【2003年】10重の警備を破った史上最大のダイヤ強盗——命取りは燃やさずに捨てたゴミ袋だった

【2003年】10重の警備を破った史上最大のダイヤ強盗——命取りは燃やさずに捨てたゴミ袋だった 未解決事件

2003年2月、ベルギーの都市アントワープ。世界の原石ダイヤモンドの約8割が行き交うといわれるダイヤモンド地区で、その中心にあるアントワープ・ダイヤモンドセンターの地下金庫が、週末の一夜のうちに荒らされた。「絶対に破れない」とされた10重の警備をくぐり抜けたのは、「トリノ派」と呼ばれるイタリア人の窃盗団だった。被害額は推定1億ドル。史上最大のダイヤモンド強盗として、ギネス世界記録にも載った。

※ ダイヤモンド地区:アントワープの中でダイヤモンド取引が集中する一帯。世界の大手採掘会社から、輸出入を仲介する小さな業者までが拠点を置いている。

ところが、18か月かけて練り上げたこの計画は、犯行の翌日、仲間の1人が捨てたゴミ袋ひとつで崩れていく。主犯格のレオナルド・ノタルバルトロを含む4人は有罪となった。それでも、一味でただ一人捕まらなかった「鍵の王」の正体と、盗まれたダイヤの大半の行方は、今もわかっていない。

事件の概要

🗓️ 発生日:2003年2月(元スレによれば16日の夜から翌朝5時半ごろにかけて)

🌫️ 場所:ベルギー・アントワープ、ホーフェニールス通りのダイヤモンドセンター地下2階の金庫室

👤 人物:イタリア人窃盗団「トリノ派」の5人。主犯格はシチリア島パレルモ出身のレオナルド・ノタルバルトロ(1952年生まれ)

🔍 状況:隣のビルから侵入して警備を無力化し、保管箱をこじ開けてダイヤや宝石、現金を持ち去った

🕯️ 現状:4人が有罪となり、2017年の時点で全員が出所。5人目の「鍵の王」は身元不明のままで、盗まれたダイヤの大半も見つかっていない

ダイヤモンドセンターの地下2階にある金庫室には、ダイヤモンドや宝石、現金までが保管されていた。中身の総額は数十億ドルともいわれ、警備は厳重を極めた。夜7時から朝7時までは建物の外側にある鋼鉄の門が閉ざされ、金庫室の手前の小部屋ではカメラが扉を見張る。厚さ約90センチの鋼鉄の扉は、1億通りの組み合わせを持つ錠に加えて、長さ約30センチの専用の鍵がなければ開かない。室内は赤外線の熱センサー、振動センサー、ドップラーレーダー、磁気の仕掛けで守られ、施設全体には「ダイヤモンド・スクワッド」と呼ばれる民間の警備部隊が目を光らせていた。

※ ドップラーレーダー:電波がはね返ってくるときのわずかなずれを利用して、動いているものを検知するレーダー。

この金庫に狙いを定めたのが、「トリノ派(ラ・スクオーラ・ディ・トリノ)」と呼ばれる5人組だ。主犯格のノタルバルトロは、6歳のときに近所の牛乳配達人から盗んだのが最初の犯行だったという根っからの泥棒で、人の振る舞いを読み、思いどおりに動かす才に長けていたとされる。本人はのちのインタビューで仲間たちについて語っているが、呼んだのはあだ名だけで、本名は一度も口にしていない。

判明している事実

あだ名で呼ばれた4人の仲間
「スピーディ」はノタルバルトロの幼なじみで、本名はピエトロ・タヴァーノとみられている。心配性で疑り深く、ほかのメンバーは危なっかしいと参加に反対したが、ノタルバルトロが押し切って仲間に加えた。「怪物」はフェルディナンド・フィノットとみられる男で、1997年にこの計画を最初に持ちかけたのは彼だったとの説もある。大柄で腕っぷしが強い一方、錠前破りの名手で、電気工事や機械の修理、運転もこなした。「天才」は警報装置の専門家で、以前から一連の強盗との関わりで警察に知られていたエリオ・ドノリオとみられている。そして「鍵の王」。年配の男で、世界でも指折りの鍵の偽造職人だったとされるが、この男だけは今も本名がわかっていない。

18か月の下見と、消火器に仕込んだ受信装置
ノタルバルトロはダイヤモンドセンターの隣のビルに事務所を借り、テナントとして営業時間中に出入りできるIDカードを手に入れた。金庫室に自分の貸金庫も持ち、たびたび中身を確かめに通ううちに、警備員たちもすっかり気を許した。訪れるたびにペン型カメラで内部をひそかに撮影し、あるときは金庫扉の上に錠を映す小型カメラを取りつけた。映像は、本物の消火器の中に隠した防水ケース入りの受信装置に送られ、仲間たちはそれを繰り返し見て暗証番号を割り出した。倉庫には実物大の金庫室のレプリカを造り、手順が完璧になるまで練習を重ねた。内部の協力者がいたとも伝えられるが、真偽は確認されていない。そして犯行の前日、ノタルバルトロはいつもの点検を装って、熱と動きを感知するセンサーにヘアスプレーを吹きつけた。透明な油の膜で、温度の変化をしばらく捉えにくくするためだった。

※ 貸金庫:金庫室の中に並ぶ鍵付きの保管箱を、利用者が個別に借りて貴重品を預ける仕組み。

真っ暗な金庫室で警備を一つずつ無力化
夜7時に金庫室の扉が閉まり、日付が変わってから犯行が始まった。ノタルバルトロは近くに停めた逃走用の車で待ち、残る4人が中に入った。夜間の警備員はおらず、管理人2人も自室にいた。無人の隣のビルから敷地に入ると、「天才」がポリエステル製の大きな板で中庭テラスの赤外線センサーの視界をふさぎ、窓の警報も切った。手前の小部屋では光に反応するカメラに黒いビニール袋をかぶせた。扉の錠は2枚の磁石板で守られ、引き離すと警報が鳴るが、天才は片面にテープを貼った特製のアルミ板で磁場を保ったまま固定ボルトを外した。暗証番号は隠しカメラの映像で割り出してあり、鍵は警備員が扉を開ける前に立ち寄る用具入れに隠してあると読んで、実際に見つけた。「鍵の王」は映像から複製まで作っていたが、「鍵は複製できる」と当局に知られないよう、あえて本物を使ったとされる。扉の奥では「鍵の王」が格子扉の錠を破り、「怪物」が天井裏の警報の配線の被覆をはがして銅線で回路を迂回させた。壁の熱センサーは発泡スチロールの箱で、光センサーはガムテープでふさぎ、ほぼ暗闇のなか、レプリカで覚え込んだ配置を頼りに手回しドリルで保管箱を次々にこじ開けた。朝5時半ごろ、運びきれないほどの獲物と、建物の防犯カメラの録画テープを抱えて引き揚げた。

置き去りにされたゴミ袋から身元が割れた
数時間後、管理人が異変に気づく。床には空の宝石箱や袋が散らばり、3万5000ユーロのダイヤのブレスレットさえ置き去りにされていた。狙われたのは最も高価な品だけだった。翌日、捕まるのは時間の問題だとパニックに陥ったスピーディは、アントワープとブリュッセルの間にあるフィルフォールデで、ノタルバルトロが自分の分の証拠を燃やしている間に、証拠の詰まったゴミ袋を燃やさずに捨ててしまう。一味もどうせ見つからないと踏んで立ち去った。だがその土地の持ち主は、自分の敷地に目を光らせている地元の食料品店主だった。10代の若者が捨てたと思った店主は警察に通報。日ごろ通報の多い人物で警察は腰が重かったが、「光る宝石が入っている」と聞いて駆けつけた。袋の中にはワインの瓶、空のヨーグルト容器、食べかけのサンドイッチに加え、エリオ・ドノリオ名義のIDカードと、つなぎ合わせると「ダモロス・プレツィオージ」という社名が読める破られた書類が入っていた。センター内に事務所を構えていたこの会社は、実体のない隠れみので、持ち主はノタルバルトロだった。

4人が有罪となり「鍵の王」だけが捕まらなかった
ノタルバルトロは、たびたび金庫室を訪れていつも手帳を持ち歩いていたことや、自分の貸金庫が荒らされなかった数少ない箱の一つだったことから、すでに捜査線上に名前が挙がっていた。逮捕後、家族が引き払おうとしていたアントワープの自宅からは、現場のものと一致するガムテープ、犯行の夜にセンター付近で使われた記録が残るタヴァーノのSIMカード、ゴミ袋の中身と一致するレシートが見つかった。店の防犯カメラには、その品を買うフィノットの姿が映っていた。運び出し途中のカーペットには、金庫から消えたダイヤまで散らばっていたという。ノタルバルトロは8時間の取り調べで何も話さなかったが、10年の刑を受けた。元スレによれば、ベルギーでは盗品の額にかかわらず窃盗の刑はふつう5年だという。ドノリオは関与を否定したが、センサーを覆ったテープに指紋が残っていて5年。フィノットは南仏リビエラの恋人宅で金庫由来の100ドル札が見つかり、2007年11月にイタリアで逮捕されて5年。スピーディも5年の刑を受けた。ノタルバルトロは2009年に仮釈放されたが、被害者への弁償に努める条件を守らず、2013年に刑務所へ戻された。2017年の時点で全員が出所しているが、贅沢に暮らしている様子はないと伝えられる。

主な仮説

仮説1:保険金をだまし取るために仕組まれた強盗だった

唱えているのはノタルバルトロ本人だ。2009年に米誌『WIRED』の記者のインタビューに応じた彼は、自分たちはあるダイヤモンド商に雇われたと主張している。依頼主が獲物の3分の1を取り、残りを仲間で分ける取り決めで、狙いは保険会社に補償金を払わせることだったという。被害額も、よく言われる1億ドルではなく2000万ドル程度だったと語った。ただしこの説には大きな弱点がある。犯行当時、金庫そのものには保険がかけられていなかったのだ。預け主が中身に個別に保険をかけていた可能性は残るが、そこは明らかになっていない。元スレの投稿者も「一瞬たりとも信じない」と書いており、自分たちを「雇われただけ」に見せるための作り話ではないかという見方もある。

仮説2:「鍵の王」は泥棒ではなく内部の人間だった

ほかのメンバーが次々に身元を割られたなかで、なぜ「鍵の王」だけが何も出てこないのか。その答えとして、彼は前科のない内部の協力者、つまり金庫の事情に通じた人物だったのではないかという見方がある。レプリカで練習するには内部の配線まで正確に知る必要があり、外からの下見だけで得られる情報とは思えない。一味自身も、正体不明の「内部の人間」が情報を提供したことをほのめかしている。2003年当時の防犯カメラの画質で鍵を複製したという話も、本物の鍵のありかを知っていたことを隠す方便だったと考えれば筋が通る。一方で「鍵の王」は当夜の現場で錠を破り、ドリルを操っている。失敗すれば一網打尽になる現場に、内通者がわざわざ乗り込むだろうかという疑問も残る。

仮説3:資金を出した黒幕がいて、ダイヤは最初からその手に渡った

一味の道具は安上がりでも、実体のない会社の事務所の賃料や、実物大のレプリカを造る費用は決して安くない。誰かが計画に金を出していたとすれば、盗んだダイヤも最初からその人物のもとへ流れる段取りだったのかもしれない。大量のダイヤは、故買屋のような売りさばくルートがなければ現金にならない。捕まった男たちが贅沢をしていないのは、分け前をほとんど受け取っていないからだという見方だ。

※ 故買屋:盗品と知りながら買い取り、転売する業者。

仮説4:「5人目」の話は目くらましで、ダイヤはどこかに隠されている

「鍵の王がダイヤを持って消えた」ことにしておけば、捜査や世間の目はそちらに向く。捕まった4人のうち誰かが隠し場所を知っていて、ほとぼりが冷めるのを待っているのではないか、という説だ。投稿者によれば、犯行からゴミ袋が見つかるまでは48時間もなかった可能性があり(正確な時間は確認できていない)、売りさばく時間はほとんどなかったはずだという。ただ、仮釈放中のノタルバルトロは弁償の条件を守れずに刑務所へ戻っている。ダイヤを隠し持っていたなら、弁償して外にいる道もあったのでは、という反論もある。

海外の反応

1. 謎の名無しさん
読み始めたら止まらなかった。完全に映画の脚本だよ。こういう大強盗の話だと、つい泥棒の側を応援したくなるのは自分だけ?

2. 謎の名無しさん(>>1への返信)
わかる。犯罪なのは百も承知だけど、18か月も下見を続けて本当にやってのけた執念には、どうしても感心してしまう。

3. 謎の名無しさん(>>1への返信)
応援する気にはなれないな。預けていた財産を丸ごと失った人だっていたはずだし、痛快な映画みたいな話として片づけるのはちょっと違うと思う。

4. 謎の名無しさん
前日にヘアスプレーを熱センサーに吹きつけておく、という発想に一番驚いた。ハイテクの警備が、そこらで売っているスプレー缶に負けたわけだ。

5. 謎の名無しさん
熱センサーを出し抜くくだりで映画『スニーカーズ』を思い出した。あっちは空調をいじって部屋を体温と同じ温度にして、動きの検知は「ものすごくゆっくり歩く」でかわしてたっけ。

6. 謎の名無しさん(>>5への返信)
自分はレプリカで練習するところで『オーシャンズ11』が浮かんだ。ただ現実のほうは、最後にゴミ袋を捨てて捕まるんだから、脚本としてはボツになりそう。

7. 謎の名無しさん
10重の警備を突破した翌日に、食べかけのサンドイッチと仲間のIDカードと会社の書類をひとまとめにして、燃やしもせず他人の土地に置いていく。天才的だよ、ほんとに。

8. 謎の名無しさん
アメリカに住んでる身としては、「盗んだ額に関係なく窃盗はふつう5年」というベルギーの量刑にびっくりした。どうせ5年なら大きく狙おう、と考える人が出てきそう。

9. 謎の名無しさん
知り合いに覚醒剤の密売で5年食らった人がいる。こっちは1億ドル分のダイヤを盗んで、ほとんど見つかっていないのに主犯以外は同じ5年。釣り合わないよ。

10. 謎の名無しさん
スピーディ、お前ってやつは……。仲間がみんな反対したのに、ノタルバルトロが幼なじみだからと押し切って入れた男が、結局全員を刑務所に送ったんだから皮肉すぎる。

11. 謎の名無しさん(>>10への返信)
スピーディを責めるのは少し酷だと思う。捕まる恐怖でパニックを起こした人間に、冷静な判断を求めても無理だよ。心配性だとわかっていて連れてきた人選のほうが問題。

12. 謎の名無しさん
鍵の王がダイヤを売っていたとしても、派手に使えばすぐ目をつけられる。「誰も贅沢な暮らしをしていない」というのは、ほとぼりが冷めるまでおとなしくしているだけかもしれない。

13. 謎の名無しさん
ノタルバルトロは、被害者への弁償に努める約束を守れずに刑務所へ逆戻りしてる。本当にダイヤを隠し持っていたら、少しでも払って外にいたほうが得。手元にはもう何もないんだと思う。

14. 謎の名無しさん
保険金詐欺説、自分はけっこう本気で信じてる。宝石業界はもともと裏の多い世界で、元宝石泥棒のインタビューを読むと、本物の強盗と同じくらい保険金目当ての狂言も多いらしい。

15. 謎の名無しさん(>>14への返信)
でも金庫そのものには保険がかかっていなかったんでしょ。保険のない金庫を襲って保険金詐欺というのは無理がある。自分たちは雇われただけ、と言いたい主犯の作り話にしか聞こえない。

16. 謎の名無しさん(>>15への返信)
金庫に保険がなくても、預けていた本人が中身に保険をかけていた可能性は残ってるよ。そこがわからない以上、詐欺説を完全に捨てるのはまだ早いと思う。

17. 謎の名無しさん
実物大のレプリカを作って練習するなんて、ビンラディンの隠れ家を急襲した作戦みたいだ。そこまでの資金と情報を、泥棒グループが自前で用意できたとはとても思えない。

18. 謎の名無しさん
2003年の防犯カメラの映像から、長さ30センチの鍵を複製したというのはさすがに盛りすぎ。当時の画質で、鍵の溝の細かい寸法まで読み取れたとは考えにくい。

19. 謎の名無しさん(>>18への返信)
それに外からいくら下見しても、センサーや安全装置の位置を全部つかむのは無理。配線まで再現したレプリカを作れた時点で、中に協力者がいたとしか思えない。

20. 謎の名無しさん
鍵の王=内部の人間説を推したい。ほかのメンバーは警察に名前を知られていたり昔からの付き合いがあったりするのに、あの男だけ何も出てこない。前科のない金庫側の人間なら追えなくて当然だ。

21. 謎の名無しさん(>>20への返信)
面白い説だけど、鍵の王は当日の現場で錠を破って、ドリルで箱をこじ開けてるんだよね。内通者がそんな危ない場所に自分から乗り込むかな。そこだけ噛み合わない。

22. 謎の名無しさん
5人目なんて最初からいなかったりして。『ユージュアル・サスペクツ』のカイザー・ソゼみたいに、「逃げた仲間がダイヤを持っている」と思わせるために作った架空の人物なのかも。

23. 謎の名無しさん(>>22への返信)
自分もそれは考えた。「5人目が持っている」ことにしておけば、ダイヤを探す目は全部そっちに向く。あとは出所してから、隠し場所に少しずつ取りに行けばいい。

24. 謎の名無しさん
犯行前の18か月は規律と忍耐のかたまりで、当日も冷静そのもの。なのに翌日には証拠をまとめて放り出す。前と後で別人みたいだ。黒幕にわざと売られたんじゃないかと疑ってる。

25. 謎の名無しさん
指紋もひどい。センサーを覆ったテープにドノリオの指紋が残っていたって、手袋くらいしなかったのか。あれだけ緻密な計画を立てた連中が、最後の詰めだけ甘すぎる。

26. 謎の名無しさん(>>25への返信)
侵入の手口に頭を使い切って、逃げたあとのことまで考えが及ばなかったんだと思う。本番が完璧に終わった瞬間に、全員の気が抜けたんじゃないかな。

27. 謎の名無しさん
盗んだのが現金じゃなくダイヤだったのが運の尽き。売りさばくルートがなければただの石で、店でダイヤを出して買い物しようものなら、すぐ通報されるか身ぐるみはがされるかだよ。

28. 謎の名無しさん
ゴミ袋が見つかるまで48時間もなかったかもしれない、というのが気になる。そんな短い間に1億ドル分のダイヤを換金するのは無理だから、どこかに埋めたんじゃないか。

29. 謎の名無しさん(>>28への返信)
案外、ダイヤは金庫から一歩も出ていないのかもね。こじ開けた別の保管箱にそのまま移しておいて、その箱の持ち主が騒ぎが収まってから回収した、とか。

30. 謎の名無しさん
本当の宝物は、18か月いっしょに汗を流した仲間だったんだよ。……と言いたいところだけど、その仲間が捨てたゴミ袋のせいで全員捕まってるんだよな。

未解決の謎

18か月に及んだ辛抱強い準備と、一晩で10重の警備を破った緻密な手際。それに比べて犯行後の後始末はあまりにずさんで、ゴミ袋ひとつで一味はほぼ全員が捕まった。この落差が、事件をいっそう不可解に見せている。

残された謎の一つは、誰がこの計画に金を出したのかだ。実体のない会社の事務所代、実物大のレプリカの製作費、そして内部の配線まで再現するための情報は、どこから来たのか。もう一つは「鍵の王」の正体である。ほかの仲間が次々に捕まるなかで、なぜ彼だけが身元すら割れなかったのか。今も生きているのか、ダイヤの行方を知っているのか。

そして最大の謎が、ダイヤそのものの行方だ。出所した男たちに贅沢な暮らしぶりはなく、隠し場所につながる話も誰ひとりしていない。どこかに埋められたまま回収を待っているのか、誰かが闇で売りさばいたのか。それとも、持ち主が何も知らないまま、どこかの個人のコレクションに紛れ込んでいるのか。

ノタルバルトロの「保険金詐欺だった」という主張も、金庫に保険がかけられていなかった以上はそのまま信じにくいが、完全に否定できる材料もない。4人は裁かれたのに、盗まれたものだけが消えたまま。史上最大のダイヤモンド強盗は、今も半分しか解決していない。

出典:r/UnresolvedMysteries 元スレ

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