FBIノーフォーク支局は、ランカスター郡のアラン・ウェイド・ウィルマー・シニアが1986年の2人を殺害したと判断したと発表した。ウィルマーは2017年に死亡している。1986年から1989年のあいだにバージニア州で起きた、少なくとも6件の殺害・失踪と結びつけられている。

有罪判決は存在しない
これは「FBIが特定したと発表した」のであって、法廷で有罪が確定したという意味ではない。本人が死亡している以上、起訴も裁判も行われない。判断の根拠についてFBIは「法医学技術の進展」としか説明しておらず、どの証拠が決め手になったのかは公表されていない。

かつて容疑者リストから外されていた
ウィルマーは連続事件のうち2件で「第一容疑者」とみられていたが、FBIのポリグラフ検査を通過したことで容疑を外されたとされる。犯人はある時点で捜査の手の届く場所にいた、ということになる。

※ ポリグラフ検査:呼吸・脈拍・皮膚の電気反応などの生理反応から供述の真偽を推定する検査。俗に「嘘発見器」と呼ばれるが精度への批判が多く、日本を含む多くの国で単独の証拠としては扱われない。

DNAをデータベースに登録できない
バージニア州法では、DNA型をCODISに登録するのに有罪判決か逮捕が要件になっている。ウィルマーは死亡しているためどちらも成立せず、他の未解決事件と自動で突き合わせる道は閉ざされたままになっている。

※ CODIS:米国の統合DNAインデックスシステム。全米の捜査機関が現場資料や有罪確定者のDNA型を登録し、事件をまたいで照合する仕組み。

水辺を知り尽くした男
ウィルマーは漁師として働き、のちに伐採業を営んでいたとされる。船で寝泊まりすることもあり、森にも慣れた人物だったという。事件現場の多くが川や入り江のそばに集中していることと、この経歴を重ねて見る向きは発表後すぐに出た。

主な仮説

仮説1:連続事件のほぼすべてが同一人物による

もっとも素直な見方。6件が結びついた以上、残りも同じ人物だろうという立場である。現場が川や入り江のそばに固まっていること、船を持ち地形に通じていたことが根拠として挙げられる。一方で、まだ結びついていない事件については物証の裏づけが公表されていない。

仮説2:一部は別の人物による

1989年の男女2人の事件だけは性質が違う、という指摘は根強い。他の現場が水辺に集中し、夜間の駐車中を狙われているのに対し、この件は州間高速の休憩所が舞台で、車が見つかったのは反対方向の車線側だった。連続事件の名で括られてきたものが、実は複数の犯行の寄せ集めだった可能性は残る。

仮説3:偏見と初動の失敗が39年を生んだ

ポリグラフ通過で容疑者から外された経緯、そして被害者2人の関係をめぐる当時の空気が、捜査の方向を歪めたのではないかという見方。もしこの読みが正しければ、事件は解けなかったのではなく、解けるはずのものを取り逃がしていたことになる。

仮説4:まだ知られていない被害者がいる

ウィルマーは、コロニアル・パークウェイ殺人事件に数えられていない別の殺害とも結びつけられている。4年ほどの短い期間にこれだけ集中しているなら、把握されていない被害者がいてもおかしくない。ただしDNAが照合網に載らない以上、確かめる手段が乏しい。

海外の反応

1. 謎の名無しさん
当時あの一帯に住んでいた。ベビーカーを押して帰る途中で男に付けられ、車が故障したので電話を貸してくれと家に入りたがった。裏口と窓を全部施錠して、夫がもうすぐ帰ると言ったら急に怒り出してドアを叩き始めた。警察を呼ぶと言った途端、壊れかけの車で走り去っていった。あれがこの男だったんじゃないかと、今でも思っている。

2. 謎の名無しさん(>>1への返信)
よく踏みとどまったと思う。ドアを開けないという判断ができるかどうかで、その後の人生が丸ごと変わっていた可能性がある。

3. 謎の名無しさん(>>1への返信)
後から思い返してぞっとするやつだ。人を簡単に信用するなと教えてくれた親に感謝している、という気持ちはよく分かる。

4. 謎の名無しさん
第一容疑者とみられていた人物が、嘘発見器を通ったというだけで容疑者リストから外されていた。良心の呵責がない人間ほど生理反応も出ないのに、あれを白黒の判定に使うのは本当にやめてほしい。

5. 謎の名無しさん(>>4への返信)
不思議なのは、あの検査が当てにならないことは捜査側がいちばん承知しているはずだという点。自白を引き出す道具として便利なのは分かるけれど、条件の揃った容疑者をそれで落とす理由が分からない。

6. 謎の名無しさん(>>4への返信)
80年代90年代でも、研究の世界ではとっくに眉唾扱いだったはず。それでも現場によっては絶大な信頼を置いていた。うちの地元の警察は今でも採用試験でポリグラフをやっている。

7. 謎の名無しさん
39年間ずっと声を上げ続けてきた、キャシーのきょうだいのビル・トーマスがいなかったら、この事件は完全に埋もれていたと思う。遺族が発信を続けないと動かない仕組みそのものは、正直どうかと思うけれど。

8. 謎の名無しさん
数日前に彼が出ているポッドキャストを聴いたばかりで、FBIが例のDNAを他の事件と照合してくれないと憤っていた。そのタイミングでこの発表が出た。本当に長い道のりだったと思う。

9. 謎の名無しさん
良い知らせではあるけれど、FBIが「法医学技術の進展により特定した」としか言わないのが引っかかる。犯人とされる人物が死んでいて裁判にならない以上、どの証拠でそう判断したのかは公開してほしい。

10. 謎の名無しさん(>>9への返信)
同意する。しかも彼のDNA型はCODISに登録できない。州法が有罪判決か逮捕を条件にしていて、死人はそのどちらにも当てはまらないからだ。他の未解決事件と突き合わせる道が最初から塞がれている。

11. 謎の名無しさん(>>9への返信)
プライバシーが理由だというなら、本人はもう亡くなっている。他の重大事件が解けるかもしれない可能性と天秤にかけて、そちらが優先されないのは納得しにくい。

12. 謎の名無しさん
実際、いま未解決事件を次々に解いているのはデータベース照合ではなく系譜をたどる手法のほうだ。CODISで片付いた例をほとんど見たことがない。制度が現実に追いついていない。

13. 謎の名無しさん
数か月前にも1988年の別の女性の事件で彼が犯人だと発表されていた。4年ほどで少なくとも6人。これだけ短い期間に集中しているなら、まだ表に出ていない被害者がいてもおかしくないと思う。

14. 謎の名無しさん
個人的には、1989年の男女2人の事件だけは毛色が違うと思っている。他の現場は川や水辺のすぐそばに集中しているのに、そこだけ州間高速の休憩所で、しかも車が見つかったのは反対方向の車線側だった。

15. 謎の名無しさん(>>14への返信)
同じことを考えていた。他の被害者はほとんどが夜間で、人けのない場所に停めた車の中にいた。時間帯も場所の性格も違うなら、別の人物という線はまだ残ると思う。

16. 謎の名無しさん
彼の経歴が気になる。漁師をやっていて、その後は伐採の会社をやっていたらしい。船で寝泊まりすることもあって、森にも慣れた人間だったそうだ。地元の水路には完全に土地勘があったことになる。

17. 謎の名無しさん(>>16への返信)
それを聞くと、水のほうから被害者に近づいたのではという昔からの見立てが急に現実味を帯びてくる。道路側からしか警戒していない場所は、川からだと完全に無防備だ。

18. 謎の名無しさん
恋人たちが車を停める場所に近づいて絡んでくる男がいた、という当時の証言があったはずだ。地元の地形も水路も知り尽くした人間が、その習性を持っていたということになる。

19. 謎の名無しさん
これ、2年くらい前に解決していなかったっけ。ニュースを見た記憶があるんだけど、自分の記憶違いだろうか。

20. 謎の名無しさん(>>19への返信)
記憶違いではないと思う。1〜2年前の時点で連続事件のうち4件が彼と結びつけられていて、今回それが6件になった、という理解であっているはずだ。

21. 謎の名無しさん
正直ほっとしている。長いこと「警察関係者による犯行では」という説が有力だと思っていたので、このまま迷宮入りするものだと半ば諦めていた。

22. 謎の名無しさん
気になるのは、彼がなぜ当時ポリグラフを受けることになったのかという点だ。どういう経緯で捜査線上に浮かんだのかが、どの記事にも書かれていない。

23. 謎の名無しさん(>>22への返信)
そこは自分も引っかかっている。少なくとも一度は事情を聞かれる立場にはあったわけで、その理由が分かれば当時の捜査がどこで詰まったのかも見えてくると思う。

24. 謎の名無しさん
いちばん願っているのは、いまも見つかっていない2人が家族のもとに戻ることだ。犯人が分かっても、埋葬すらできていない家族がいる状態では終わったとは言えない。

25. 謎の名無しさん
名前に「シニア」が付いているということは、同じ名前の息子がいるということになる。血で決まるものではないと分かっていても、あの名前を背負って生きるのは相当きついと思う。改名できていればいいのだけれど。

26. 謎の名無しさん(>>25への返信)
それは考えたことがなかった。事件が報じられるたびに検索結果の上位に父親の名前が出てくる生活を、本人は選んでいない。

27. 謎の名無しさん
彼は2017年に一人で亡くなって、発見まで数週間かかったらしい。因果応報だと言うつもりはないが、被害者たちが奪われた歳月を思うと、それでもまるで足りないという気持ちになる。

28. 謎の名無しさん
当時あの近辺で暮らしていた。カップルが立て続けに襲われているという噂が回って、夜に車を停めることが本気で怖い時期だった。あの空気を覚えている人はまだたくさんいると思う。

29. 謎の名無しさん(>>28への返信)
自分が生まれる前の話だけれど、地元では今でも語られている。あのパークウェイを走るたびに、この道で、という話に必ずなる。

30. 謎の名無しさん
39年かかって二人分の答えが出た。それ自体は本当に大きい。ただ、残りの家族はまだ同じ場所に立ったままだ。解決の報せが出るたびに、まだ待たされている人たちのことを考えてしまう。

未解決の謎

39年かけて出たのは、8人のうち2人分の答えだった。キース・コールとカサンドラ・ヘイリーの2人は姿を消したまま、いまも見つかっていない。家族は埋葬すらできていない。1989年の男女2人の事件は、同じ人物による犯行なのかどうかで見方が割れたままだ。「コロニアル・パークウェイ殺人事件」という一つの名前で括られてきたものが、本当に一つの事件だったのかという問いにも、まだ答えが出ていない。

全部が解けない最大の理由は、名前を挙げられた人物がすでに死んでいることにある。自白も、現場の説明も、見つかっていない2人がどこにいるのかも、本人の口からしか出てこない情報だった。2017年に彼が一人で死んだ時点で、その手がかりは永久に失われている。証拠が語れる範囲を超えた部分は、もう誰も埋められない。

制度の壁もある。近年のコールドケースを解いているのは法医学的遺伝子系譜の手法だが、その結果として浮かんだ死者のDNA型は、有罪判決も逮捕もない以上、州法上CODISに載せられない。他州で眠っている未解決事件と自動照合するという、いちばん効きそうな一手が使えない状態が続いている。

※ 法医学的遺伝子系譜:現場のDNAを一般の家系調査用データベースと照合し、遠い親戚をたどって人物を絞り込む捜査手法。従来の犯罪者DNAデータベースでは当たらない事案でも身元にたどり着けるとして、2010年代後半から各国のコールドケース捜査に使われている。

そして、当時の捜査が被害者2人の関係をどう扱ったのかという問いも残っている。もし偏見が捜査の方向を狭めていたのだとすれば、この事件は「解けなかった」のではなく「取り逃がした」ことになる。答えが出た2人と、まだ出ていない人たちのあいだにある39年は、その差を突きつけたまま動いていない。

出典:r/UnresolvedMysteries 元スレWikipedia: Colonial Parkway murders

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