【2023年】「午前3時の倉庫で誰かと映っていた」22歳起業家の失踪——9日後に他人が停めた車

【2023年】「午前3時の倉庫で誰かと映っていた」22歳起業家の失踪——9日後に他人が停めた車 行方不明・失踪

2023年6月3日の午前3時ごろ、カリフォルニア州オレンジ市にある倉庫の防犯カメラが、22歳の青年の姿をとらえていた。彼は誰かと一緒だった。医療用大麻の会社を立ち上げようとしていたニハール・メータさんの、確認できる最後の姿である。携帯電話はその日から電源が切られたままになった。

※ 医療用大麻ビジネス:米国では大麻の扱いが州ごとに大きく異なり、カリフォルニア州は州法で医療用・嗜好用のいずれも認めている。一方で連邦法では規制薬物のままのため、銀行口座やカード決済を使いにくく、現金主体の商売になりやすいと以前から指摘されている。

この事件が不気味なのは、消えたのが本人だけではないところにある。彼と最後に一緒にいたとされる人物の説明は裏が取れず、車は9日後に別の人物の手で見知らぬ場所に停められ、倉庫では彼の持ち物が動かされ始めた。そして、一緒に事業をやっていたはずの共同事業者もまた、数か月後に連絡が取れなくなった。捜査は今も続いており、事件の輪郭はほとんど固まっていない。

事件の概要

🗓️ 失踪日:2023年6月3日(最後の目撃は同日午前3時ごろ)

🌫️ 場所:米カリフォルニア州オレンジ郡オレンジ市、ウェスト・タフト・アベニュー沿いの自社倉庫

👤 行方不明者:ニハール・メータさん(当時22歳・インド系アメリカ人)

🔍 状況:倉庫の防犯カメラに別の人物と一緒に映ったのを最後に消息を絶つ。携帯電話は同日以降オフ、口座もSNSも動いていない

🕯️ 現状:発見に至る情報に1万ドルの懸賞金。オレンジ市警が捜査を継続中(事件番号23060901)

ニハールさんはオハイオ州の出身で、オハイオ州立大学で経営学を学んでいた。子どものころから中古のダートバイクを買っては直して売る、といった商売を自分で立ち上げるタイプだったと両親は語っている。2023年4月からはカリフォルニアと行き来しながら生活し、医療用大麻の会社を立ち上げようとしていた。同時に「ベイプ(電子タバコ)をより健康的にする方法」の開発にも取り組むつもりだったという。

失踪の少し前から、彼は精神性や自己探求といったテーマに関心を寄せていた。母親のシータル・メータさんは、息子は「何よりも家族を大事にする子」で、毎日連絡を取り合っていたと話している。その母親と最後に話したのが、消える前日の6月2日だった。

判明している事実

最後の映像は午前3時の自社倉庫
2023年6月3日の午前3時ごろ、ウェスト・タフト・アベニュー沿いの自社倉庫の防犯カメラに、ニハールさんが別の人物と一緒にいる様子が記録されていた。この同行者が誰なのかは公式には明らかにされていない。捜査当局が把握していて名前を出していないのか、そもそも特定できていないのかも分かっていない。携帯電話の電源は同じ日を境に落ちたままで、以後、確認された目撃も本人からの連絡も一件もない。

「ウォルマートの駐車場で別れた」という未確認の証言
その同行者は後に、コヴィナという別の街にあるウォルマートの駐車場でニハールさんと別れた、と説明したとされる。時間帯は午前1時から4時のあいだ、という幅のある言い方だった。さらに、ニハールさんが「危うい状況」に陥り、「ヒスパニック系の男たちに絡まれた」とも述べたという。ただし、これらの主張はいずれも裏付けが取れていない。証言された時間帯は、倉庫の映像に残る午前3時ごろをまたいでいる。同じ街ではない二つの場所が同じ時間帯の中に並んでいることになり、この説明だけでは前後関係がはっきりしない。

9日後、別人が停めた車
6月23日、ニハールさんの車が倉庫から数マイル離れた駐車場で見つかった。近くの店の防犯カメラの映像から、この車が停められたのは6月12日で、運転していたのは「20代くらいと見られる白人男性」だったことが分かっている。車は窓が開いたままで、鍵は車内に置かれていた。ニハールさんが消えてから9日後に、本人とは特徴の一致しない人物が彼の車を動かしていたことになる。

倉庫で始まった「不審な動き」
失踪のあと、最後に目撃された倉庫で妙なことが起き始めたと報じられている。具体的には、ニハールさんの所持品の一部が、倉庫の貸主とされる男性の指示で別の場所に移された、という内容である。誰かが証拠を隠したと確認されたわけではなく、家族側からは不可解だという指摘が出ている、という段階にとどまる。

共同事業者も連絡が取れない
ニハールさんには、当時43歳の共同事業者の男性がいた。二人はニハールさんの事業を一緒に進めていたとされ、この男性は本件の重要参考人として名前が挙がっている。最後にニハールさんを見た人物だと考えられているが、6月3日の倉庫で一緒に映っていたのがこの男性だと明言した資料は見つかっていない。そしてこの男性自身も、現在は行方が分からない。ニハールさんの家族が彼と最後に話したのは2023年8月だったという。

※ 重要参考人(person of interest):米国の捜査で使われる言い方で、事件との関わりを調べる必要があると当局が判断した人物を指す。容疑者(suspect)とは区別され、罪に問われたことも、起訴されたことも意味しない。本記事ではこの人物を含め、起訴されていない関係者の実名は記載しない。

主な仮説

仮説1:大麻ビジネスをめぐる利権トラブル

元スレで多くの支持を集めたのがこの線である。カリフォルニアの大麻産業は州法で合法化されて久しいが、連邦法との食い違いから資金の流れが不透明になりやすく、既存の勢力が縄張りを守る構図が残っていると指摘されてきた。北部のフンボルト郡のような栽培地から南部の消費地まで、業界のどこかに組織犯罪の影があるという見方は根強い。22歳の新参者が資本も後ろ盾もないまま参入しようとすれば、歓迎されない相手が出てくる——というのがこの仮説の骨格である。ただし、ニハールさんの事業が実際にどこまで動いていたのか、誰と競合していたのかを示す公開情報はほとんどない。

※ フンボルト郡:カリフォルニア州北部の郡。大麻栽培の一大産地として知られ、収穫期には各地から短期の働き手が集まるとされる。

仮説2:最後に一緒にいた人物が関与している

倉庫の映像に映った同行者の証言は、いまだに裏が取れていない。「ヒスパニック系の男たちに絡まれた」という説明は具体性を欠き、責任を第三者に振り向ける方向にしか働いていない。加えて、車を停めた「20代くらいの白人男性」という別の人物も未特定のままである。誰か一人ではなく、複数の人間が事後の動きに関わっている可能性を示す。共同事業者もまた連絡が取れなくなっている以上、その人物が手を下したのか、それとも同じ流れに巻き込まれたのか、という二方向でしか考えられなくなる。

仮説3:精神的な変調による自発的な失踪

失踪前に精神性や自己探求への関心を強めていた点、22歳という年齢を挙げて、突然の精神的な変調を疑う声もある。この年代は統合失調症などの発症時期と重なりやすく、薬物の使用が引き金になることもある。実際、ニハールさんに似た「マーズ」という呼び名を使うホームレスの男性を見かけた、という未確認の目撃情報も伝えられている。一方で、母親と毎日連絡を取っていた人物が、以後、年単位で口座も通信も一切使わないまま生活できるのか、という強い反論もある。

仮説4:倉庫の「不審な動き」は事件と無関係

荷物が動かされた件については、懐疑的な見方も出ている。借主が来なくなった物件から荷物を片付けたい貸主は珍しくないし、消防上の避難経路をふさいでいた、共有部分にはみ出していた、次の借り手に見せる必要があった、といった実務的な事情はいくらでも考えられる。ベイプの研究をしていたのなら、許可されていない設備が置かれていた可能性もある。ただしこの説を取ると、家族の依頼を断ってまで荷物を移した理由の説明が必要になる。

海外の反応

1. 謎の名無しさん
気になる点がふたつある。22歳で発明に熱中していて、しかも「精神性と自己探求」に傾いていた人物は、精神的な変調が急に起きる層と重なりやすい。ただ一方で、彼は年上の男性と内容のはっきりしない事業を組んでいて、その人物が「危うい状況」「ヒスパニック系の男たち」という曖昧な言い方で説明を濁している。個人的には後者のほうが引っかかる。

2. 謎の名無しさん(>>1への返信)
自分も最初に思ったのは精神的な変調だった。ただ、精神性に急に強い関心を持つタイプの状態変化が、必ず幻覚や危険な段階まで進むわけじゃない。失踪とは無関係にそういう時期だった、という可能性も残ると思う。

3. 謎の名無しさん(>>1への返信)
それより、車を停めていったところを撮られている白人男性は誰なんだ。この人物の特定は進んでいるのか。ここが一番はっきり手がかりとして残っている部分に見えるんだが。

4. 謎の名無しさん
車を停めた人物の顔が防犯カメラに映っているのなら、なぜ公開手配の写真が出ていないんだろう。まだ特定できていないのなら、なおさら顔を出して情報を募るべきだと思う。何年経ってもそれをやっていないのなら、当局はすでに誰か分かっているのかもしれない。

5. 謎の名無しさん
カリフォルニアで大麻ビジネス絡みの死を聞くのは、月に一度くらいのペースだ。フンボルトからロサンゼルス一帯まで、あの業界はカルテルが仕切っている。関わる相手を間違えたんじゃないかと思ってしまう。

6. 謎の名無しさん(>>5への返信)
そもそも午前3時に自分の倉庫で「ビジネスパートナー」と会っている時点で、まともな商談の時間帯じゃない。それだけで空気が読める話だと思う。

7. 謎の名無しさん(>>5への返信)
収穫期にフンボルト郡へ働きに行った知り合いが何人かいる。あそこにいるのは牧歌的で商売上手なヒッピーばかりじゃない。特に栽培所の警備は、荒っぽい人間を意図的に集めていると聞いた。

8. 謎の名無しさん
合法化されたあとも、そんなに危ない商売のままなのか。てっきり普通の産業に落ち着いたものだと思っていたので、この話の前提が意外だった。

9. 謎の名無しさん(>>8への返信)
まず全50州で合法になったわけじゃない。それに仮に連邦レベルで合法化されたとしても、闇の市場が消えるわけじゃないんだ。儲かる商品には組織犯罪が必ず寄ってくるから、そこは他の産業でも同じだよ。

10. 謎の名無しさん
合法だろうとなかろうと、誰かが作らなければ商品は存在しない。作る側にとって新しい競合は利益を削る相手でしかない。そこの力学は法律の文言では変わらないと思う。

11. 謎の名無しさん
倉庫の「不審な動き」が何を指しているのかがよく分からない。来なくなった借主の荷物を片付けたい貸主というのは、そんなに珍しい存在じゃないと思う。向こうからすれば放置された私物で、その場所を別の用途に使いたいだけだ。冷たい言い方だけど、貸主はニハールさんの身に何が起きたかに関心がないだけかもしれない。他にも何か起きていたのか?

12. 謎の名無しさん(>>11への返信)
たぶん家族が荷物を返してほしいと直接頼んだのに断られて、あとからニハールさんの同僚か知人経由で「誰かの指示で運び出された」と分かった、という流れじゃないかな。そうでもないと、この細かい話が外に出てくる経路がない。あくまで推測だけど筋は通ると思う。

13. 謎の名無しさん
賃料が払われている期間中に借主の荷物を動かしたのなら、やはり相応の理由が要る。逆に賃料が切れたあとの話なら普通の処理だ。失踪からどれくらい経ってからの出来事なのかで、この件の意味は正反対になる。

14. 謎の名無しさん
消防用の避難経路をふさいでいた、共有スペースにはみ出していた、といった実務的な理由もありうる。月払いの契約だったなら、失踪から1日後かもしれないし30日後かもしれない。ベイプを健康的にする研究をしていたのなら、貸主が安全上認めていない実験設備を置いていた可能性だってある。

15. 謎の名無しさん
「医療用大麻の会社を立ち上げようとしていた」「精神性と自己探求に関心があった」「午前1時から4時のあいだにウォルマートの駐車場で別れた」。この三つが並んだ時点で、もう嫌な予感しかしない。どれか一つでも違っていれば、まだ別の絵が描けたと思うんだが。

16. 謎の名無しさん(>>15への返信)
言いたいことは分かるよ。それでも彼は見つけられるべきだと思う。どんな事情があったにせよ、毎日母親に連絡していた22歳が消えたまま何年も経っているというのは、あっていい話じゃない。

17. 謎の名無しさん
商売の邪魔になったか、金銭のもつれか。いずれにせよ誰かに殺された可能性が高いように見える。最後に会った共同事業者の行方が分からないのが一番不気味で、彼が手を下したか、彼も一緒に消されたかのどちらかしか思いつかない。他人が車を動かしているのも、まともな説明が難しい。

18. 謎の名無しさん
これはオッカムの剃刀で片付く話に見える。新規参入しようとした若者を、先にいた勢力が嫌がった。それだけだ。この構図はまったく珍しいものではないので、あれこれ複雑な筋書きを考えるのはかえって遠回りだと思う。

19. 謎の名無しさん
何かのカルト的な集団に取り込まれた線はないんだろうか。残酷な言い方になるが、この事件では比較的まだ希望のある仮説だと思う。ただ、他人が彼の車を持っていた事実がある以上、事件性を前提にせざるを得ない。

20. 謎の名無しさん(>>19への返信)
いや、これは組織犯罪に近い誰かが実際に関与していそうな、数少ないケースだと思う。この掲示板ではカルテル説が雑に持ち出されがちだけど、今回は状況のほうがそちらに寄っている。

21. 謎の名無しさん
ベイプ側の事業のほうが、グレーな流通に近づくきっかけになったんじゃないか。カートリッジ関連は合法と違法の線引きが特に曖昧で、真面目にやろうとしても周辺には怪しい業者がいくらでもいる。

22. 謎の名無しさん(>>21への返信)
自分もTHCカートリッジ絡みだと思う。調べてみたら共同事業者には重要参考人としての手配情報が出ていて、しかも本人も連絡が取れなくなっている。この二つが同時に成り立つ状況は、そう多くない。

23. 謎の名無しさん
自分は以前、当時のパートナーと大麻を育てていた。ハドソンバレーで始めて、法律が緩い州境の向こうに拠点を移した。合法・違法・その中間を行き来する商品なので、組織犯罪はどこにでも指を入れてくる。選ぶ相手を間違えれば、扱っているものが何であれ危険度は変わらない。

24. 謎の名無しさん
合法かどうかに引っ張られすぎだと思う。先にいる人間が新参を嫌がる、それだけの話だ。合法市場でも同じことは起きるし、そこに人が消える動機が生まれる余地はいくらでもある。

25. 謎の名無しさん
車が見つかったのは、プラセンティアにある自動車修理店の駐車場だったはずだ。チャーリー・プロジェクトの記載ではそうなっていた。倉庫から数マイルという説明とも矛盾しないので、たぶんこれで合っていると思う。

26. 謎の名無しさん(>>25への返信)
修理店の駐車場なら、車が何日か置かれていても誰も不審に思わない。停めた人物がそこを選んだのだとしたら、なかなか考えている。停められてから見つかるまで11日かかったのも、それなら説明がつく。

27. 謎の名無しさん
一番引っかかるのは、共同事業者のほうも後から姿を消していることだ。捜査当局はこの二つの失踪を公式に結びつけたことがあるんだろうか。彼が最後に確実に目撃されたのはいつなのか。時系列が重なるなら、この事件のかなり重要な部分になると思う。

28. 謎の名無しさん(>>27への返信)
家族が彼と最後に話したのが2023年8月とされているから、ニハールさんが消えてから2か月は普通に動いていたことになる。その2か月に何をしていて、どこで途切れたのか。そこが分かるだけでも見え方が変わりそうだ。

29. 謎の名無しさん
連邦レベルで規制を整えれば状況はかなり変わると思う。いまだに大部分が現金商売なのは、売上を普通の銀行口座で扱いにくいからだ。大きな生産者ほど資金の置き場所に苦労して、そこが資金洗浄の入り口になる。組織犯罪が居座り続けている理由の一つはそこにある。

30. 謎の名無しさん
母親と毎日連絡を取っていた人が、6月3日を境に電話も口座もSNSも一切動かなくなった。この一点だけで、自分の意思で姿を消したという説明はかなり苦しい。誰かが情報を持っているはずで、その誰かがまだ黙っているというのが、この事件で一番やりきれない部分だと思う。

未解決の謎

この事件には、はっきりした物証がほとんど存在しない。遺体も、争った形跡も、金銭の動きも見つかっていない。分かっているのは、午前3時の倉庫に彼が誰かといたこと、その日から携帯が沈黙したこと、9日後に別人が彼の車を停めたこと、そして倉庫の荷物が動かされたことだけである。どれも決定的ではないが、どれも自然な説明がつきにくい。

最も重く残るのは、事件を知る立場にいたはずの人間が二人とも輪郭を失っていることだ。倉庫でニハールさんと一緒に映っていた人物は公式に特定されていない。彼と組んでいた共同事業者は重要参考人とされながら、2023年8月を最後に消息が途絶えた。捜査が特定の人物に迫っていたのか、それともその人物自身が別の力に巻き込まれたのか。いずれの答えでも、事態は良い方向には向かわない。

倉庫の「不審な動き」についても、決めつけは避けたほうがいい。荷物の移動そのものは、貸主の都合として説明できる範囲に収まる可能性がある。それでも家族の側から見れば、息子が消えた場所から息子の持ち物が消えていく光景に、納得のいく理由を求めるのは当然だろう。事実として確認されているのは、指示があって物が動いた、というところまでである。

ニハール・メータさんは失踪当時22歳、いまなら25歳になっている。身長191センチ、体重約102キロ。黒髪に茶色の瞳、左耳に傷跡があり、最後に目撃されたときは口ひげを蓄えていた。「マーズ」という愛称を使うことがあるという。オレンジ市警は今も情報を求めており、居場所につながる情報には1万ドルの懸賞金がかけられている。捜査は現在進行中であり、この記事に書いた仮説はいずれも確定した事実ではない。

出典:r/UnresolvedMysteries 元スレカリフォルニア州司法長官局 行方不明者データベース

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