「全米で最も安全な街」のひとつと呼ばれる米アリゾナ州ギルバート。2022年6月4日の未明、その街のアパートで、19歳の馬の調教師レイチェル・ハンセンが就寝中に撃たれた。彼女は自ら911に電話をかけ、オペレーターにこう告げている——「撃ったのは、知らない人」。そして事件の前夜、彼女の寝室には侵入者が残していった「ピクルスの瓶」がぽつんと置かれていた。脅迫の記録、壊れた鍵、意味不明な置き土産。3年が経った今も、犯人は捕まっていない。
事件の概要
🗓️ 発生日:2022年6月4日 未明
🌫️ 場所:米アリゾナ州ギルバート、サンタンビレッジ・モール近くのアパート
👤 被害者:レイチェル・ハンセン(19歳・馬の調教師)
🔍 状況:就寝中に何者かが室内へ侵入し発砲。レイチェルは自ら911に通報し「撃ったのは知らない人」と告げた
🕯️ 発見/結末:チャンドラー市内の病院へ搬送されたが死亡。犯人・動機とも不明のまま
レイチェルは幼い頃に里親のキムとトッドに引き取られ、ギルバートで育った。幼少期から馬に夢中になり、クイーンクリークの牧場に住み込みで調教師として働きながら、いつか自分の馬の事業を持つことを夢見ていた。事件当時は同い年の男性と婚約しており、結婚を控えた矢先だった。
事件の直前、彼女は牧場を離れ、他人にまた貸ししていた自分のアパートに戻ったばかりだった。また貸しの相手は身元のはっきりしない男女のカップルで、その素性は今も特定されていないとされる。アパートの敷地に防犯カメラは1台もなく、彼女の部屋のドアは鍵が壊れたままだった。
判明している事実
本人による911通報
2022年6月4日未明、レイチェルは撃たれた直後に自ら911へ通報し、「知らない人に撃たれた」とオペレーターに伝えた。弾丸は右下腹部をかすめて肩から抜けたとされる。救急隊によりチャンドラーの病院へ搬送されたが、命は助からなかった。
壊れた鍵とカメラのない敷地
アパートの敷地に防犯カメラは設置されておらず、レイチェルの部屋はドアの鍵が壊れていた。犯人はドアを破ることなく室内へ入り込める状態で、侵入経路から足取りを追うことはできていない。
前夜の「ピクルスの瓶」
事件前夜、就寝中のレイチェルは部屋に入ってきた男に気づいて目を覚ました。男は立ち去り、後にはピクルスの瓶だけが残されていた。彼女は「また貸しした住人の関係者だろう」と考え、この出来事を警察に通報しなかったとされる。
警察記録に残る殺害脅迫
ギルバート警察の2022年4月の記録によれば、婚約者の父親がレイチェルを殺すと脅したとされる。ただし婚約者本人は一度も容疑者とされておらず、脅迫したとされる人物についても立件や逮捕には至っていない。
3年越しの捜査再開
事件は一時、動きのない状態が続いていたが、2025年6月、ギルバート警察が捜査を再開したと地元メディアが報じた。匿名通報プログラム「サイレント・ウィットネス」※は、犯人の逮捕・有罪判決につながる情報に1万5000ドルの懸賞金をかけている。
※ サイレント・ウィットネス:米アリゾナ州で運営されている匿名通報・懸賞金プログラム。通報者の身元を明かさずに事件情報を警察へ提供できる。
主な仮説
仮説1:前夜の「ピクルス男」=犯人説
事件のわずか1日前、鍵の壊れた部屋に男が侵入し、ピクルスの瓶だけを残して消えた。翌晩に同じ部屋で射殺事件が起きた以上、両者を偶然と片付けるのは難しい——という見方。「下見だったのではないか」「痕跡が見つかっても言い逃れできるよう、わざと物を残したのではないか」という推測まで、スレッドではこの男を本命視する声が根強い。ただし男の正体は特定されておらず、瓶が物証として調べられたのかどうかも公表されていない。
仮説2:また貸し相手をめぐる人違い説
レイチェルは事件直前まで、アパートを素性不明のカップルにまた貸ししていた。狙われたのはあくまで前の住人で、部屋に戻っていたレイチェルが人違いで撃たれた——という説。コメント欄では「前の住人は薬物絡みだったのではないか」という憶測も語られているが、裏付けはない。ピクルス男についても「前の住人を訪ねてきた関係者」と考えれば一応の説明がつく。
仮説3:脅迫記録をめぐる関係者関与説
警察記録に「殺す」という脅しが残っていたことから、コメント欄では婚約者の父親を疑う声も少なくない。ただし本人は容疑者とされておらず、逮捕者も出ていない。レイチェル自身が「撃ったのは知らない人」と通報している点はこの説の弱点だが、「顔を隠していれば分からない」「第三者を差し向けたのなら顔を知らなくて当然」という反論もあり、スレッドの議論は平行線のままだ。
仮説4:無関係な流れ者による犯行説
ピクルス男は部屋を間違えて入り込んだだけの無関係な人物で、射殺犯は別にいる——という冷めた見方もある。ギルバートは全米有数の「安全な街」とされるが、鍵の壊れたドアは誰に対しても無防備だった。ただ、物盗りの形跡が報じられていない点はこの説の弱点で、「何も奪わずに寝ている相手を撃つ流れ者がいるだろうか」という疑問が残る。
海外の反応
1. 謎の名無しさん
ピクルスの瓶が意味不明すぎて、この事件が頭から離れない。殺人の前夜に侵入者が残していったのが「ピクルス」って、どう解釈すればいいんだ…。
2. 謎の名無しさん(>>1への返信)
分かる。怖いというより不気味なんだよな。凶器でも脅迫状でもなく、よりによってピクルス。意味が分からないものほど後を引く。
3. 謎の名無しさん
俺は前にまた貸しされてた住人絡みだと思う。連中を追ってきた誰かが、部屋の住人が入れ替わってることを知らずにレイチェルを撃った。人違い説が一番筋が通る気がする。
4. 謎の名無しさん(>>3への返信)
フェニックスで、元は薬物のたまり場だった部屋に住んでたことがあるけど、まさにそれが一番の恐怖だった。うちの場合、実際に来たのは女王様を探しに来た勘違い客だけだったけどね(笑)
5. 謎の名無しさん(>>3への返信)
私も最初はそう思ってた。でも婚約者の父親が「殺す」と脅してたって記録を読んでから分からなくなった。誰かを雇った可能性だってあるわけで。本当に奇妙な事件。
6. 謎の名無しさん
疑問は2つ。まず、いい大人がなぜ息子の19歳の婚約者に殺害予告なんてするのか。そして前日の侵入は、事件後に指紋や痕跡が出ても「昨日届け物をしただけ」と言い訳するための布石だったんじゃないか。たまたま掴んで持って行ったのがピクルスの瓶だった、とか。
7. 謎の名無しさん(>>6への返信)
その説だと本人に顔を見られるリスクがあるよね。彼女が相手の顔を知っていたのかどうかが重要になる。会ったこともない相手を殺すほど憎むのも変な話だし、寝室で見知らぬ男を見ても通報しない前提で動くのも計画としては雑すぎる。正直、どこから考えても筋が通らない。
8. 謎の名無しさん
義理の父になるはずの人間が、なぜ19歳の婚約者を脅すのか。そこがこの事件最大の謎だと思う。しかもその脅迫がどういう経緯で警察の記録に残ったのかも気になる。脅迫、ピクルス、そして翌晩の銃撃。不可解な要素が多すぎる。
9. 謎の名無しさん
ギルバートは全米でも指折りの治安のいい街で、だからみんな戸締まりに無頓着なんだよね。レイチェルは6〜7歳のときに今の家族に引き取られた子で、家族は彼女のために一度手放した馬をまた飼い始めたそうだ。素晴らしい家族だよ。
10. 謎の名無しさん
ドアに鍵をかけない感覚が本当に理解できない。鍵のかかっていない家だけを狙って犯行を続けた連続殺人犯がいなかったっけ?ラミレスだったかな。
11. 謎の名無しさん(>>10への返信)
それはたぶんリチャード・チェイス、通称「サクラメントの吸血鬼」だ。鍵のかかった家は「歓迎されていない印」だから引き返し、開いている家は「招待」とみなして入ったと供述している。鍵は物理的な防壁である以上に、ああいう人間へのメッセージなんだよ。
12. 謎の名無しさん
整理させてくれ。前日に何者かが部屋に入り込み、寝室までやって来て、ピクルスの瓶を置いていった。で、彼女はその謎を放置したまま、次の晩も同じ部屋で寝たわけだろ?そこがどうしても引っかかる。
13. 謎の名無しさん(>>12への返信)
しかもドアの鍵は壊れたままでね。侵入者にとってはフリーパスも同然の部屋だった。
14. 謎の名無しさん
「でもピクルスだよ?」って考えちゃった気持ちも分からなくはない。私なら泊まらないけど、彼女に安心して逃げ込める場所があったとは限らないし。そもそも自分の部屋で撃たれずに眠れて当然だったはずで、責められるべきは彼女じゃない。
15. 謎の名無しさん
俺はピクルス男が犯人だと思ってる。というか、他人の寝室にピクルスを置いていく時点でまともじゃない。鍵が壊れていて、前夜に不審者が入った部屋にもう一泊するなんて、体格のいい成人男性の俺でも無理だ。知り合いの女性なら全員、ウォルマートの駐車場で車中泊を選ぶと思う。
16. 謎の名無しさん(>>15への返信)
そこは俺も引っかかった。ピクルス事件の後なら、鍵が直るまで絶対にあの部屋では寝ない。俺もそれなりにガタイのいい男だけどな。
17. 謎の名無しさん
泊まったことより、通報しなかったことのほうが気になる。「ピクルスが置いてありました」なんて話、警察に電話するには馬鹿げてると思ったのかもしれないけど…。
18. 謎の名無しさん
情報が少なすぎて仮説の立てようがない、というのが正直なところ。統計的に言えば、女性が殺された場合にまず洗われるのは現在または過去のパートナー周辺。この事件では婚約者は容疑者になっていないそうだが。
19. 謎の名無しさん
引っかかるのは、警察に通報していないのにピクルスの件がなぜ世間に知られているのかって点。つまり彼女は誰かには話していたはず。それに元住人の関係者だと思ったとしても、見知らぬ男が寝室まで入ってくる説明にはならないよね。
20. 謎の名無しさん(>>19への返信)
それな。深夜に見知らぬ男が寝室へ入ってきて、なんで911しないの?そのまま肩をすくめて寝直すって、しかも鍵なしの部屋で。理解が追いつかない。
21. 謎の名無しさん(>>19への返信)
確か彼女は婚約者に「変な男がピクルスを置いていった」とテキストで送っていたはず。警察は事件後に携帯の履歴を調べて、そのメッセージを見つけたと聞いた。
22. 謎の名無しさん
彼女が牧場を出た経緯も気になっている。牧場のオーナーは彼女に高価な馬2頭の調教を任せていたんだが、調教が予定より長引いてオーナーが激怒。それで牧場に住めなくなり、また貸ししていた自分のアパートへ戻ったという流れらしい。
23. 謎の名無しさん
このピクルス事件は、俺が知る限りでも最上級に奇妙な犯罪事実だよ。何の象徴なのか見当もつかない。個人的にはプロを雇った犯行に見える。だとしたら実行犯と被害者の間に接点がないわけで、解決は相当難しくなる。
24. 謎の名無しさん
深読みしすぎだと思うけどな。前の住人の友達が、鍵の壊れたドアからいつもの調子で入って、つまみのピクルス持参で「あれ、誰もいない」と探し回り、寝ているレイチェルを見つけて慌てて逃げた。瓶は置き忘れ。それだけの話じゃないか。
25. 謎の名無しさん(>>24への返信)
同意。あまりに意味不明だからこそ、逆に「偶然迷い込んだだけ」が一番ありそうだと思う。昔住んでいたアパートで、洗濯のために別の階へ行ったとき、他人の部屋に間違えて入ったことが実際に何度かあるよ。
26. 謎の名無しさん
ピクルスの瓶からDNAや指紋は採れなかったのかな。侵入者が素手で持ってきたのなら、最重要の物証になり得ると思うんだけど。
27. 謎の名無しさん(>>26への返信)
まさか自分の人生でこんな文章を書くとは思わなかったが——「警察はピクルスの瓶を回収したのか?」。事件前日の意味不明な瓶なんて、普通にゴミとして捨てられていてもおかしくないんだよな。
28. 謎の名無しさん
彼女が「知らない人」と言った点は考える価値がある。犯人が顔を隠していたのか、一言も発しなかったのか、暗くて見えなかったのか。もし脅迫の件で誰かを疑っていたのなら、911でそう言いそうなものだし。
29. 謎の名無しさん
亡くなる数週間前に彼女に会ったことがある。うちの家族が彼女の実家から犬を引き取ったんだ。あの一家は自宅で動物のレスキューをやっている根っからの動物好きで、彼女は本当に優しい子だった。家族に正義と安らぎが訪れることを祈っている。
30. 謎の名無しさん
この事件のことは今日初めて知った。レイチェルは美しい心の持ち主だったんだろうな。19歳で、夢に向かって働いていた子が自分のベッドで撃たれる理不尽。責任を負うべき人間が必ず捕まってほしい。
未解決の謎
なぜレイチェルは殺されなければならなかったのか。物盗りの形跡は報じられておらず、彼女が誰かの恨みを買っていたことを示すものは——警察記録に残る一件の脅迫を除けば——表に出てきていない。彼女自身が最期に残した「撃ったのは知らない人」という言葉は、犯人像を絞り込む唯一の手がかりであると同時に、あらゆる仮説の前に立ちはだかる壁でもある。
前夜のピクルスの瓶は何だったのか。下見か、警告か、それとも事件とは無関係の偶然か。侵入者の正体はおろか、瓶が物証として調べられたのかどうかすら公には分かっていない。監視カメラのない敷地と壊れた鍵は、この事件からあまりに多くの記録を奪った。
それでも、事件は忘れられていない。2025年6月にギルバート警察は捜査を再開し、家族は今も情報提供を呼びかけ続けている。1万5000ドルの懸賞金は、誰かが口を開くのを待っている。馬とともに生きる夢を追いかけていた19歳の死に、答えが出る日は来るのだろうか。

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