2016年の終わりごろ、キューバの首都ハバナ。前の年に国交を回復したばかりの米国大使館※に勤めるCIA(米中央情報局)の職員が、自宅アパートの外から聞こえる虫の羽音のような大きな音と、頭を押さえつけられるような奇妙な圧迫感を訴えた。窓を閉めずにはいられないほどの音で、やがて頭痛とめまいで医師にかかるようになる。年が明けると、同僚からも同じ訴えが相次いだ。
※ 米国とキューバの国交回復:両国は1961年に断交し、半世紀以上にわたって正式な外交関係がなかった。2015年7月、オバマ政権のもとで国交を回復し、ハバナの米国大使館も再開された。
のちに「ハバナ症候群」と呼ばれるこの出来事は、カナダの外交官とその家族にも広がり、やがて中国や欧州からも似た訴えが届くようになった。音響兵器か、マイクロ波か、それともコオロギの声に不安が重なっただけなのか。元スレが立った2019年から7年、調査報告はいくつも出たが、結論はそろっていない。2026年6月には、外国の関与に否定的だった政府の評価そのものが撤回された。
事件の概要
🗓️ 発生日:2016年11月〜12月ごろに最初の訴え。2017年にかけて相次ぐ
🌫️ 場所:キューバの首都ハバナ。米国・カナダの外交官の自宅など(のちに中国や欧州など各地からも似た報告)
👤 被害を訴えた人:米国大使館の職員と家族(米国務省が確認したのは26人)、カナダの外交官と家族(カナダ政府が確認したのは14人。いずれも元スレ投稿時点)
🔍 状況:虫の鳴き声のような音や頭の圧迫感のあと、頭痛・めまい・耳鳴り・吐き気・目の不調・記憶や集中力の衰えが続いた。音を聞いていない人もいた
🕯️ 現状:原因は確定していない。2026年6月に外国の関与に懐疑的な情報機関の評価が撤回され、7月には国防総省が補償金を支払った
被害を訴えた人には外交官の肩書きで赴任していたCIAの職員が多く、調査は秘密主義に阻まれ、正確な人数はいまも分かりにくい。米政府はのちにこうした症状を「原因不明の健康被害」※と呼ぶようになり、2023年の情報機関の評価では、世界各地から寄せられた約1000件の報告が検討された。そのすべてが同じ原因によるものかどうかは分かっていない。
※ 原因不明の健康被害:米政府の正式な呼び名は「アノマラス・ヘルス・インシデント(異常な健康事象)」。ハバナ以外で報告されたものも含めて、ハバナ症候群と呼ばれることが多い。
判明している事実
部屋から部屋へ追いかけてくる音、ドアを開けると止んだ
元スレのまとめによると、最初の訴えは一度きりの出来事として扱われたが、2017年2月にはほかに2人のCIA職員が同じ音を報告し、3月に大使館が職員に事態を知らせると、国務省の職員も含めて名乗り出る人が一気に増えた。調べに派遣されたCIAの医師まで、同じ症状を訴えたという。米誌ニューヨーカーの2018年の記事によれば、初期の職員たちは、セミに似た音が部屋から部屋へと追いかけてくるのに、外へ出るドアを開けると急に止んだと話し、「目に見えないエネルギーの光線の中に立っているようだった」と表現した人もいた。
大使館員の半数以上を帰国させ、キューバの外交官15人を退去させた
大使館の幹部はキューバ政府に抗議したが、キューバ側は関与を強く否定し、いまも立場を変えていない。2017年8月に報道で明るみに出たあと、米国は9月29日に大使館員の半数以上と家族全員を帰国させ、10月3日にはワシントンのキューバ大使館員15人に国外退去を求めた。ただし国務省は、キューバに責任があると判断したわけではないとしている。カナダも職員を段階的に減らし、2019年2月には外交官5人とその家族が、政府に守られなかったとして2800万カナダドルの賠償を求めて提訴した。
録音の音は、カリブ海のコオロギの鳴き声と一致
AP通信が公開した録音を米英の生物学者2人が分析し、2019年1月、カリブ海地域にすむ尾の短いコオロギの一種の鳴き声と、音の長さや繰り返しの間隔まで細かく一致すると発表した。査読前の発表で、2人は職員の体調不良の原因には踏み込んでいない。2018年に国務省の依頼で調べた科学者グループの報告書(2021年に機密解除)も、録音の音はこのコオロギの声である可能性がもっとも高く、高出力の電波や超音波から生じた音ではないと結論づけた。
脳の検査は「差がある」と「損傷は見つからない」に割れた
被害者を診てきた米ペンシルベニア大学の医師団は、2018年と2019年に米医師会誌(JAMA)で、頭を打っていないのに脳震盪に似た症状が出ていること、脳画像で白質の量などに健康な人との差が見られることを発表した。一方、米国立衛生研究所が2024年3月に同じ誌に出した2本の論文は、80人を超える被害者を似た職種の健康な職員と比べ、MRIで分かる脳の損傷も血液の異常も見つからなかったとした。主任研究者のレイトン・チャンは、症状は本物で、重く、治療が難しいこともあると強調している。被害者の約28%は、画像に異常が出ないのにめまいが続く「持続性知覚性姿勢誘発めまい」※と診断された。
※ 持続性知覚性姿勢誘発めまい:ふわふわしためまいが3か月以上続き、立ったり動いたりすると悪くなる病気。内耳の不調や強いストレスをきっかけに起こることがある。
情報機関の評価は割れ、2026年に撤回された
2023年3月、米国家情報長官室は、七つの情報機関のうち五つが、外国の敵対勢力が関わった可能性は「非常に低い」と判断したと発表した。症状はおそらく持病やふつうの病気、環境の要因によるものだという。2025年1月の改訂版では二つの機関が見方を変え、一つはごく少数の例で外国政府が兵器かその試作品を使った可能性を「ほぼ五分五分」、もう一つは兵器が開発された可能性はあるが使われた可能性は低いとした(どちらも確信の度合いは「低い」)。2026年6月、トゥルシ・ギャバード国家情報長官は退任を前に、こうしたバイデン政権時代の懐疑的な評価2本を撤回した。関連する情報を選んで外し、別の分析を抑え込んでいた、などが理由だが、新しい結論は示していない。翌7月には国防総省が、ハバナ法※に基づく補償金として300万ドル近くを支払ったと発表した。
※ ハバナ法:原因不明の健康被害を受けた政府職員とその家族に補償金を払えるようにした米国の法律。2021年に成立した。
主な仮説
仮説1:特定の方向へ放たれたパルス状の電波による被害
2020年12月、国務省の依頼で調べた米科学アカデミーの委員会は、症状は特定の方向へ断続的に放たれる高周波の電波(マイクロ波など)の影響と矛盾せず、それが「もっとも妥当なメカニズム」だとした。2022年2月には情報機関の専門家パネルも、一部の例はパルス状の電磁エネルギーで「もっともらしく説明できる」とした。2026年1月にはCNNが、バイデン政権の末期に米国土安全保障省がおとり捜査で、パルス状の電波を出すリュック大の機器を1000万ドル以上で買い取り、国防総省が1年ほど調べてきたと報じた。ロシア製の部品を含むという。ただし科学アカデミーは発生源も意図も示しておらず、その機器と特定の被害との関係も分かっていない。
仮説2:ロシア軍の情報機関による工作
2024年3月31日、ロシアの独立系メディア「ザ・インサイダー」、米CBSの報道番組「60ミニッツ」、独誌シュピーゲルの共同調査は、ロシア軍参謀本部情報総局の「29155部隊」との関わりを指摘した。被害が報告された時期に部隊の要員が現場の近くにいたことを渡航記録や通信記録から割り出し、幹部が「非致死性の音響兵器」に関わる仕事で表彰されていたとする。欧州での破壊工作への関与も指摘されてきた部隊だ。2024年12月には米下院情報委員会の小委員会も、一部は外国の敵対勢力による可能性が高まっているとした。ロシア大統領府のペスコフ報道官は、はじめから誇張されてきた話で、説得力のある証拠を示した者は誰もいないと否定している。2025年の評価を説明した当局者も、特定の出来事と外国を結びつける情報はないと述べていた。
仮説3:コオロギの声と、不安が広げた集団心因性の症状
録音の正体がコオロギなら、最初の「音」は攻撃ではなかったことになる。そこへ任地の緊張と「攻撃を受けたらしい」という知らせが重なり、ありふれた頭痛やめまいまで同じ原因に結びつけられていった――という見方だ。大使館が職員に知らせたあとで名乗り出る人が増えたこと、音を聞いていない人もいたことが根拠に挙げられ、国務省が依頼した科学者グループも、心因性の作用が被害の重要な部分を説明しうるとした。ただし、心因性だからといって症状が偽物になるわけではない。被害を訴えた人や支援者のあいだには、「気のせい」扱いされることへの強い反発がある。
仮説4:殺虫剤や持病など、別々の原因が重なった
報告が世界で約1000件に増えるなかで、持病やふつうの病気など性質の違う出来事が「ハバナ症候群」としてひとまとめにされた面もありそうだ。環境の要因では、2019年にカナダのダルハウジー大学などの研究チームが、カナダの外交官にコリンエステラーゼ※の働きを抑える殺虫剤に過剰にさらされた跡が見られると発表した。当時キューバでは、ジカ熱の流行を受けて蚊を駆除する燻蒸が強化されていた。ただし査読前の予備的な結果で、殺虫剤だけでは音の訴えやキューバ以外での報告までは説明しきれない。
※ コリンエステラーゼ:神経の信号を伝える物質を分解する酵素。この働きが抑えられると、頭痛やめまい、集中力の低下などが起きることがある。
海外の反応
1. 謎の名無しさん
「この音の録音はこちらで聞けます」って、いやいや、聞くわけないだろ。外交官が次々に体を壊した音ですよって紹介されたあとに、再生ボタンを押す勇気はないわ。
2. 謎の名無しさん(>>1への返信)
だいじょうぶ、おれいま聞いてみたけど、ぜんぜんなんともなかったよ。なにがそんなにもんだいなのか、さっぱりわかららららら
3. 謎の名無しさん
本当に聞かないほうがいい。私は再生した直後から、持病の耳鳴りがぶり返した。録音でも、あの甲高い音は耳にくる。
4. 謎の名無しさん
録音なんだから安全でしょ。メドゥーサの写真を見ても石にはならないのと同じ……たぶん。
5. 謎の名無しさん
再生した瞬間、うちの犬が狂ったように吠えだした。犬は人間よりずっと高い音まで聞こえるらしいから、何か感じたんだろうか。
6. 謎の名無しさん
スレ主がリンクを貼ってくれたおかげで、ここにいる全員もう聞いちゃったわけだけど、俺たちあとどれくらいで死ぬの?
7. 謎の名無しさん(>>6への返信)
100年以内には確実に死ぬね。聞いても聞かなくても。
8. 謎の名無しさん(>>6への返信)
助かる方法がひとつだけある。ほかの誰かにこの録音を聞かせるんだ! そうすればお前は助かる。
9. 謎の名無しさん
あの音、どこかで聞いたことがあると思ったら……。どうせ大使館の外で、シオンタウン※のBGMを大音量で流してたんだろ。
※ シオンタウン:ゲーム『ポケットモンスター 赤・緑』の町。BGMを聞いた子どもが体調を崩したという作り話が海外のネットで広まった。
10. 謎の名無しさん(>>9への返信)
犯人はあの町に出るガラガラの幽霊か。大使館員がまとめてやられたわけだ。
11. 謎の名無しさん
聞いてみたけど、ちょっと甲高いセミみたいな音で、何も起きなかった。挙がっている症状はどれもノセボ効果※の典型で、最初の1人のあとは暗示で広がったとしか思えない。頭痛と寝不足くらいしか起きない装置を、米大使館の職員でわざわざ試すのも馬鹿げてる。
※ ノセボ効果:「体に悪いものだ」と思い込むことで、実際に体調が悪くなる現象。偽薬で症状が良くなるプラセボ効果の逆。
12. 謎の名無しさん
神経内科医として言うと、2019年の研究で使われた機能的MRIはまだ実験段階の技術で、ふつうの診療では使わない。どこからが「異常」なのか、研究者のあいだでも線引きがはっきりしていない。画像が違って見えても、集団ヒステリーのような精神的な原因は否定できない。実は私の見立てもそれだ。この論文は混乱を深めただけだと思う。
13. 謎の名無しさん(>>12への返信)
専門の人の話はありがたい。BuzzFeedの記事でも、2018年の研究は検査で「異常」とみなす基準が甘すぎて、普通の人でも4割が当てはまると批判されてた。主任著者のあの自信は的外れだと思う?
14. 謎の名無しさん
これが「完全な謎」だとは思わない。冷戦時代、ソ連がこの手の技術を持っているという話を、別々の人から聞かされたことがある。「聞いていいんですか」と尋ねたら、「機密ではない。口にしないことになっているだけ」と言われたよ。セミみたいな音は、装置の不自然な音を隠す目くらましだと思う。
15. 謎の名無しさん(>>14への返信)
前に読んだ面白い説がある。ロシア製の高性能な盗聴器が外交官の住まいの壁や天井の奥に埋め込まれていて、外から音波を当てて「充電」していた。ぜんまいを巻くみたいにね。その音波が強すぎたか交差したかで、住んでいる人の体まで傷つけてしまった、という筋書き。
16. 謎の名無しさん(>>15への返信)
突飛に聞こえるけど、似た前例はある。1945年、ソ連の子どもたちがモスクワの米国大使に木彫りの米国の国章を贈ったら、中に電池も配線もない盗聴器が仕込まれていて、外から電波を当てたときだけ動く仕組みだった。見つかったのは7年後だ。
17. 謎の名無しさん
前例ならほかにもある。冷戦期のモスクワ・シグナル※だ。ただ、あれは長年浴び続けることの影響が心配されたもので、すぐ症状が出るハバナとは様子が違う。ニューヨーカーの記事だと、職員が教わった防護策はまるで役に立たなかったらしい。正体が分かっていないのか、分かっていると悟られたくないのか。
※ モスクワ・シグナル:1950年代から70年代にかけて、ソ連がモスクワの米国大使館に弱いマイクロ波を当て続けていたとされる出来事。職員の健康への影響は、米国の調査では確認されなかった。
18. 謎の名無しさん
気になるのは、狙い撃ちなのか、一帯にまとめて効くものなのかってこと。最初のCIA職員は音がアパートの外から来るように感じたそうだけど、同じ建物のほかの住人は何ともなかったんだろうか。
19. 謎の名無しさん(>>18への返信)
ニューヨーカーの記事だと、音は部屋から部屋へ追いかけてくるのに、外へ出るドアを開けたとたんに止んだらしい。かなり狭い範囲を狙ったものに読める。電子的な攻撃の多くは、発生源がすぐ近くにないとそんな効き方はしないはずで、そこが奇妙なんだ。
20. 謎の名無しさん
自分には、ハバナのどこかから撃った音響兵器にしか思えない。最近の音響兵器はレーザーみたいに細く絞った音を飛ばせるから、見通しの利く屋上に小さな装置を置いて、必要なときだけ出せば、まず見つからない。誰かが、米国にキューバで居心地よくしてほしくなかった。そしてそれはうまくいった。
21. 謎の名無しさん
音を使った兵器は実在する。ソ連の超能力研究を紹介した70年代の本にも出てくる。1989年に米軍が、パナマのノリエガ将軍が逃げ込んだバチカン大使館に向けてロックを大音量で流し続けたのは有名だけど、あれもただの音楽だけじゃなかったんじゃないかと思ってる。
22. 謎の名無しさん(>>21への返信)
その本って、超能力やサイキック能力が実在するって主張してる本じゃなかったっけ? それを根拠にするのはさすがに厳しいよ。
23. 謎の名無しさん
懐疑派のポッドキャスト「スケプトイド」がこの件を取り上げてたよ。結論は、いちばんありそうなのは集団ヒステリーだって。
24. 謎の名無しさん(>>23への返信)
書き起こしを読んだけど、あの回は2017年12月のもので、医師団の論文が出る前なんだよね。最後に「物理的な原因を示す証拠が出てこない限り」という但し書きがあって、2019年の研究はそれに当たると思う。見直す価値はあるんじゃないかな。
25. 謎の名無しさん
全部推測だけど、私は「すごくうるさい虫」と「心理的な暗示」の組み合わせに賭ける。あの人たちが何かを聞いたのは疑ってない。でも、神経に障る音と頭痛を結びつける人が何人か出てきたら、周りの全員が自分の不調をそれのせいだと思い始めても不思議じゃない。敵を「イライラさせて倒す」新兵器よりは、よっぽどありそうだ。
26. 謎の名無しさん
昔のブラウン管テレビって、つけるとキーンという高い音がしてたよね。子どもには聞こえて大人には聞こえないことが多いあれ。私は甲高い音なら何でも耳鳴りがひどくなるから、録音で耳鳴りが出たという人が多いのも、それだけなら不思議じゃないと思う。
27. 謎の名無しさん
集団ヒステリーで片づける人が多いけど、本人たちからしたら「気のせいでしょ」と言われるのと同じで、つらいと思う。心因性だとしても、頭痛やめまいが本物なのは変わらない。カナダの外交官の子どもが鼻血を繰り返したって話も、暗示だけで片づけていいのかな。
28. 謎の名無しさん(>>27への返信)
私はどっちとも決めかねてる。こういう妙な兵器を試す政府があっても驚かないし、試せる力のある国もある。でも同じくらい、これより奇妙な集団ヒステリーの例も、歴史上いくらでもあるんだよね。
29. 謎の名無しさん
このコメント欄、どうしちゃったの? 陰謀論者に乗っ取られた? 超能力の本を根拠にする人に、「親友の父親のおじの恋人から聞いた」って人。研究の問題点を説明してる神経内科医のほうが低評価をつけられてるし、この板はおかしくなってるのか?
30. 謎の名無しさん(>>29への返信)
もしかして、この板そのものが、幻覚を起こさせる謎のハイテク攻撃を受けてるんじゃない? ……冗談だよ。
未解決の謎
最初の訴えから10年。米政府は症状が本物であることを認め、補償金も払い始めた。それでも、何が起きたのかは一つの答えにまとまっていない。米科学アカデミーは電波を「もっとも妥当」とし、米国立衛生研究所は脳に損傷の跡を見つけられなかった。情報機関の多数派は外国の関与を「非常に低い」としたが、その評価は2026年に撤回され、撤回した側も新しい結論を示していない。
謎を深くしているのは、確かめようのない部分が多すぎることだ。データの多くは機密のままで、外部の研究者が検証できない。録音がコオロギの声だったとしても、それで全員の症状が説明できるわけではない。逆に、リュックに入る機器が見つかったとしても、それがハバナのあの夜に使われた証拠にはならない。
ハバナ症候群は、ひとつの事件というより、よく似た訴えが積み重なった「束」なのかもしれない。何かを浴びた人がいる一方で、別の病気や不安から同じ症状に行き着いた人もいる。その両方がありうるからこそ、どちらかに決めつければ、もう一方の人たちを置き去りにすることになる。誰もが納得する答えが出る日は、まだ見えていない。
出典:r/UnresolvedMysteries 元スレ / Wikipedia「Havana syndrome」 / The New Yorker(2018年) / 米科学アカデミー報告書(2020年)、米国家情報長官室の評価(2023年・2025年)、米国立衛生研究所の研究(JAMA、2024年)、AP通信、CNN、The Insider、BuzzFeed News ほかの報道


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