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「私の名前は——」に続く13の記号、56年たっても暗号が明かさないゾディアックの正体

「私の名前は——」に続く13の記号、56年たっても暗号が明かさないゾディアックの正体 未解決事件

1969年夏、アメリカ・カリフォルニア州の新聞社3社に、まったく同じ暗号文が同時に届いた。「これを一面に載せなければ、この週末に殺しまくる」——そう脅したのは、自らを「ゾディアック」と名乗る連続殺人犯だった。彼が新聞社や警察に送りつけた換字式暗号は生涯で4つ。うち2つは解読され、残る2つは半世紀以上たった今も破られていない。そして未解読の1つは、手書きの「私の名前は——」という3語のあとに続いていた。犯人の正体は、いまだ誰にもわからない。

※ 換字式暗号:文字や記号を別の文字・記号に置き換えて隠す暗号方式。ゾディアックは同じ文字に複数の記号を割り当てる「同音換字」を使い、解読を難しくしていた。

事件の概要

🗓️ 発生時期:1960年代末〜1970年代前半(暗号の送付は1969〜1970年)

🌫️ 場所:アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコ湾岸エリア

👤 犯人/被害者:正体不明の連続殺人犯「ゾディアック」/若者を中心とした複数の被害者

🔍 状況:犯人が新聞社・警察に犯行声明と4つの暗号文を送付。暗号で殺害を誇示し、警察を挑発し続けた

🕯️ 現状:暗号2つ(Z408・Z340)は解読済み。名前を示すとされるZ13と地図とされるZ32は未解読、犯人は特定されないまま

ゾディアック事件は、1960年代末のカリフォルニアで起きた連続殺人事件だ。犯人は暗闇の路上や湖畔で若いカップルらを襲い、その後、地元の新聞社に犯行を認める手紙を次々と送りつけた。手紙にはしばしば十字を丸で囲んだような独特のマークが添えられ、これが「ゾディアック(黄道十二宮)」という通称の由来になった。

異様だったのは、犯人が自らの犯行を「暗号」に仕立てて公開を要求したことだ。捜査を攪乱するためか、それとも純粋に世間の注目を浴びたかったのか——動機さえはっきりしない。FBIや海軍情報部でも歯が立たなかった暗号を、一組の夫婦が台所のテーブルでわずか8日で解いてしまったことも、この事件を一段と奇妙なものにしている。

判明している事実

最初の暗号Z408は素人夫婦が8日で解読
1969年夏に送られた408文字の暗号「Z408」は、FBIも海軍情報部も解けなかった。ところが、高校教師のドナルド・ハーデンと妻ベティが台所のテーブルに向かい、わずか8日で解読してしまう。解読文は殺人を楽しむと誇り、「死後の世界で殺した人間を奴隷にする」と語る不気味な内容だった。

「paradice」の綴り間違いが全ての手紙に共通
Z408の解読文には、楽園を意味する「paradise」を「paradice」と誤って綴った箇所があった。そして同じ綴り間違いが、その後ゾディアックが送ったすべての手紙に繰り返し現れる。筆跡や言い回しの癖とともに、複数の手紙が同一人物によるものだと裏づける手がかりになった。

2つ目のZ340は51年後の2020年に解読
340文字の「Z340」は長らく難攻不落とされたが、2020年、アメリカ・オーストラリア・ベルギーの3人からなる有志チームがついに解読に成功した。送付から実に51年後のことだ。しかし解読文に犯人の名前も居場所も書かれておらず、「彼が何を考えていたか」は分かっても「彼が誰か」は依然として闇のままだった。

32文字のZ32は「湾岸に隠された何か」への地図か
1970年に送られた32文字の「Z32」は、マウント・ディアブロという山を中心に描かれた地図とともに届いた。犯人はこの暗号が、ある地点の座標を示していると匂わせた。もし本当なら、1970年から現在まで、サンフランシスコ湾岸のどこかに「まだ誰も辿り着いていない何か」が眠っている可能性がある——地図を最後まで読み切った者がいないために。

13文字のZ13は「私の名前は——」に続く暗号
最大の謎が「Z13」だ。犯人は手紙に手書きで「MY NAME IS(私の名前は)——」と記し、その後に13個の記号を並べた。FBIはこの暗号を1970年4月から保管し続けている。もし記号が本当に名前を綴っているなら、犯人の正体は半世紀以上、書類の中に眠っていたことになる。

主な仮説

仮説1:Z13に本当に名前が隠されている

「私の名前は——」という前置きどおり、13個の記号が犯人の氏名を綴っているという説。もしそうなら、暗号を解いた瞬間に事件は解決する。ただし13文字という短さが致命的で、当てはまる名前の候補が理論上いくつも作れてしまうため、たとえ「それらしい解」が出ても正解だと証明できない。

仮説2:Z13は名前を装ったただの挑発

ゾディアックは手紙の中で嘘の予告や実行しなかった脅迫を繰り返し、警察をもてあそんでいた。「私の名前は」も同じ手口で、解こうとする者を無限に走らせるための罠だという見方だ。連続殺人犯は基本的に捕まりたくないのだから、わざわざ本名を残すはずがない、という心理面からの主張でもある。

仮説3:犯人はすでに死亡し正体は永遠に不明

手紙は1970年代半ばを最後に途絶えた。以後、信憑性のある新たな犯行声明も現れていない。犯人はその後の人生をまったく無名のまま生き、すでに亡くなっているという見方が有力だ。この場合、暗号が解けても答え合わせをする本人はもういない。

仮説4:Z32の地図は「バスに仕掛ける爆弾」の場所を示す

ゾディアックは通学バスを爆破すると予告したことがある。Z32とマウント・ディアブロの地図は、その爆弾を仕掛ける(あるいは仕掛けた)地点を暗号化したものだという説だ。有志は角度や日付を手がかりに座標を割り出そうと試みているが、確定的な地点はいまも特定されていない。

海外の反応

1. 謎の名無しさん
そもそも連続殺人犯って本当は捕まりたくないんだよ。捕まえてみろって挑発するのは全部演技。ゾディアックが自分の名前を素直に明かすわけがない。

2. 謎の名無しさん(>>1への返信)
それな。「自分と対等な頭脳を持つ者だけが自分を捕まえられる」なんてのはフィクションの中だけの話。実際の殺人犯はもっと現実的で、注目より逃げ切ることを優先する。ゾディアックは嘘の予告も山ほどしてる。

3. 謎の名無しさん(>>2への返信)
「刑事さん、この暗号から僕の正体を突き止められるかな?」って挑発してる時点で、そもそも捕まる気ゼロだよな。全部こっちの手のひらの上っていう遊び。

4. 謎の名無しさん
FBIも海軍情報部も解けなかった暗号を、高校教師とその奥さんが台所で8日で解いたっていうのが一番好き。プロより素人夫婦って構図が最高すぎる。

5. 謎の名無しさん(>>4への返信)
奥さんが「殺人犯なら自分のことを語りたがるはず、だから文頭は I で始まるんじゃない?」って発想から崩したって話、鳥肌もの。プロファイリングの勝利だよね。

6. 謎の名無しさん
一番引っかかるのは「paradise」を「paradice」って綴り間違えてる点。しかもその間違いが全部の手紙に共通してる。癖って怖い、こういうところで人はバレる。

7. 謎の名無しさん
Z340が解読されたの2020年でしょ。51年かかって、ようやく開けた箱の中に名前も住所も入ってなかったって、なんという肩透かし。切ない。

8. 謎の名無しさん(>>7への返信)
解読で分かったのは「彼が何を考えていたか」であって「彼が誰か」じゃなかったんだよな。ガス室なんか怖くないって強がってる内容で、結局また挑発だった。

9. 謎の名無しさん
自首する殺人犯もいるにはいる。エドマンド・ケンパーとか。でもああいうタイプは自分から出頭するのであって、警察を延々もてあそんだりはしない。ゾディアックとは真逆。

10. 謎の名無しさん(>>9への返信)
ケンパーは母親を殺した時点で逃げ切れないと悟って、自分で流れをコントロールしただけ。善意じゃなく自己保身。動機が全然違うんだよね。

11. 謎の名無しさん
BTKなんて自作のパズルに自分の名前のヒントを入れてたのに、それでも逮捕まで25年かかってる。暗号に名前があっても解けるとは限らないっていう良い例。

12. 謎の名無しさん(>>11への返信)
BTKは目立ちたい欲が抑えられなくて、また警察に接触し始めて自滅した。ゾディアックはそこがずっと慎重だった。同じ愉快犯でも性格が正反対なんだよ。

13. 謎の名無しさん
個人的に一番刺さるのはZ32。もし本物なら、1970年からずっと湾岸のどこかに物理的な「何か」が置かれてて、誰も地図を読み切れないから取りに行けてないってことでしょ。ロマンと不気味さが同居してる。

14. 謎の名無しさん(>>13への返信)
マウント・ディアブロを中心に描かれた地図ってところがまた不穏。通学バスを爆破するっていう予告と繋がってるって説もあって、実在の座標を指してるかもと思うとゾワッとする。

15. 謎の名無しさん
まあ普通に考えてゾディアックはもうとっくに死んでるよね。名探偵が現れて解決、って劇的な展開はもう望めないのかもしれない。

16. 謎の名無しさん
手紙は1974年あたりでぱたっと止まってる。その後は信用できる犯行声明も出てない。誰だったにせよ、残りの人生を完全に無名のまま生き切ったんだろうな。

17. 謎の名無しさん(>>16への返信)
ベトナムに送られたとか、転勤か何かで強制的に土地を離れたって説を推してる人もいるね。急にぷつっと止まるのは、本人の意思じゃない事情があった感じもする。

18. 謎の名無しさん
爆弾と学校の子どもって言えば誰でも注目する。彼は自分がどれだけ世間を動かせるか試してたんだと思う。なのに途中で注目を求めるのをやめた理由がずっと謎。

19. 謎の名無しさん
暗号解読の腕試しに参加してる人たち、本当に尊敬する。半世紀前の一人の男の頭の中を、記号の羅列から復元しようとしてるわけだから。すごい執念だと思う。

20. 謎の名無しさん
たしかこの件、ゾディアックの正体はテッド・クルーズ議員だって話で決着ついたはずでは?(ネットの定番ネタ)

21. 謎の名無しさん(>>20への返信)
事件当時まだ生まれてもいない赤ん坊なのに、暗号システムまで自作してた連続殺人犯とか、とんでもない大器晩成の逆パターンだな。

22. 謎の名無しさん
正確に言うと、確定的に解けたのはZ408とZ340の2つだけ。Z13とZ32は文字数が短すぎて、出てきた解が正解か不正解か区別する方法がない。だから「未解読」なんだよ。

23. 謎の名無しさん(>>22への返信)
なるほど、「解けない」んじゃなくて「解けても正解だと証明できない」のか。13文字だと理屈の上ではいろんな名前を当てはめられちゃうもんな。厄介すぎる。

24. 謎の名無しさん
手紙には当時まだ公表されていなかった犯行の細部が書かれていて、それで少なくとも一部の殺人が同一犯だと結び付けられた。ここは押さえておきたいポイント。

25. 謎の名無しさん
とはいえ、その細部を知り得た警官や記者もいたわけで。手紙が全部本物のゾディアック由来だと言い切れるかというと、そこは慎重になった方がいい気もする。

26. 謎の名無しさん
「MY NAME IS」の後に13個の記号——これが全ての引き金でしょ。名前が入ってるのか、ただの引っ掛けなのか。この一点だけで何十年も議論が続いてるの、冷静に考えるとすごい。

27. 謎の名無しさん(>>26への返信)
13文字に名字と名前を無理なく詰め込むのって案外難しいんだよね。イニシャルだけとか、偽名の可能性もある。前置きが本当だという保証がどこにもないのがつらい。

28. 謎の名無しさん
高名な未解決事件には必ず「新説」を売りにする作家やドキュメンタリーが群がる。ゾディアックもそれ。毎回新しい容疑者の名前が出てはみんな飛びつくけど、数十年間で実質何も変わってない。

29. 謎の名無しさん
本当に怖いのは、もう犯人の名前は誰かが握ってるのに、それを証明する手段がないだけかもしれないってこと。解けているのに確定できない、って未解決の中でも一番もどかしい形。

30. 謎の名無しさん
結局、暗号を全部解いても「なぜ」と「誰」には届かないのかもしれない。それでも人が挑み続けるのは、あの記号の向こうに一人の人間の顔があると信じたいからなんだろうな。

未解決の謎

ゾディアック事件が半世紀以上たっても解決しない理由は、皮肉なことに「解読が進んだ」ことでかえって際立った。最初のZ408は殺人への歪んだ悦びを語り、51年ぶりに解けたZ340は挑発を書き連ねていた。だが、どちらにも犯人の名前も居場所もなかった。暗号は犯人の「内面」を映しはしたが、「正体」までは決して映さなかったのだ。

残る2つのうち、Z32が本物の地図なら、湾岸のどこかに1970年から手つかずの「何か」が眠っている可能性がある。そしてZ13——「私の名前は——」に続く13個の記号。名前が隠されているのか、それとも解く者を永遠に走らせるための最後の挑発なのか。文字数が短すぎるため、たとえ解答らしきものが出ても正解だと証明できず、この問いには当分決着がつきそうにない。

連続殺人犯は本当は捕まりたくない——多くの人がそう指摘する。だとすれば、自ら本名を暗号に残すというのは矛盾している。それでも「MY NAME IS」の6文字は、確かにそこに書かれている。挑発なのか、それとも一瞬の自己顕示欲が漏れ出た本音なのか。犯人の心の中は、記号の向こうに封じられたままだ。

手紙が途絶えてから半世紀。犯人はおそらくもうこの世にいない。それでも世界中の解読者が今日も13個の記号と向き合い続けているのは、その先に一人の人間の顔を見たいからだろう。答え合わせをする本人が去った後も、問いだけが静かに残り続けている。

出典:r/UnsolvedMysteries 元スレ