【1975年】「これで捜索は終わったものと信じています」30年探した幻のアニメ——セサミストリート

【1975年】「これで捜索は終わったものと信じています」30年探した幻のアニメ——セサミストリート 都市伝説・陰謀

白黒で描かれた女の子が、雨の日にベッドから古い部屋の壁を見つめている。壁のひび割れがいつのまにかラクダやメンドリやサルの形になり、女の子は動物たちと壁の中の世界へ出かけていく。ところが途中で音楽ががらりと変わり、しかめっ面の大きな顔が現れる――。1970年代、米国の子ども向け教育番組『セサミストリート』で、1分半ほどのこんなアニメが流れていた。

※ セサミストリート:1969年に米国で始まった幼児向けの教育番組。マペット(人形)たちの寸劇のあいだに短いアニメや実写のコーナーを挟む構成で、日本でもNHK教育テレビなどで長く放送された。

幼いころにこれを見たジョン・アーモンドさんは、怖くて、それなのに目が離せなかったという。大人になっても忘れられず、周りに尋ね回ったが、覚えている人はなかなか見つからない。そのうち「子どもに悪影響があったので放送中止になり、テープも破棄された」という噂まで耳にするようになった。30年あまり探し続けた末に映像は届いたが、その届き方が奇妙だった。差出人の分からないファクスと、切手の貼られていない封筒を通じてだったのだ。

海外掲示板Redditの r/UnresolvedMysteries に2021年4月に投稿されたこのスレは、殺人でも失踪でもない「失われた映像」、いわゆるロストメディアの謎として340件以上のコメントを集めた。映像そのものは2013年に公開されている。それでも、誰が作ったのか、誰が何のために送ってきたのかは、いまも分かっていない。

※ ロストメディア:放送・公開されたことは確かなのに、映像や音声の所在が分からなくなった作品のこと。海外には、情報を持ち寄って行方を探す「Lost Media Wiki」などの有志のコミュニティがある。

事件の概要

🗓️ 放送時期:1975年12月31日に初放送。1980年5月2日までに12回前後放送されたとされる

🌫️ 舞台:米国の教育番組『セサミストリート』。制作は当時のチルドレンズ・テレビジョン・ワークショップ(CTW、現在のセサミ・ワークショップ)

👤 探した人たち:幼いころに見た視聴者のジョン・アーモンドさん、漫画家のジェニファー・ボーンさん、Lost Media Wiki創設者のダニエル・ウィルソンさんら

🔍 状況:少女が壁のひび割れから動物たちを思い描く約1分半のアニメ。放送が途絶えて行方が分からなくなり、「子どもを怖がらせたので封印・破棄された」という噂が広まった

🕯️ 現状:2009年にアーモンドさんが匿名の相手からDVDを受け取り、2013年12月24日には匿名のメールでウィルソンさんに届いて公開された。制作者と送り主はいまも不明

セサミストリートは、就学前の学びの機会に恵まれない子ども、とくに都市部の低所得層の子どもに届けることを大きな目的とした番組だった。寸劇のあいまに挟まれる短いアニメには、外部のスタジオが請け負ったものも多い。「Cracks(ひび割れ)」もそのひとつで、画面には作り手の名前が一切出てこない。

アーモンドさんの記憶の中で、この短編は「クラック・モンスター(ひび割れの怪物)」の話として残っていた。同じ記憶を持つ人はネットの掲示板にぽつぽつと現れたが、細部はみな少しずつ違う。日本でもNHK『みんなのうた』の「メトロポリタン美術館」のように、子どものころ怖かった映像は大人になっても語り継がれる。記憶の中の映像は、本人の中でどんどん大きく育っていく。

判明している事実

30年越しの手がかりは、ある漫画家のブログだった
2008年、アーモンドさんは漫画家ジェニファー・ボーンさんのブログで「The Crack Monster!」と題した記事を見つけた。ボーンさんも子どものころにこの短編を見て怖い思いをしたが、ネットで探しても手がかりはなかったという。アーモンドさんはそこにメールアドレスを書き込み、「どこで見られるか知っている人がいたら、この苦しみから解放してほしい」と訴えた。二人を中心に映像を探す人たちの輪ができ、アーモンドさんはメリーランド大学にあるCTWの資料室にも問い合わせたが、1977年2月10日放送の第979回で流れたと分かっただけで行き詰まった(初回の放送は1975年12月31日だったと、のちに報じられている)。

差出人不明のファクスと、切手のない封筒
2008年の終わりごろ、アーモンドさんの勤め先に、発信元の分からないファクスが届いた。「こちらにコピーがある」という文面に、契約書が添えられていた。映像を人前で上映したりネットに載せたりしないこと、制作に関わった人の名前も作品のタイトルも明かさないこと。それを約束すればコピーを送るという。アーモンドさんは署名して送り返した。

半年後の日曜日、自宅の郵便受けにDVDの入った封筒が入っていた。差出人の住所も切手もない。米国の郵便は日曜日にふつうの郵便物を配達しないので、誰かが直接投函しに来たことになる。同封のメモには「これで捜索は終わったものと信じています」とだけあった。2009年にDVDを見せられたボーンさんは、確かにあの短編だと確認している。アーモンドさんは映像を公開せず、2019年の米Slate誌の記事には「署名したあの契約がいつまで有効なのか分からないので、危ない橋は渡りたくない」という彼の言葉が紹介されている。

2013年のクリスマスイブ、本文のないメール
「見つかった」のに、誰も見られない。落胆した一人が、消えた映像の情報を集めるサイト「Lost Media Wiki」の創設者ダニエル・ウィルソンさんだった。ウィルソンさんはCTWに手紙や署名を送り、制作に関わったと噂されたアニメーターにも連絡を取ったが、噂は外れだった。2013年12月24日、ウィルソンさんのもとに使い捨てのアドレスから匿名のメールが届く。本文は空欄で、添付ファイルの名前は「Cracks」。公開を禁じる条件は何もなかったので、ウィルソンさんはすぐにYouTubeで公開した。

映像は、歌とナレーションが半々の約1分半の短編だった。女の子はひびから生まれた動物たちと壁の中を旅し、「クラック・マスター」に出会う。アーモンドさんの記憶の「モンスター」は、実際には「マスター」だった。大きな顔の怪物は意地悪そうに見せようと顔をしかめ続け、最後は自分で崩れてしまう。雨がやむと、女の子は「またいつか、ひび割れを見に行こうね」と動物たちに別れを告げる。

届いた2本のコピーは、出どころが違った
アーモンドさんのDVDは、冒頭に直前のコーナー、バートとアーニーの寸劇の終わりが数秒映り込んでおり、放送を録画したものとみられる。一方、ウィルソンさんに届いたファイルは、制作コードと上映時間を記したタイトルカードから始まる。番組側の保管資料から取り出したものと考えるのが自然だ。両方を見たボーンさんも、2本が別のコピーだと確かめている。なお、この短編はメキシコ版『プラサ・セサモ』でも1990年代に放送され、2017年にはそのスペイン語版もYouTubeに上がった。

制作会社は「Pイマジネーション」、歌っていたのは60年代ロックの歌手
2019年、米公共ラジオの番組『Studio 360』が取材し、セサミ・ワークショップの記録から新しい情報を得た。制作会社はサンフランシスコの「Pイマジネーション(P Imagination)」。サックスの演奏はメル・マーティン、ナレーションと歌は、1960年代の実験的なロックバンド「ザ・ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカ」のボーカル、ドロシー・モスコウィッツさんだった。モスコウィッツさんによれば、歌は即興で、「クラック・マスター」になりきるよう求められた奇妙な収録だった。関わった人の名前は覚えていないが、全身白いリネンの服の女性がいたことだけは覚えていて、グラフィック担当だったのではないかという。

2023年には米メディア「Mental Floss」が詳しく取材した。記事によれば、「Pイマジネーション」は、セサミの短編をいくつも手がけたサンフランシスコ周辺のスタジオ「イマジネーション社」を指す可能性が高い。ただ、中心人物のジェフ・ヘイルさんは2015年に亡くなっており、娘のマーゴさんは「父の作品にはまるで見えない。とくに動きのタイミングが」と話した。絵を描いた人の名前は、今も分かっていない。

主な仮説

仮説1:「クラック」という言葉が時代に合わなくなった

英語の crack はもともと「ひび割れ」だが、1980年代に入ると、安価で依存性の強い麻薬「クラック・コカイン」を指す言葉として米国中に広まった。「クラック・モンキー」や「クラック・マスター」が出てくる子ども向けアニメは、別の意味に聞こえてしまう。スレ主は、番組がとくに届けたかった都市部の低所得層こそクラックの蔓延で最も打撃を受けたことから、この連想を避けたのではないかと見る。ただ、クラック・コカインが大きな社会問題として報じられるのは1980年代半ばからで、最後の放送(1980年5月)とは時期が少しずれる。Mental Flossの記事も、この説だけでは説明しきれないと疑問を投げかけている。

仮説2:絵柄が古くなり、メッセージも伝わりにくかった

セサミ・ワークショップのベン・レーマンさんは『Studio 360』に、この短編は古びて感じられるうえ、当時のプロデューサーは不適切だと考えたのだろう、と話している。元スレによれば、傷んだ家に住む家庭も多いなか、ひびだらけの家の少女を描くこと自体が無神経と受け取られかねなかった、という見方もある。アーモンドさん自身も後年、「伝えたいことがうまく伝わっていなかったのではないか」と振り返っている。「封印された」のではなく、膨大な素材の中で「使われなくなった」だけ、という見方だ。

仮説3:送り主は番組側の関係者か、映像の権利を持つ人物

ウィルソンさんのコピーは保管資料から取り出したとみられるため、資料に触れられる職員がこっそり流した、という説は根強い。一方、アーモンドさんのコピーは放送の録画で、送り主は番組と無関係だった可能性もある。元スレの追記によれば、アーモンドさん自身は、送り主は映像の権利を持つ側で、元のアニメーターの相続人かもしれないと話していたという。それなら「公開するな、名前も明かすな」という条件にも筋が通る。ただ、なぜわざわざ送ってきたのか、どうやって職場と自宅を知ったのかは、どの説でも説明がつかない。

仮説4:探す過程が、あとから謎めいて語られた

発信元の分からないファクスに、署名した契約書をどうやって送り返したのか。メモの文面や白い服の女性の話は出来すぎていないか。秘密めいた雰囲気は探した側が後から作ったものだ、という懐疑的な声も元スレには多かった。ただ、映像が番組側の記録に実在することは『Studio 360』の取材で確かめられており、DVDを見たボーンさんの証言もある。経緯を作り話と言い切れる材料は見つかっていない。

海外の反応

1. 謎の名無しさん
「みんなで新しいクラックのお友だちを作りに行こう」ってセリフ、放送当時はただのかわいい一言だったのに、数年後にはまったく別の意味に聞こえるようになっちゃった。最高に変な謎だね。

2. 謎の名無しさん(>>1への返信)
自分も「クラック・モンキー」って聞こえた瞬間に悟ったよ。これは怖すぎて消されたんじゃない。言葉がまずすぎて消されたんだって。

3. 謎の名無しさん
この前、息子とYouTubeでこの件の解説動画を見てたんだ。「クラック・モンキー」が出てきたところで、思わず「ああ、これは消されるわけだ」って笑っちゃったよ。

4. 謎の名無しさん
悪夢みたいな映像を覚悟してたのに、見てみたらただただきれいだった。ひびだらけの家で育っても、想像力があればしばらくは抜け出せる。怪物は「意地悪な顔をしようとして、自分で崩れてしまう」。ありがちな教訓なのに妙に刺さったよ。

5. 謎の名無しさん(>>4への返信)
同感。最後の怪物は小さい子には怖いかもしれないけど、伝えたいのは想像力の話だよね。セサミって、自分の頭で考えて遊ぶことをすごく大事にしてた番組だし。

6. 謎の名無しさん
自分はアーモンドさんより2、3歳下で、たぶんリアルタイムで見てる。うちは貧乏だったから、壁のひびは恥ずかしいものじゃなくて遊び道具にもなるんだって思わせてもらえたのは大きかった。「クラック」の件は残念だけどね。

7. 謎の名無しさん
低所得の家庭への配慮で外したって説は面白い。セサミはもともと恵まれない都市部の子どものための番組で、想像だけで遊ぶこの短編はむしろ狙いどおりなんだよ。自分の読みは、名前が80年代に合わなくなって、絵柄も古く見えてきただけ。

8. 謎の名無しさん(>>7への返信)
1979年生まれで、昔のコーナーの再放送をたくさん見て育ったけど、これは見た覚えがない。似た絵柄で、子どもがパンと牛乳とバターを買いに行くアニメは80年代もずっと流れてたのにね。話はむしろ優しいのに、もったいない。

9. 謎の名無しさん
こういう埋もれた歴史が大好きなんだ。映像は思ったほど不気味じゃなかったけど、妙な味のある短編だった。ナレーターに先に即興で歌わせて、その声に合わせてあとから絵をつけたってことなのかな?

10. 謎の名無しさん
スレ主です。モスコウィッツさんによると、歌は本当に全部即興だったそうです。スタジオに入った時点では、リズムもコードも決まっていなかったとか。40年以上たっても話せるくらいだから、よほど印象に残る収録だったんでしょうね。

11. 謎の名無しさん
想像してたよりずっと軽い話だった。それでも小さい子が怖がった理由は分かる。子どもの頭はスポンジみたいに何でも吸い込むから、ちょっとしたものでも強烈に残るんだよ。眠る前に想像がふくらむ感じは『はろるどとむらさきのくれよん』にも似てる。

12. 謎の名無しさん
映像が実在したこと自体に驚いてる。「これで捜索は終わったものと信じています」のメモとか白い服の女性とか、どう聞いても作り話っぽいから。映像は本物でも、探す過程は誰かが盛ってるんじゃないかと今も疑ってる。

13. 謎の名無しさん(>>12への返信)
白い服の女性の件は、少し公平に見てあげたいかな。30年以上前にやった小さな仕事について急に聞かれたら、自分だって細かいことなんて覚えてないよ。

14. 謎の名無しさん(>>12への返信)
自分もファクスのくだりは引っかかる。発信元が分からないのに、署名した契約書はちゃんと送り返してる。どこへ返したんだろう。アーモンドさんの入手経路を裏付ける人は、結局どこにもいないんだよね。

15. 謎の名無しさん
秘密保持の契約の話は、映像をすぐに公開しないための言い訳だったのかもしれない。あとで自分のドキュメンタリーで初めて見せれば、それだけで話題になるから。

16. 謎の名無しさん
送り主はCTWか公共放送PBSの職員で、処分されかねないから名乗れないんだと思う。送った理由は、「怖すぎて永久に封印された!」みたいな噂を止めたかったんじゃないかな。実物が出回れば「なんだ、そこまで怖くないじゃん」で終わる。

17. 謎の名無しさん(>>16への返信)
80年代に名前のせいで気まずくなった商品なら、AYDSってダイエット用のキャンディもあった。当時のCMはあっという間に消えたよ。最近、若い友だちがTikTokで見つけて騒いでて、なぜか自分が説明係にされた。

※ AYDS:1970年代から80年代初めに米国でよく売れた、食欲を抑えるダイエット用キャンディ。エイズ(AIDS)と発音が同じだったことから80年代半ば以降に売り上げが落ち、のちに商品名を変えた。

18. 謎の名無しさん
スレ主です。いちばん分からないのがここ。秘密保持の約束までさせるなら、なぜ送ったのか。しかも保管資料由来のデジタル版は無条件で届いて、録画らしき版のほうに条件が山ほど付いていた。普通は逆じゃないですか。

19. 謎の名無しさん
セサミ側の誰かが、権利を持ってる相手との取引をまた始めるのが面倒で、こっそりコピーを流したんじゃないかな。だから公開しない約束をさせた。要するに、自分たちの「ひび割れ」を塗り固めてたってわけだ。

20. 謎の名無しさん(>>19への返信)
アーモンドさん本人は、送り主は映像の権利を持つ側で、元のアニメーターの相続人かもしれない、と話してたらしいね。それなら「ネットに上げるな、名前も出すな」って条件にも納得がいく。

21. 謎の名無しさん
秘密なんて何もないと思うよ。昔はテレビ番組を保存する発想がなかったから、消えた放送は膨大にある。70年代の1分半のコーナーなんて、探すのが大変で当たり前。謎めいて見えるのは、探した側が雰囲気を作ったからじゃないかな。

22. 謎の名無しさん(>>21への返信)
それだと匿名の送り主が2回も現れた説明がつかない。番組側にデジタル版がちゃんと残ってたんだから、この短編は「消えた」んじゃなくて「しまい込まれてた」んだと思う。

23. 謎の名無しさん
クスリの「クラック」説はよく聞くけど、クラック・コカインが大きなニュースになったのは80年代の半ばでしょ。最後の放送が1980年の春なら、ちょっと早すぎる気がする。単に古くなって押し出されただけでは?

24. 謎の名無しさん(>>23への返信)
やめたきっかけにはならなくても、その後ずっと倉庫から出てこなかった理由にはなると思う。80年代後半に誰かが「これ、また流しませんか」と言っても、タイトルを見た時点で却下だよ。

25. 謎の名無しさん
子どもの頃、床のひびを見ては動物や恐竜に見立てて遊んでた。だからこの短編の発想はすごく自然だし、害のない作品に見える。古くなった理由も分かるけど、ここまで秘密めいた扱いをされる理由だけは分からないな。

26. 謎の名無しさん(>>25への返信)
ひびの模様に何かを見つけるのは、子どもなら誰でもやるよね。引っかかるのは「クラック」の二重の意味だけ。だからこそ、あの秘密めいた入手の経緯はかなり脚色されてる気がしてる。

27. 謎の名無しさん
ドイツ版のセサミで絶対これを見てる。さっき見たらすごいデジャヴだった。自分のトラウマはむしろ、泊まりに来たカウント伯爵が一晩中数を数えるせいでアーニーが眠れない話。目の下にくまを作ったアーニーを見て本気でパニックになった。

28. 謎の名無しさん(>>27への返信)
あれは本当に怖かった。あのアーニーの目……。セサミをいちばん見てたのは70年代の半ばから後半だけど、今でもあの回だけは苦手なんだ。

29. 謎の名無しさん
自分にも「きっと夢だった」と思い込んでた番組がある。異世界から来たコアラたちと女の子の話で、知ってる人が一人もいなかった。ずっとあとで『Noozles』ってアニメだと分かって、本当にほっとしたよ。

※ Noozles:日本アニメーション制作のテレビアニメ『ふしぎなコアラ ブリンキー』(1984年、フジテレビ系)の英語版。米国では子ども向けチャンネルのニコロデオンで1988年から放送された。

30. 謎の名無しさん
消えたと思われてた映像が何十年ぶりに見つかる、ってだけでも好物なのに、戻ってきた経緯がここまで謎めいてたとは。ロストメディアって、怖いのに追いかけずにいられない。もうほとんど中毒だよ。

未解決の謎

確認できた範囲では、元スレの投稿(2021年)以降も、制作者や送り主を特定する新しい発表は出ていない。2023年のMental Flossの記事も、絵を描いた人は分からないままで、匿名の送り主が明らかになる見込みは薄いと結んでいる。放送をやめた理由についても、番組側から公式な説明はない。

残った謎は3つある。誰がこの短編を作ったのか。なぜ放送は1980年で途絶えたのか。そして、誰が何のために、30年も探し続けた一人の視聴者の職場と自宅を突き止め、条件付きでDVDを届けたのか。4年後、まったく別の人物に、今度は何の条件もなくデジタル版が届いたのはなぜなのか。

「破棄された」という噂は、映像が出てきたことで否定された。中身は、ひびだらけの部屋の女の子が想像の力で出かけていく、穏やかな話だった。30年分の記憶の中で育った「ひび割れの怪物」と、1分半の実物との落差こそが、この話のいちばん不思議なところなのかもしれない。答えを知っているはずの人たちは、今も名乗り出ていない。

出典:r/UnresolvedMysteries 元スレ公開された映像(The Lost Media Wiki の YouTube チャンネル)Slate(2019年)The Lost Media Wiki / Mental Floss(2023年)、英語版Wikipedia「Cracks (1975 film)」ほか

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