「あの場所が見えるのは私だけ」前の晩に観たホラー映画の一場面がドアの向かいに貼られていた理由

「あの場所が見えるのは私だけ」前の晩に観たホラー映画の一場面がドアの向かいに貼られていた理由 怖い話・心霊

大都市の静かな裏通りにある、4戸だけの小さな建物。その2階に一人で暮らす女性が、ある晩、居間でホラー映画を1本観た。居間の窓は大きく、通りからテレビの画面が見える。翌日の夜、届いた荷物を取りに廊下へ出ると、自分の部屋のドアの真向かいの壁に、前の晩に観たばかりの映画の一場面が、家庭用のプリンターで印刷され、切り抜かれて貼ってあった。

「誰が、いつ、どうやって、なぜ」が一つも分からない。女性は捨てアカウントで、海外掲示板Redditの「r/RBI」※に助けを求めた。コメント欄には、のぞき魔を疑う声、ただのいたずらだと見る声、宣伝ではないかと疑う声、そして具体的な防犯の助言が並んだ。数日後、投稿の冒頭に追記が付き、紙を貼った人物が分かったと報告された。

※ r/RBI:Redditの掲示板の一つで、正式名は「Reddit Bureau of Investigation」。身の回りで起きた不審な出来事や、正体の分からない物について、利用者どうしで調べたり推理したりする場所。

事件の概要

🗓️ 発生日:2026年6月ごろ(投稿者の追記は「6月22日」付け)

🌫️ 場所:大都市の静かな裏通りにある、4戸だけの小さな集合住宅の2階(都市名は明かされていない)

👤 当事者:その建物で一人暮らしをする女性。在宅勤務で、その日は一歩も外に出ていなかった

🔍 状況:前の晩に観たホラー映画『HOKUM』の一場面を印刷して切り抜いた紙が、部屋のドアの真向かいの壁にテープで貼られていた

🕯️ 結末:後日、隣人の猫の世話をしていた16歳の少年(隣人の家族ぐるみの知人の息子)が「面白いと思って」やったいたずらだったと分かった

投稿者が観たのは、2026年に米国で公開されたホラー映画『HOKUM』(原題。監督はアイルランドのダミアン・マッカーシー、主演はアダム・スコット)。日本での公開情報は確認できなかったので、この記事では原題のまま書く。投稿者自身は「ところどころ不気味だったけど、全体としては観る価値なし」という感想で、怖い映画を観た、寝た、起きた、いつもどおり仕事をした、というだけの一日のはずだった。

建物は4戸しかない。投稿者によれば、そのうち2戸の住人は町を離れていて留守、残る1戸は中年の女性の精神科医で「いたずらをするような人ではない」。大家は建物に防犯カメラを付けてくれないため、投稿者は自分で部屋のドアの外に付けるカメラを通販の翌日配送で注文した。投稿したときには、夜中の3時半を過ぎても怖くて眠れなかったという。

判明している事実

家で印刷し、手で切り抜いた紙
紙はふつうのプリンター用紙で、縁がガタガタだった。投稿者は「誰かが家で印刷して、切り抜いて、建物に入ってきて貼った」と考えた。紙に文字や絵の書き込みはなく、裏に輪にしたテープが1枚付いているだけ。映画の画面写真で、窓の外から撮った写真ではなかった。

貼られたのは、投稿者にしか見えない場所
部屋の外には小さな廊下があり、踊り場の真ん中に窓がある。紙はその窓のある壁、つまり投稿者の部屋のドアの真向かいに貼られていた。建物のロビーではない。投稿者は「あの場所が見えるのは私だけ。私だけに見せるためのもの」と書き、それが何より怖いと話している。

テレビは通りから見えていた
居間の窓は大きく、通りからテレビが見える。向かいは木々の茂った斜面で、建物も家もない。投稿者はふだんはカーテンを閉めるが、この日は外が明るいうちに観始めたので閉め忘れ、映画が終わった午後8時半ごろに閉めた。音量はふつうだったという。映画を観ることを知っていた友人は1人だけで、国の反対側に住んでいる。

いつ貼られたかは分からない
投稿者はその日、在宅勤務で一度も部屋から出ていない。紙に気づいたのは翌日の夜で、貼られたのが前の晩なのか、昼間なのか、その夜なのかは分からなかった。警察にも相談したが、「直接の暴力的な脅しがない限り、できることはない」と言われた。

正体は隣人の猫の世話をしていた16歳
コメント欄で「留守の隣人がペットシッターを頼んでいないか確かめて」と勧められ、投稿者が隣人たちに聞いたところ、その一人のシッターだったと分かった。隣人の家族ぐるみの知人の16歳の息子が猫の世話に来ていて、「面白いと思って」やったという。隣人はひどく驚いて何度も謝り、もう彼には頼まないと話した。

主な仮説

仮説1:通りすがりの誰かのいたずら

窓越しに画面を見て映画に気づいたホラー好きが、面白半分でやったという見方。コメント欄でいちばん多かった。ただし、見て、家に帰って、画像を探して印刷し、切り抜いて、戻ってきて、建物に入る、という手間がかかる。「いたずらにしては手順が多すぎる」という反論も強かった。

仮説2:「カーテンを閉めろ」という遠回しの警告

夜に明かりとテレビをつけた部屋は、外からよく見える。「一人暮らしの女性だと外に知らせているようなもの」と、紙はそれを伝えるための警告だったと見る声。子連れの通行人が、子どもに怖い場面を見せたくなくて抗議したのでは、という説もあった。

仮説3:投稿者を見張っている誰かの「あいさつ」

最悪の筋書きとして挙げられたのが、以前から部屋をのぞいている人物が「見ているぞ」と知らせたという見方。投稿者自身、別の街で「害のないいたずら」が本物の嫌がらせに発展した経験があり、いちばん恐れていたのはこれだった。

仮説4:建物に出入りできる誰か

外部の人間は、まず建物に入り、どのドアが投稿者の部屋かを知らなければならない。それなら隣人か、隣人の部屋に出入りしている人のほうが自然だ、という見方。留守の2戸はペットを飼っているので、ハウスシッターがいるのでは、という指摘もあった。結果的に当たっていたのはこの説だった。

海外の反応

1. 謎の名無しさん
夜はカーテンを閉めたほうがいいよ。一人暮らしの女性ならなおさら。

2. 謎の名無しさん(>>1への返信)
貼った奴が言いたかったのも、たぶんそれだと思う。でもわざと怖がらせるつもりだったなら、まったく笑えない。一人暮らしの女性がこれを見てどれだけ怖いか、本気で分かっていない可能性も、ほんの少しはあるけど。

3. 謎の名無しさん
質問が二つ。留守にしている隣人の部屋に、留守番かペットの世話を頼まれた人はいない?それと、観ていたのを知っている友達がいたずらした可能性は? 私も一人暮らしの女だから、責めるつもりはない。自分もこれを読んで、夜はカーテンを閉めようと思った。

4. 謎の名無しさん(>>3への返信)
投稿者です。観ると知っていた友達は1人だけで、国の反対側に住んでいます。ペットシッターはありえます。留守の2戸はどちらもペットを飼っているので、メッセージで聞いてみます。いつもはカーテンを閉めるのに、明るいうちに観始めたから暗くなっても忘れていました。

5. 謎の名無しさん
2階のテレビって、地面の高さから中身まで見えるかな。向かいの建物の2階に住んでいる人なら分かるけど、通りからだと角度的に難しい気がする。

6. 謎の名無しさん(>>5への返信)
投稿者です。向かいは木の茂った斜面で、建物も家もありません。歩道を歩いていたか、車の中からかもしれません。でもそれなら、一度帰って印刷して、また戻ってきて、建物に入って貼ったことになります。

7. 謎の名無しさん
通りからテレビが見えるなら、あなた自身も見えているってこと。安全が心配なのに、窓を開けっぱなしで「女性が一人で住んでいます」と世界中に知らせているようなもの。窓を覆って。

8. 謎の名無しさん
似た話を思い出した。保守的な町に住む母と継父の家でのこと。継父がチャンネルを回していたら、ちょっと際どい人形劇を紹介するニュースが映って、一瞬止めただけで次へ回した。翌日、郵便受けに「あなたの夫はポルノを観ている」と母宛ての手紙が入っていた。居間の窓の外の花壇に立たないと、テレビは見えないはずなんだよ。

9. 謎の名無しさん
カーテンを閉める、カメラを付ける、それと近所の人に「住人じゃない誰かが建物に入っている」と伝えておく。この三つでいい。

10. 謎の名無しさん
これ、どう見ても『HOKUM』の宣伝でしょ。公開されたばかりの映画の画像が、たまたまドアの前に貼られるかね。

11. 謎の名無しさん(>>10への返信)
投稿者です。命にかけて違います。あの映画は好きじゃなかったし、人に勧めるどころか、止めたいくらいです。不気味なところはあったけど、観る価値はなかった。回し者みたいに思われるのはやめてください。本当に怖いんです。

12. 謎の名無しさん
プリンターの中には、印刷した紙に目に見えない識別用の模様を入れる機種がある※。だから紙は捨てずに取っておいて。スキャナーで読み取れば、プリンターの種類が分かるかもしれない。指紋や紙の特徴も手がかりになる。

※ 識別用の模様:一部のカラーレーザープリンターなどは、製造番号や印刷日時を表す細かい黄色の点を紙に印刷する(マシン識別コード、通称「イエロードット」)。ふつうは肉眼では見えない。すべての機種に入っているわけではない。

13. 謎の名無しさん
犯人捜しで鍵になるのは、どこから画面が見えたか。通りに立っていたのか、車の中か、別の部屋か。それと、この建物って鍵や暗証番号がないと入れないの? 誰でも入れるなら話はまったく変わる。

14. 謎の名無しさん
「100%隣人じゃない」とは言い切れないと思う。直接聞いて否定されたとしても、本当のことを言っているとは限らないし。

15. 謎の名無しさん
本当なら相当気味が悪い。のぞいているだけじゃなく、のぞいていることを見せつけているわけだから。こういうのは詳しくないけど、警察に知らせるくらいの理由にはならないの?

16. 謎の名無しさん(>>15への返信)
投稿者です。残念ながら、直接の暴力的な脅しがない限り、警察にできることはないと言われました。

17. 謎の名無しさん
10代の子の害のないいたずらだと思う。あの画像、映画の名前で検索すると真っ先に出てくるやつだし。窓が大きいことは自分で書いているんだから、もう分かっているはず。カーテンを閉めよう。

18. 謎の名無しさん
窓越しに、見たくもないのにあの映画を見せられた誰かかもよ。「自分がトラウマを負うなら、お前も道連れだ」ってことで。

19. 謎の名無しさん
念のため、警察に届け出の記録だけは残しておいたほうがいい※。この先また変なことが起きたとき、記録がないと助けてもらいにくい。何も起きなければ、いたずらだったと思えばいいだけ。それと「ヌーンライト」※みたいな防犯アプリも入れておくと安心できるよ。

※ 届け出の記録:米国では、すぐに捜査されない相談でも「ポリス・レポート」として記録に残しておくと、後で同じ相手から被害を受けたときに経緯を示す材料になる。日本でいえば、警察の相談窓口(#9110)に相談した記録を残しておくのに近い。

※ ヌーンライト:米国の防犯アプリ。画面のボタンを押し続け、指を離したあと30秒以内に暗証番号を入れないと、警察に通報して居場所を知らせる仕組み。

20. 謎の名無しさん
なんでみんな最悪の事態ばかり想定しているのか分からない。ただのいたずらだよ。子どもの頃なら自分もやっていたと思う。昔はみんな知らない家にいたずら電話をかけていたけど、このコメント欄なら「催涙スプレーを買え、被害届を出せ」って言われていたんだろうな。

21. 謎の名無しさん(>>20への返信)
見て、家に帰って、画像を探して、印刷して、切り抜いて、また戻って、建物に入って貼る。これが「ただのいたずら」? いたずらにしては手間がかかりすぎ。自分なら念のため警察に届けておく。

22. 謎の名無しさん(>>20への返信)
ほとんどの人に悪意はない。でも、ある人もいる。いたずらで済まされるようなことから始めた犯罪者もいるんだよ。それに、相手を怖がらせて楽しむいたずらは、違法になることだってある。続いたときのために記録は残すべき。何も起きなければ、記録があって困ることはない。

23. 謎の名無しさん(>>20への返信)
投稿者です。以前、別の街に住んでいたとき、「害のないいたずら」が本物の嫌がらせに発展したことがあります。一度それを経験すると、こういうことを怖がらずにいるのは難しいんです。

24. 謎の名無しさん
警察に記録を残すのには賛成。それとは別に、安い男物の作業ブーツを1足買って、夜はドアの前に置いておくといいよ※。古着屋の中古でいい。むしろ中古のほうが使い込んだ感じが出ていい。

※ 男物の作業ブーツ:玄関の外に男性の靴を置いて、男性も住んでいるように見せる、一人暮らしの女性向けの防犯の工夫として英語圏でよく挙げられる方法。日本でいう「洗濯物に男物を混ぜて干す」に近い。

25. 謎の名無しさん(>>24への返信)
投稿者です。それはすごくいい考えですね。ありがとうございます。

26. 謎の名無しさん
いたずらや嫌がらせだという声が多いけど、通りからテレビが見えるなら、子どもを連れて歩いていた人が、子どもに怖い場面を見せたくなかったのかもしれない。直接「閉めてください」と言えない人は、遠回しに伝えようとすることがある。メモ1枚で済む話なんだけどね。

27. 謎の名無しさん(>>26への返信)
通りすがりの人が窓をのぞいて、映画に気づいて、「窓を閉めなさい」と教えてあげようと思い立って、家に帰って画像を印刷して、知らない建物にまた来て、入り込んで貼っていく? さすがにそこまでする人はいないでしょ。

28. 謎の名無しさん
具体的にどこに貼ってあったの? 写真だと床なのか壁なのか分からない。なんで「自分にしか見えない場所」だと言い切れるの?

29. 謎の名無しさん(>>28への返信)
投稿者です。写真は台所のカウンターに置いて撮りました。部屋の外に小さな廊下があって、踊り場の真ん中に窓があります。紙はその窓のある壁、私の部屋のドアの真向かいに貼ってありました。あの場所が見えるのは私だけです。ロビーとかじゃないんです。それが本当に怖い。

30. 謎の名無しさん
追記を読んだ。猫の世話に来ていた16歳の子だったのか。ペットシッターを疑えと言った人は鋭かった。知らない人じゃなくて本当によかったけど、カメラはやっぱり付けて、映画を観るときはカーテンを閉めるという結論は正しいと思う。

未解決の謎

紙を貼ったのは、隣人の猫の世話をしていた16歳の少年だった。通りすがりの見知らぬ人物でも、投稿者をのぞいていた誰かでもなかったことで、いちばん恐れられていた筋書きは消えた。投稿者も追記で「ほっとした」と書いている。ただ、追記は短く、いくつかの点には答えていない。

まず、少年は投稿者がその晩『HOKUM』を観ていたことをどうやって知ったのか。追記には書かれていない。猫の世話で夕方から夜に建物へ来ていて、帰り道に通りから窓を見上げたのかもしれないし、建物の中で何かに気づいたのかもしれない。ただし音量はふつうだったと投稿者は書いており、どれも推測の域を出ない。そもそも少年が映画を知っていたのか、たまたま手元にあった画像が一致しただけなのかも、原文からは分からない。

次に、いつ貼られたのか。投稿者が気づいたのは翌日の夜で、それまで丸一日、紙は廊下の壁にあった可能性がある。猫の世話に来た時間と合わせれば分かるはずだが、追記では触れられていない。少年がどうしてドアの真向かいという、投稿者にしか見えない場所を選んだのかも説明されていない。建物の中を行き来していれば、どこが彼女の部屋かは分かっただろう、と考えることはできるが、これも推測である。

コメント欄で何度も出た「いたずらにしては手間がかかりすぎる」という疑問は、建物に出入りできる人物だったと分かったことで、半分は解けた。外から建物に忍び込む必要はなかったからだ。それでも、映画を知り、画像を探し、印刷し、切り抜いて貼るという手間をかけた理由は「面白いと思った」の一言だけで、投稿者がどれほど怖い思いをしたかとは釣り合わない。結局この話でいちばん確かな教訓は、コメント欄が最初から繰り返していたこと、夜の窓は外からよく見える、ということだった。

出典:r/RBI 元スレ / 映画の公開情報:Bloody Disgusting、Fangoria ほか

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