1957年2月25日、フィラデルフィアのサスケハナ通り沿いで、段ボール箱の中に小さな男の子の遺体が発見された。裸で、よく手入れされた爪と最近切った髪の毛。全身に痣と虐待の跡。しかし誰も、この子が誰なのかを知らなかった。そして誰も、失踪届を出していなかった。「箱の中の少年」と呼ばれたこの子は、65年間にわたって名前のないまま眠り続けた。2022年12月、ついに彼の名前が明らかになった——ジョセフ・オーガスタス・ザレリ。しかし「誰が彼を殺したのか」という問いには、今もって答えがない。
事件の概要
🗓️ 発見日:1957年2月25日(月)
🌫️ 場所:ペンシルベニア州フィラデルフィア、サスケハナ通り沿い(フォックスチェイス地区)
👤 被害者:ジョセフ・オーガスタス・ザレリ(1953年1月13日生、当時約4歳)
🔍 状況:段ボール箱に入った全裸の遺体を発見。全身に広範な打撲・虐待痕あり。死因は鈍的外力による殺人
🕯️ 結末:2022年12月にDNA系譜解析で身元判明。殺害者は現在も不明。両親はすでに死亡
発見当時、少年の遺体は丁寧に清潔に洗われており、髪の毛も最近切られ、爪も整えられていた。まるで「葬儀の準備をされたかのように」と当時の捜査官は述べている。それでいながら、体には数多くの打撲、栄養失調の痕跡、そして足首・鼠径部・顎などに外科手術の傷跡があった。医師は「幼少期に点滴治療を受けていた」と判断し、病院への問い合わせが行われたが、何も出なかった。
捜査当局はデスマスクを作成し、行方不明届の出ている子供との照合を全孤児院・里親宅で行った。フィラデルフィアでは大々的に情報提供を求めたが、誰もこの少年の身元を知らなかった。いや——正確には、知っていながら黙っていた者がいた可能性が高い。
判明している事実
失踪届は一件も出されていない
これが最大の謎のひとつ。当時フィラデルフィアでは、この事件は大規模に報道された。にもかかわらず、誰一人として「うちの子が消えた」と届け出なかった。両親は既に死亡しており、直接聞くことはもはや不可能だ。
DNA系譜解析に2年
法医学者コリーン・フィッツパトリックらによるDNA解析チームが約2年をかけてDNAを修復・解析し、生存する兄弟姉妹との照合に成功。2022年12月、ジョセフの身元が公表された。両親の名前は存命中の兄弟姉妹への配慮として非公表とされた。
複数の外科的手術痕
足首、鼠径部、顎にある手術痕は、幼少期に何らかの医療処置を受けたことを示す。点滴跡と合わせ、「ある程度の医療ケアを受けていた時期がある」ことは確かだが、その状況は謎のまま。
「著名なフィラデルフィア一家」という情報
発表時、警察は「著名なフィラデルフィアの一家に連なる子」という情報をほのめかした。これがSNS上での憶測を爆発させたが、実際の家族の社会的地位についての詳細は公開されていない。
65年間の誤った名前
長年、地元の花屋が「マルカール・ダフォディル」という仮の名前で墓地に葬り、管理し続けていた。身元判明後、名前がジョセフ・オーガスタス・ザレリに改められた。
主な仮説
仮説1:両親または家族による虐待・殺害
失踪届が出ていないこと、遺体が「綺麗に手入れされて」発見されたこと——これらは家族が深く関与していることを強く示唆する。両親はすでに死亡しており、刑事的な訴追は不可能だが、警察は「誰が犯人かの見当はついている」と明言している。
仮説2:養子縁組・里親システムの闇
1950年代のアメリカの養子縁組や里親制度は、現代とは比べ物にならないほど管理が緩かった。ジョセフが何らかの非公式な形で「里子」に出されていたところで虐待を受けた可能性。「両親」として指定されている人物が必ずしも実の親とは限らないという指摘もある。
仮説3:組織的な児童虐待の被害者
1950年代のフィラデルフィアには、様々な非公式の「施設」が存在していたとされる。性的・身体的虐待を行う組織的ネットワークの存在を示唆する意見もあるが、現時点では証拠はない。
海外の反応
1. 謎の名無しさん
ついに。安らかに眠れ、ジョセフ。
2. 謎の名無しさん(>>1への返信)
65年間待ってた。本当によかった。名前が戻ってきた。
3. 謎の名無しさん
この子、4歳だったんだよ。しかも当時の会見を見てたら、あまりにも小さくて「もっと年上だと思ってた」という声がたくさんあった。栄養失調でそう見えてたんだよね。胸が痛い。
4. 謎の名無しさん
「両親はすでに死亡しており、失踪届は出ていない」——この2行で全部分かる。家族が関与していたことはほぼ確実だ。
5. 謎の名無しさん(>>4への返信)
警察も「誰が犯人かの見当はついている」と明言してる。でも両親が死んでる以上、起訴できない。それが一番やるせない。
6. 謎の名無しさん
外科手術の痕がいくつかあったって——点滴跡とか。「ある程度医療ケアを受けていた時期がある」のに、なぜ虐待されてたのか。矛盾してるようで矛盾してない。虐待する親でも病院には連れていく場合がある。
7. 謎の名無しさん
記者が会見で「家族が関与を否定している」という話をしていたように聞こえたけど、当局はそれを否定した。つまり生きている兄弟姉妹の中に「知っていた人」がいる可能性は否定されていない?
8. 謎の名無しさん(>>7への返信)
その質問をした記者、すごく鋭いと思った。当局がどこまで把握して何を公表しないでいるのか——生存する家族への配慮という名目で隠されてるものがある気がする。
9. 謎の名無しさん
「ザレリ」という苗字、フィラデルフィアで特別有名な名前ではないらしい。ということは「著名な一家」というのは、地域財界とかじゃなくて、別の意味での「著名」かもしれない。
10. 謎の名無しさん
1957年当時のフィラデルフィアで、これだけ大規模に報道されて顔写真も出回ったのに、誰も「うちの子だ」と言わなかった——これが本当に謎。近所の人、親戚、学校の先生、誰かが気づいたはずでしょ?
11. 謎の名無しさん(>>10への返信)
知っていても、怖くて言えなかった可能性。当時は「家の中のことに外が介入すべきではない」という文化も今より強かった。虐待を知りながら黙っていた人がいたとしても、1957年当時なら珍しくない。
12. 謎の名無しさん
ジョセフ、人々は諦めなかった。65年間ずっと誰かがお墓を守り、名前を取り戻そうとした。あなたは一人じゃなかった。
13. 謎の名無しさん
「ザレリ」の苗字が母方のものか父方のものか、今の技術でも100%確定はできないって解説があった。生まれた時点での登録が複雑だったのかもしれない。
14. 謎の名無しさん(>>13への返信)
未婚の母の場合、子供に母方の姓をつけることは1950年代でも普通にあった。DNAで父方のラインが確認されたとしても、苗字が父方かどうかは別問題。
15. 謎の名無しさん
生きている兄弟姉妹がいるという事実——本当に複雑な気持ち。彼らは「弟が何者かに殺された」ということを今どう受け止めてるんだろう。記憶があるのか、それとも何も知らなかったのか。
16. 謎の名無しさん
真相究明のためにDNAを提供した家族に感謝したい。傷つくと分かっていて協力してくれた人がいたから、ジョセフは名前を取り戻せた。
17. 謎の名無しさん(>>16への返信)
系譜DNA解析の発展が本当に素晴らしい。ゴールデン・ステート・キラーもそうだし、こういう冷凍庫に眠ってたサンプルから何十年後でも身元が分かる時代になった。
18. 謎の名無しさん
今後、生存している家族が何か知っていることを話してくれることを望む。両親は訴追できないが、真相を語ることはできる。
19. 謎の名無しさん
この事件が解決されれば次に来るとしたら、セントルイスのジェーン・ドウかな。同じような「身元不明の遺体」で長年未解決の案件。
20. 謎の名無しさん(>>19への返信)
DNA系譜解析の技術があれば、次々と解決できる可能性がある。予算と政治的意志の問題だと思う。
21. 謎の名無しさん
「遺族への配慮のため両親の名前は非公表」という説明、一方で「犯人の見当はついている」とも言ってる。この2文が同時に出てくる状況——答えは一つしかない。
22. 謎の名無しさん
「フィラデルフィアの著名な一家」という表現がメディアで一人歩きした。でも「著名」という言葉の定義が広すぎて、それがイコール「犯人の特定が難しい」という意味ではない。
23. 謎の名無しさん(>>22への返信)
なぜ「著名」という言葉を使ったのかが謎。単純に「知られた名前の家族」というだけかもしれないし、何か意図があったのかもしれない。
24. 謎の名無しさん
1957年に「大量に配布された顔写真」というのは、当時のデスマスクを使ったポスターだよね。現代でいう「行方不明者のちらし」を全店舗に貼った。そんな大規模な取り組みがあってもゼロだった——もう本当に、家族ぐるみの隠蔽以外に説明がつかない。
25. 謎の名無しさん
今から捜査できるのは「誰が殺したか」ではなく「何があったのか」の記録を残すことだと思う。生存する兄弟が証言してくれれば、少なくとも歴史的な事実として記録できる。
26. 謎の名無しさん(>>25への返信)
歴史的記録として残すことには大きな意味がある。ジョセフ一人の話ではなく、1950年代のアメリカにおける児童虐待と社会の盲点を示す証言として。
27. 謎の名無しさん
65年間、花屋の夫婦がジョセフの墓を守り続けた話を知ってる?彼らが「マルカール・ダフォディル」という仮名で埋葬し、毎年花を供えていた。その献身がなければ、身元判明後に「帰る場所」がなかった。
28. 謎の名無しさん
DNA解析に2年かかったって——最も困難なケースだったと言われるだけあって、サンプルの品質が相当悪かったはず。それでも諦めなかった法医学チームに敬意を表する。
29. 謎の名無しさん(>>28への返信)
コリーン・フィッツパトリックが「キャリアの中で最も難しいケース」と言っていた。数十年前の組織からDNAを復元するのは、現代の技術でも本当に難しい。
30. 謎の名無しさん
ジョセフ・オーガスタス・ザレリ。やっと名前が分かった。安らかに。誰があなたを傷つけたのか、いつかきっと分かる日が来ると信じたい。
未解決の謎
ジョセフ・オーガスタス・ザレリは名前を取り戻した。しかし、誰が彼を殺したのかという問いには、依然として答えがない。両親はすでに死亡しており、刑事的な訴追は不可能だ。警察は「犯人の見当はついている」と述べているが、それ以上の情報は公開されていない。
65年間にわたって身元不明のまま眠り続けた4歳の子供。失踪届を出さなかった家族。大規模な報道に誰も「知っている」と声を上げなかった1957年。これらの事実が示すのは、ジョセフの死が組織的な隠蔽の中に埋もれていたということだ。
生存する兄弟姉妹が何を知り、何を語るかが、今後この事件が前進できる唯一の道かもしれない。ジョセフは名前を取り戻した。次は、真実を取り戻す番だ。
出典:r/UnresolvedMysteries 元スレ / Wikipedia: Murder of Joseph Augustus Zarelli

