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【1991年】白昼の駐車場で50回以上刺された二児の母ペニー・ベル——動機だけが見つからない

【1991年】白昼の駐車場で50回以上刺された二児の母ペニー・ベル——動機だけが見つからない 未解決事件

1991年6月のある晴れた朝、ロンドン西部のレジャーセンターの駐車場で、二児の母であり会社を切り盛りする43歳の女性が、自分の車の中で50回以上も刺された。強盗でもなく、性的暴行でもない。白昼堂々の凶行でありながら、誰一人として犯行を目撃しておらず、彼女がその朝なぜそこにいたのかすら分かっていない。35年が過ぎた今も、ペニー・ベル殺害事件は深い謎に包まれたままだ。

事件の概要

🗓️ 発生日:1991年6月6日(木)午前

🌫️ 場所:英国ロンドン西部グリーンフォード、ガーネル・レジャーセンターの駐車場(A40沿い)

👤 被害者:ペニー・ベル(43歳)。人材派遣会社を営む既婚女性、二児の母

🔍 状況:自分の車の車内で胸と腕を50回以上刺殺。強盗でも性的暴行でもなく、動機不明

🕯️ 発見/現状:正午すぎ(午後12時15分)に遺体発見。35年経った今も未解決

ペニー・ベルは、ロンドン近郊のバッカーズウッド(バッキンガムシャー州デナム)に暮らす、二児の母であり人材派遣会社を営む43歳の実業家だった。周囲からの評判もよく、ジャガーに乗り、立派な家に住む——絵に描いたような順風満帆の生活。その彼女が、ごくありふれた木曜日の午前中に、惨たらしい最期を遂げた。

自宅を改装していた職人たちは、その朝ペニーがひどく急いでいて、「9時50分に約束がある」と言い残して早くに家を出たことを覚えていた。それから約2時間半後、彼女は8マイルほど離れた駐車場で、変わり果てた姿で見つかった。

判明している事実

9時50分の“約束”は誰とも特定されていない
改装中の職人たちは、ペニーが「9時50分に約束がある」と急いで家を出たと証言している。だが、その相手が誰だったのかは最後まで分からず、彼女の手帳にもその予定の記録は一切残っていなかった。

3日前に引き出された8,500ポンドの現金
事件の3日前、6月3日の午後2時半ごろ、ペニーはキルバーンの銀行で共同口座から8,500ポンドを現金で引き出していた。使い古しの50ポンド札で、茶色のマニラ封筒に包まれて手渡された。彼女はこのことを誰にも告げず、現在の貨幣価値でおよそ2万5千ポンドにあたるこの大金は、今も行方が分かっていない。

50回以上の刺創、しかし強盗でも暴行でもない
ペニーは長いナイフで胸と腕を50回以上も刺されていた。犯人は攻撃の最中に助手席側から一度車外へ出て、運転席側の窓に回り込んでさらに刺し続けたとされる。白昼にもかかわらず犯行は誰にも目撃されず、性的暴行の痕跡もなかった。

後部座席のカーペット見本とハザードランプ
発見時、後部座席にはカーペットの見本が広げられ、車のハザードランプが点滅していた。見本はローラ・アシュレイのもので、当時ペニーの自宅は内装業者によって改装工事の最中だった。何のための見本だったのか、はっきりした説明はついていない。

※ ローラ・アシュレイ:英国発祥のインテリア・ファッションブランド。花柄などの上品なデザインで知られ、1990年代当時は中流家庭に人気の“ちょっと高級”な内装ブランドだった。

28年後に現れた“下着姿の濡れた男”の証言
2019年1月、新たな目撃者が警察に連絡してきた。事件の日の午前10時50分から55分ごろ、A40西部大通り(グリーンフォード)にかかる歩道橋を、まるで体を洗ったばかりのように濡れて下着姿の男が渡っていたという。日に焼けた長身で、30代前半、青いストライプのボクサーパンツに白いTシャツ、太いチェーンのブレスレットを着け、リュックを背負っていた、とのことだった。

主な仮説

仮説1:カーペット取引を装った“闇商売”が破綻した説

後部座席に広げられたカーペット見本と、3日前に引き出された大金。掲示板で最も支持を集めたのは、「正規の業者ではなく、内装業者やカーペット職人を装った詐欺師との“帳簿に載らない取引”だったのではないか」という見方だ。安く請け負うと持ちかけて現金だけ受け取り、姿を消すつもりだった人物が、ペニーに正体を見抜かれて口封じに走った——という筋書きである。ただし、まっとうな業者が現金仕事のために人を殺すとは考えにくく、これは「相手が最初から騙すつもりの人間だった場合」に限られる仮説でもある。

仮説2:恐喝(ブラックメール)説

8,500ポンドという中途半端な金額、そして誰にも告げずに引き出した不自然さから、「ペニーは何者かに脅されていたのではないか」という説も根強い。だが懐疑派は、もし本当に恐喝されていたなら、夫と共有する口座からではなく、自分が経営する人材派遣会社など、もっと足のつきにくい金から用立てるはずだと指摘する。共同口座からの引き出しは、いずれ夫に説明を求められる。そもそも彼女が脅される材料が何だったのか、手がかりは一つも見つかっていない。

仮説3:高級車カージャックの暴走説

ペニーが乗っていたのは当時人気のジャガー。掲示板には「あの型のジャガーは警察が走り屋を振り切るのに使ったほど速く、逃走車を欲しがる人間の標的になりやすかった」という指摘がある。車を奪おうとした犯人が激しい抵抗に遭ってパニックに陥り、50回以上も刺してしまった——という見立てだ。ただし車はその場から動いておらず、奪取は未遂に終わっている。消えた現金の行方とも噛み合わないため、決定打にはならない。

仮説4:怨恨・顔見知りによる激情の犯行説

「50回以上刺す」という常軌を逸した執拗さから、「これは流しの犯行ではなく、ペニーを強く憎む誰か、あるいは深刻な精神的問題を抱えた人物による激情の犯行だ」とする声も多い。さらに、わざわざ助手席から降りて運転席側に回り込み、刺し続けたという手口から「犯人は女性ではないか」と推理するコメントもあった。一方で、再現番組『クライムウォッチ』では犯行の約45分前に車内でハンドルを握っていた人物は男だったとされ、ここでも見方は割れている。

※ クライムウォッチ:英国BBCが長年放送してきた未解決事件の公開捜査番組。事件を再現映像で紹介し、視聴者から情報提供を募るスタイルで知られる。

海外の反応

1. 謎の名無しさん
お金の話だけど、彼女は事件の3日前に8,500ポンドを引き出してるんだよね。正直、恐喝にしては金額が半端すぎる。8千でも1万でもなく8,500って。むしろ「この値段でやってあげるよ」と現金で持ってこさせるタイプの取引——たとえば内装やカーペットの“格安オフレコ仕事”の支払いだったんじゃないかと思う。

2. 謎の名無しさん(>>1への返信)
それ、ネットでよく見る大仰なシナリオより、よっぽど現実味があると思う。帳簿に載せない取引の支払いとして用意した金が、致命的にこじれた、と。ちなみに8,500ポンドは今の貨幣価値だとおよそ2万5千ポンド前後らしいよ。

3. 謎の名無しさん(>>2への返信)
後部座席にあったカーペット見本はローラ・アシュレイのものだったという話。当時としては中流家庭の“ちょっと良いもの”で、現金払いの内装工事自体は90年代なら珍しくなかった。ただ、まっとうな業者が現金仕事のために人を殺すとは思えないんだよな。

4. 謎の名無しさん
俺が言いたいのは「正規の業者」じゃなくて、業者やカーペット職人を装った詐欺師の可能性。最初から仕事をする気も品物を納める気もなく、金だけ持って消えるつもりだった。もしペニーが途中で「騙されてる」と気づいて警察に行くと言い出したら、それは口封じの動機になり得る。

5. 謎の名無しさん
50回以上も刺すって、プロの仕事じゃないよね。雇われの始末屋ならこんなやり方はしない。誰かがペニーを心底憎んでいたか、あるいは何をしているか分かっていない人間が、相手が死んだと確信できるまでひたすら刺し続けた——どっちかだと思う。

6. 謎の名無しさん(>>5への返信)
新聞を遡って調べたけど、前後何年も似た手口の事件が一件もないんだ。だからこそ、犯人は場慣れしていない、おそらく最初で最後の殺人だったんじゃないかと感じる。とんでもないリスクを冒しているのに、それを減らそうとした形跡すらない。

7. 謎の名無しさん
そもそも、なぜあの場所を選んだのかが分からない。レジャーセンターの駐車場なんて車も人も出入りする所だろ。すぐ隣には公園やゴルフ場もある。目撃される危険を考えたら、白昼にあそこで実行するのは正気とは思えない。

8. 謎の名無しさん(>>7への返信)
再現映像を見る限り、平日の午前11時で学校の長期休暇前だから、駐車場はかなり空いていたみたいだよ。しかも車は角に停められていて、生け垣で二方向が遮られていた。とはいえ、誰かが悪いタイミングで現れたら一発アウトなのは同感。

9. 謎の名無しさん
午前中に起きる殺人って、そもそも珍しいんだ。クライムウォッチ30年分のおよそ400件の未解決殺人を自分で調べたことがあるけど、午前の犯行はたった2件——ペニー・ベルと、もう一人だけだった。なぜわざわざこんな不利な時間と場所を選んだのか、今も腑に落ちない。

10. 謎の名無しさん
共同口座から8,500ポンドも引き出されてたのに、旦那さんが気づいてなかったってのが驚きだよ。当時はその場で残高なんて分からないしね。それにこの事件、利用できるDNAが残ってないなら、もう解決は難しいんじゃないか。

11. 謎の名無しさん(>>10への返信)
本当にそれ。DNAが採取できていないとなると、解決の難易度は10倍に跳ね上がる。悲しいけど、こういう昔の事件は物証がすべてだからなあ……。

12. 謎の名無しさん
2019年の目撃証言、どうしても引っかかる。30年近く前の、ある一日の正確な時刻まで、こんなに具体的に覚えていられるものなのか? 当時はただの妙な光景でしかなかったはずで、それを特定の日付と結びつけるなんて、自分には到底できそうにない。

13. 謎の名無しさん(>>12への返信)
でも「びしょ濡れで下着姿の男」なんて、そうそう毎日見る光景じゃないよ。当時、友達か恋人に話していたのかもしれない。何年も経って事件を知り、その記憶が一気によみがえった——人間の脳ってそういう不思議なことをするから。

14. 謎の名無しさん(>>12への返信)
メラニー・ロードの事件を思い出す。ある目撃者が25年も経ってから名乗り出たんだけど、本人は事件当時に一度警察へ話していて、「また連絡する」と言われたきり放置されていたんだ。証言が遅れる人には、当時きちんと取り合ってもらえなかった事情があったりする。

15. 謎の名無しさん
2019年の証人、本当に意味が分からない。事件当時その殺人を一切知らなかった? 当時は通報もしなかった? なのに30年近く経って、10時50分から55分の間という分単位まで思い出した? いったいどうやって。

16. 謎の名無しさん
記憶って、必ずしも「日付」で保存されてるわけじゃないんだよ。妙な出来事そのものは覚えていて、そこから「あの頃乗ってた車」「あの仕事に通ってた時期」「親戚の結婚式の前日」みたいな手がかりを辿って、逆算で日付に行き着くことはできる。

17. 謎の名無しさん(>>16への返信)
うちの母も、50年前に見知らぬ男に尾けられた記憶を、当時乗っていた車や、男を追い払った犬が死んだ日付なんかから、かなり狭い時期まで絞り込めていたよ。強烈な体験ほど周辺情報ごと残るのは確かだと思う。

18. 謎の名無しさん
あれだけ凄惨な殺人が起きた現場のすぐ近くで奇妙な男を見たなら、なぜその時に警察へ言わなかったんだ。本人が言わなくても、話を聞いた周りの誰かが通報しそうなものだろう。あの界隈ではあの程度の異常は珍しくなかったとでも言うのか。

19. 謎の名無しさん(>>18への返信)
俺はだんだん、悪意はないにせよ「作り話か思い違い」じゃないかと思えてきた。警察が28年も新しい手がかりを得られなかったから、藁にもすがる思いで取り上げただけなんじゃないかと。

20. 謎の名無しさん
犯行の手口——いったん助手席から降りて、わざわざ運転席側に回り込んでまた刺し続ける——これ、なぜか女性の犯人像が浮かぶんだよな。理屈じゃなく、執拗さの“質”がそう感じさせる。

21. 謎の名無しさん(>>20への返信)
それ、面白い視点だ。これまで誰もが当然のように犯人は男だと思い込んでたからね。改めて言われると、確かにただの固定観念だったのかもしれない。

22. 謎の名無しさん(>>20への返信)
ただ、犯行の45分ほど前に車内でハンドルを握っていたとされる人物は男だったらしい。もっとも、45分あれば人が入れ替わる余地は十分あるから、これだけで女性犯人説を否定はできないけどね。

23. 謎の名無しさん
つくづく奇妙な事件だ。関与し得た人物の誰一人として、顔を隠そうともしていない。犯行現場も二方向が開けた白昼の駐車場。防犯カメラが街になかった時代の、ある種のんびりした“無防備さ”を感じる。

24. 謎の名無しさん
個人的には、動機はカージャックが最悪の形で暴走した結果だと思ってる。ペニーのジャガーは当時、警察が走り屋を振り切るのに使ったほど速い型で、逃走用に欲しがる人間の標的になりやすかった。奪おうとして抵抗され、我を失った、と。

25. 謎の名無しさん(>>24への返信)
でも、現金が消えてるのが引っかかるんだよな。車目当てなら8,500ポンドには手をつけないか、奪うにしてもわざわざ封筒ごと持ち去るか? 金の行方がはっきりしない以上、強奪一本では割り切れない。むしろ「奪われた」のか「支払われた」のか——そこに恐喝説の根がある。

26. 謎の名無しさん
やっぱり金を共同口座から出してるのが妙だ。もし脅されていたなら、自分の会社の出入りの激しい金とか、足のつきにくい財布がいくらでもあったはず。なのに、よりによって夫と共有する口座から。そして、その金は今どこにあるのか。

27. 謎の名無しさん
ペニーは自殺予防の電話相談ボランティア「サマリタンズ」に関わっていたという話もあるよね。匿名性の高い活動だから捜査は難しいだろうけど、そっち方面の人間関係に何か接点はなかったのかな。

28. 謎の名無しさん
ジョン・リッチモンドの話が一切出ないのは、彼を信用できない語り手と見る向きが多いからかな。自分の“証言”を新聞社に持ち込んで、今の価値で25万ポンド相当を要求したらしいからね。それだと割り引いて聞くしかない。

29. 謎の名無しさん
デナムとグリーンフォードは8マイルほどしか離れてないから、運転してもそんなに時間はかからない。ただ、いったん西へ向かって誰かを乗せ、その倍の距離を引き返してレジャーセンターに来たことになる。これは事前の打ち合わせがあったことを匂わせる。

30. 謎の名無しさん
この事件、よく覚えてるよ。ガーネルのレジャーセンターで殺されたんだ。もし中心部のロンドンに向かうつもりなら、彼女はそのままA40を進んでいたはず。やはり利用できるDNAがない以上、解決は望み薄だと思う。

未解決の謎

35年が経っても、ペニー・ベル殺害事件が解けない最大の理由は、「動機」がまるで見えないことにある。強盗なら金品を奪って逃げればいい。性的暴行の痕跡もない。にもかかわらず犯人は、白昼の駐車場で、目撃される危険を顧みず、50回以上も刺し続けた。これほど激しい憎悪や衝動をぶつける相手なら、ふつうは捜査線上に動機を持つ人物が浮かぶはずなのに、それが一人も現れなかった。

加えて、彼女が9時50分に誰と会う約束をしていたのか、なぜ3日前に8,500ポンドもの現金を黙って引き出したのか、その金が今どこにあるのか——事件の核心をなす問いのどれにも、答えが出ていない。約束の相手も、金の受取人も、ついに名乗り出なかった。何も後ろ暗いことがなければ名乗り出てもよさそうなものなのに、それがない。その沈黙自体が、この事件の不穏さを物語っている。

防犯カメラが街角になかった時代、白昼堂々の犯行が誰にも目撃されず、利用できるDNAも残らなかった。最後の望みだった2019年の新証言すら、28年越しの記憶ゆえに確度を測りかねている。果たして犯人は、彼女を憎んだ顔見知りだったのか、金をめぐる取引相手だったのか、それとも偶然居合わせた人物だったのか。ペニー・ベルが最後に向かった“約束”の正体が分からない限り、この駐車場の謎は、おそらく解かれないままだろう。

出典:r/UnresolvedMysteries