2025年2月、カナダ・ケベック州の人気スキーリゾート、モントランブランで、友人とのスキー旅行に来ていた22歳の青年が消えた。深夜のバーを出たあと、彼の姿は街なかの複数の防犯カメラにくっきりと映っている。足取りは午前3時20分まで途切れなく追えるのに、その先がまるごと白紙になっている——ホテルに入る映像もなく、以後ひとつの手がかりも出ていない。リアム・トーマンさんは、いったいどこへ消えたのか。
カメラに「映りすぎている」のに、その後がぷつりと消える。多くの失踪事件と逆のこの不可解さに、海外の掲示板でも議論が止まらない。今回は近年カナダで起きた、いまも家族が捜索を続けるこの失踪事件を、敬意を込めて整理する。
事件の概要
🗓️ 発生日:2025年2月、深夜から未明(最後の目撃は午前3時20分頃)
🌫️ 場所:カナダ・ケベック州 モントランブラン(スキーリゾートのビレッジ周辺)
👤 被害者:リアム・ガブリエル・トーマンさん(当時22歳・オンタリオ州ウィットビー出身)
🔍 状況:友人とのスキー旅行中、深夜にバーを出てホテルへ向かう途中で消息を絶つ。複数の防犯カメラに映ったあと、ホテルに入る映像がない
🕯️ 発見/結末:現在も行方不明。情報提供への報奨金として5万カナダドルが設定されている
リアムさんはオンタリオ州ウィットビーの「大家族」で育ち、最近ナイアガラ・カレッジを電気技術者として卒業したばかりだった。スキー、ゴルフ、ゲーム、愛車いじりと多趣味で、ユーモアがあり社交的な人物だったと家族は語る。失踪当時は二人の友人とモントランブランのホテル「ラ・トゥール・デ・ヴォワイヤジュールII」に滞在していた。
判明している事実
深夜まで友人と過ごしていた
リアムさんはビレッジで夕食をとったあと、人気のリゾートバー「ル・プティ・カリブー」へ移動。友人は午前2時半ごろ先に切り上げ、リアムさんはその場に残った。両親とも頻繁にメッセージのやり取りをしており、危機的な様子はうかがえなかったという。
最後の足取りは午前3時20分
午前3時10分、リアムさんは通り沿いの防犯カメラに、ホテルの方向へ「足早に」歩く姿が記録されている。午前3時16分には父親宛てに「外で会おう」というメッセージを送信。これは本来、バーにいた友人へ送るつもりだったとみられている。最後の目撃は午前3時20分、ホテル近くで季節労働者二人と短く言葉を交わす場面で、彼らは「取り乱した様子はなかった」と証言した。
ホテルに入る映像が存在しない
リアムさんはホテルの正面から中に入らず、建物の脇側、山の麓へ続く道の方向へ向かった。そこから先の映像はなく、彼の姿はぷつりと途切れる。これだけ複数のカメラに映っていながら、その後の足取りだけが完全に欠けているのが、この事件最大の謎とされる。
約7週間後に財布だけが見つかった
雪が解け始めた3月22日、リゾートの従業員が、滞在先ホテル近くの駐車場でリアムさんの財布を発見した。中には身分証とホテルのカードキーが残っていた。父親によれば、リアムさんは財布を肌身離さず持つタイプだったといい、それが置き去りにされていた状況は不審だという。
スマホもSNSも沈黙したまま
あの最後のメッセージ以降、リアムさんの携帯電話、銀行口座、SNSはいずれも一切使われていない。ヘリコプター、スノーモービル、馬による捜索が行われ、近くの沼や湖もダイバーが調べたが、彼につながる痕跡は何ひとつ見つからなかった。
主な仮説
仮説1:寒さと酔いによる事故死
海外の反応でも最有力とされるのが、不慮の事故という見方だ。真冬のカナダの未明、体感温度はときに氷点下数十度まで下がる。財布もカードキーも失った状態で部屋に戻れず、暖を求めてさまよううちに方向感覚を失い、低体温症に陥った——というシナリオ。リアムさんは細身で、寒さも酔いも体に強く出やすかったとの指摘もある。ただし「それなら遺体が近くで見つかるはずだ」という反論も根強い。
仮説2:別の集まりへ向かおうとした自発的な行動
母親は、リアムさんがどこかの山小屋で開かれるアフターパーティーへ行こうとしていたのではないか、と推測している。「外で会おう」のメッセージは部屋から閉め出されたからではなく、友人を誘って一緒に向かうつもりだったのではないか、という解釈だ。これなら正面からホテルに入らず脇道へ向かったことの説明がつく。
仮説3:事件性(第三者の関与)
財布が離れた駐車場で見つかったこと、これだけ徹底した捜索でも遺体が出ないことから、第三者が関わったとみる声もある。バーでのいざこざや、言葉の行き違いをきっかけにしたトラブルを挙げる人もいる。一方で、防犯カメラに残る人物との会話は穏やかに終わっていた、という指摘もあり、決め手には欠ける。
仮説4:疲労と酔いによる方向感覚の喪失
長時間のスキーと深夜までの飲酒で、軽い睡眠不足でも判断力は大きく鈍る。リゾートには脇道や中継スペースが入り組んでおり、近道のつもりが思わぬ場所へ迷い込んだ可能性。目撃者が「取り乱していなかった」と述べていることとも矛盾せず、事件性を必要としない説明として支持されている。
海外の反応
1. 謎の名無しさん
ボストンでも似たケースが何度もあった。若い学生が夜中にバーで友人とはぐれ、酔ったまま街をさまよってチャールズ川や港に落ちる。普段みんなが散歩してる貯水池に落ちて、春の雪解けまで見つからなかった子もいた。ご家族が本当に気の毒だ。せめて何らかの区切りがつくことを願う。
2. 謎の名無しさん(>>1への返信)
でも地図を見るとホテルの近くに山も水辺もそんなにないんだよね。落ちるとしたらかなり歩かないといけない。携帯の最後の電波はどこを拾ってたんだろう。
3. 謎の名無しさん
真冬だから街なかの水路は流れてないし、全部凍りついてたはず。落ちて流される、というのは考えにくい状況だと思う。それでも遺体が出ないのが、この事件の不気味なところだ。
4. 謎の名無しさん
たしかに妙だ。スキーリゾートのビレッジ部分って意外と狭くて、そう簡単に迷う場所じゃない。とはいえ、溝や川の地形にはまり込むとか、ビレッジの外の山側に出てしまうとか、それだけで遺体が永遠に見つからないこともある。午前3時にかなり酔っていたようには見える。それでも財布が置き去りなのは説明がつかないけど。
5. 謎の名無しさん(>>4への返信)
自分の恥ずかしい泥酔エピソードもスキーリゾートでだった。携帯をなくし、つまずいて手を切り、自分の宿が見つからず、酔いが醒めるまで駐車場に寝転がって運命を受け入れていた。醒めてみたら宿は目の前だった。もっと悪い結末もあり得たと思う。
6. 謎の名無しさん
酔っ払いは持ち物をなくすのなんて日常茶飯事だよ。財布の件をそこまで深読みしなくてもいい気はする。ただ、肌身離さなかった人だというなら、やっぱり少し引っかかる。
7. 謎の名無しさん
このリゾートのビレッジは、ほかのスキー場と比べてもかなり大きい部類だ。北米でも有数の規模だと思う。「狭いから迷わない」という前提自体が違うかもしれない。
8. 謎の名無しさん
スイスでもよく似た事件があった。若いイギリス人男性が明け方にバーを出たきり、山あいの村で消えた。あちこちに張り紙が出て、警察と救助隊が捜索した。しばらくして家族が遺体を見つけた。酔って山から滑落していたんだ。
9. 謎の名無しさん(>>8への返信)
あれは事故死としてかなり明確なケースだった。残念ながらご家族は受け入れられなくて、いまも事件だったと主張しているはず。気持ちは分かるけど。
10. 謎の名無しさん
推測だけど、彼はカードキーを持っていなかった(最初から持っていなかったか、財布ごとどこかでなくした)。そして友人にメッセージを送ったつもりが、間違えて父親に送ってしまった。だから友人は外に出て中へ入れてあげなかった。寒空の下でしばらく待ったあと、暖を取れる場所を探したか、誰かの車や泊まる場所の誘いに乗ったのかもしれない。カメラの死角に出たところで、事件に巻き込まれたか、まだ見つかっていないだけか。
11. 謎の名無しさん(>>10への返信)
財布をなくして中に戻れなかった、というのは分かる。でも、なぜ近くにいた季節労働者に助けを求めなかったのかが引っかかる。寒すぎて、軽率に車に乗ったか、どこかで丸まって眠ってそのまま見つかっていないのかも。
12. 謎の名無しさん(>>10への返信)
財布の中にカードキーは入っていたんだよ。問題は、いつ財布をなくしたのか。冷えた手と酔いで、物を落とすのは簡単だと思う。ホテルのスタッフに頼めば助けてもらえたはずなのに、その記録もない。
13. 謎の名無しさん
低体温症が進むと脳がまともに働かなくなる。暑く感じて服を脱ぎ、倒れるまで歩き続ける、という典型的な行動が知られている。凍った湖のほうへふらふら歩いていった可能性は、考えたくないけど否定はできない。
14. 謎の名無しさん
投稿の細部がいくつか実際と違うと思う。大半は些細な点だけど、ひとつ重要なのは「彼は一人で店を出た」ということ。防犯映像では女性二人と一緒に出てはいない。この事件に関心があるなら、現地の調査報道番組が詳しく扱っているので見てみてほしい。地形や可能性についてかなり理解が進む。
15. 謎の名無しさん(>>14への返信)
自分も同じことを聞こうとしていた。女性二人と一緒に出た、という点と、バーの外の喧嘩に絡んだ、という点の出どころが気になる。調査報道番組の取材は本当に丁寧だった。
16. 謎の名無しさん(>>14への返信)
同感。それと、店に行ったのは友人二人とではなく一人とだった。もう一人の友人は先にホテルへ戻って寝ている。途中で連絡が取れなくなったんだ。事実関係はかなり混線している。
17. 謎の名無しさん
ケベックに住んでいる身として、この事件は本当に頭を抱える。フランス語圏と英語圏は衝突しやすくて、口論の現場には何度も居合わせた。彼は英語で話しかけて相手を苛立たせたという。酔いが絡むと何が起きてもおかしくない、としか言えない。
18. 謎の名無しさん(>>17への返信)
モントランブランはわりと高級で品のあるリゾートだよ。荒っぽい場所じゃない。もし本気で殴り合うつもりなら、その場で手を出していたんじゃないかな。とはいえ、酒が入れば何でも起こり得るというのはその通り。
19. 謎の名無しさん
失踪から15時間後に、山の頂上付近で携帯の電波が拾われたという話が、この事件で一番ぞっとする点だ。本当だとしたら、彼はどうやってそこまで行ったのか。
20. 謎の名無しさん(>>19への返信)
調査報道番組では「携帯が山頂の基地局に電波を飛ばした」と説明されていた。基地局の電波範囲はビレッジの一部も含むはずだから、必ずしも本人が山頂にいたとは限らない、という見方もできる。
21. 謎の名無しさん
ライアン・シュトゥカの事件を少し思い出した。あれも地元で有名なスキーリゾートの失踪だ。ただリアムさんの場合は、シュトゥカのケースより事故死の可能性が高いと感じる。若い男性が酔って一人、真冬のカナダの夜中をさまよう。迷って寒さに屈する、というのが両方とも最もありそうだ。
22. 謎の名無しさん
正直いちばん不可解なのは、ホテルの脇から消えたあと、彼がどうやって沿道のあらゆる防犯カメラを避け続けたのか、という点だ。2025年なら街全体がほぼ切れ目なくカメラで覆われているはず。何が起きたかより、なぜまだ見つからないのか、のほうが謎に思える。
23. 謎の名無しさん(>>22への返信)
監視映像の何本かに、背景に二人の人影が映っているらしい。それがなんとも不気味だ。
24. 謎の名無しさん
店のスタッフが「彼女たちには連れがいる」とリアムさんに声をかけた、という話が引っかかる。バーテンダーがわざわざ割って入るのは、それまでにも言い寄られて揉めたことがあったからじゃないか。連れの誰かが、あとで彼を見つけて「報復」した可能性を考えてしまう。あくまで想像だけど。
25. 謎の名無しさん(>>24への返信)
彼が話した女性の連れと話し込む映像も残っているらしい。ただ、その場は穏やかに終わったように見えるとのこと。クラブの場所と財布が見つかった場所を地図で見ると、かなり離れている。単純な報復説では距離の説明が難しい。
26. 謎の名無しさん
モントランブランでスキーをしたことがあるけど、ある日は体感温度が氷点下40度まで下がった。もしあの寒さの中、午前3時にべろべろに酔っていたら……と思うと、本当に背筋が凍る。
27. 謎の名無しさん
イギリスでもよく似たことがあった。酔った男性がゴミ収集箱に潜り込んで眠り、防犯カメラには路地に入る姿だけが残って、出てくる姿はなかった。翌日に箱が回収され、それきり見つからなかった。捜索や記録の照合に時間がかかって、分かったときには遅かった。つらい話だ。
28. 謎の名無しさん(>>27への返信)
ただ、ケベックでは収集車にカメラがついていて、何が捨てられているか確認できるはず。同じ結末は起きにくいんじゃないかな。
29. 謎の名無しさん
疲労による単純な方向感覚の喪失、という可能性も十分ある。長時間のスキーと深夜の外出のあと、午前3時過ぎ。軽い寝不足や酔いでも判断は鈍る。脇道や中継スペースが入り組んだ造りで、近道のつもりが迷い込み、そこから事態が急変した——目撃者が言う「取り乱していなかった」とも矛盾せず、事件性を必要としない説明だ。
30. 謎の名無しさん
どの説を取っても、最後に残るのは「これだけカメラに映っていた人が、なぜその後だけ消えたのか」という一点だ。手がかりが多いのに何も解けない。ご家族がいまも捜し続けていることを思うと、せめて一日も早く、何らかの答えが届くことを願わずにいられない。
未解決の謎
この事件の不気味さは、手がかりが「少なすぎる」のではなく「途中まで多すぎる」ことにある。夕食、バー、深夜の通り、父親宛ての誤送信メッセージ、季節労働者との会話——午前3時20分まで、リアムさんの足取りは驚くほど細かく追える。それなのに、ホテルの脇に消えた瞬間から先が、まるで切り取られたように空白になっている。
海外の反応で最も支持されているのは、財布もカードキーも失った状態で寒さにさらされ、酔いと疲労で方向感覚を失った末の不慮の事故、という見方だ。一方で、これほど徹底した捜索でも遺体が出ないこと、財布が離れた駐車場で見つかったこと、母親が語る「アフターパーティーへ向かおうとしていたのでは」という推測など、ひとつの説では収まりきらない要素も残っている。
15時間後の電波の話や、映像の背景に映る人影など、確証のない断片も人々の想像をかき立てる。しかし確かなのは、あの最後のメッセージ以降、彼の携帯も口座もSNSも完全に沈黙したまま、という事実だけだ。
家族は今もモントランブランで捜索の呼びかけを続け、情報提供への報奨金も設定されている。何があったのかを軽々しく断じることはできない。ただ、これだけ多くのカメラに姿を残した青年が、なぜその先だけ消えてしまったのか——その問いに、いつか答えが返ることを願う。
