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「裁判所に着いた瞬間、半年後に延期と告げられた」73歳が消えたのはその帰り道だった

「裁判所に着いた瞬間、半年後に延期と告げられた」73歳が消えたのはその帰り道だった 行方不明・失踪

たった50ユーロ(約8,000円)の電話詐欺。その裁判で証言するため、73歳の元看護師マリア・カレッリオは自宅のトリノからイタリア半島を縦断し、1000キロ以上離れた南部の古都マテーラまで15時間の夜行バスに揺られてやって来た。ところが裁判所に着いた瞬間、告げられたのは「公判は半年後に延期」というひと言だった。失意のなか、彼女は「今度こそ早く家に帰りたい」と帰路につく。だが彼女がトリノの自宅に戻ることは、二度となかった。2009年6月16日、74歳の誕生日の前日、マリアはバーリ駅の雑踏の中へ消え、そのまま行方知れずとなる。

事件の概要

🗓️ 失踪日:2009年6月16日(74歳の誕生日の前日)

🌫️ 場所:イタリア南部、バーリ駅周辺(プーリア州)

👤 当事者:マリア・カレッリオ(73歳・元看護師、トリノ在住の独居女性)

🔍 状況:マテーラの裁判が延期され、列車で帰路につく途中に消息を絶つ

🕯️ 現状:2009年末以降、有力な手がかりなし。今も行方不明

マリア・カレッリオは、11人きょうだいの長女として生まれ、退職するまで看護師として働いた女性だった。トリノのヴィア・ニッツァのアパートで一人暮らしをしていた。5年前、コールセンターからの勧誘電話に乗せられて自宅の電話会社を乗り換えさせられ、結果として50ユーロをだまし取られる。怒った彼女は警察に被害届を出し、捜査の末、詐欺グループは南部マテーラに拠点を置く会社だと突き止められた。証人として裁判に呼ばれたのが、事件の発端である。

マテーラは「世界で3番目に古い、人が住み続けている都市」とも言われる古代都市だ。2008年にも一度証人として召喚されていたが、その時は体調不良で出廷できず公判は1年延期。そして2009年6月、マリアは生まれて初めて一人で、自宅から600マイル超を旅することになった。15時間の過酷なバスの末に裁判所へたどり着いた彼女を待っていたのは、「公判は12月15日に延期」という非情な通告だった。

判明している事実

15時間バスで南下、到着直後に延期通告
マリアは6月15日の午後、トリノからバスで出発した。15時間という長距離移動は、彼女が一人で旅した中で最も遠い距離だったとされる。翌16日の朝、彼女は時間ぴったりにマテーラの裁判所へ到着。しかし入廷するなり公判延期を告げられ、裁判所から旅費の払い戻しを受けた。

「今度は列車で、夕方までに帰りたい」
裁判所で同じくトリノから来ていた監察官とマリアは言葉を交わした。この監察官は後にテレビ番組「キ・ラ・ヴィスト」のインタビューで、マリアが疲れ果てて苛立っており、できれば夕方までにトリノへ早く戻りたいと話していたと証言している。もう一度15時間のバスに乗る気にはなれず、今度は列車で帰ることにしたという。

※ キ・ラ・ヴィスト(Chi l’ha visto?):イタリアの公共放送RAIが長年放送する行方不明者・未解決事件の情報番組。日本でいう公開捜査番組に近い。

マテーラからバーリへ、車内で目撃
マリアはマテーラ駅から「アップロ・ルカーネ」鉄道の地方列車に乗り、海沿いの町バーリへ向かったとみられる。車内を巡回していた鉄道警察官が、彼女らしき乗客を目撃したという。列車は正午前にバーリへ到着。アップロ・ルカーネ線の終点であるため、彼女はここで降りたと考えられている。

トリノ行きまで余裕の3時間、しかし消える
バーリ駅で、マリアは本線のホームまでわずか100メートルほど歩けばよかった。トリノ行きの最初の列車は午後3時7分発で、乗り継ぎには十分な時間があった。ところが、彼女の足取りはここで完全に途切れる。その後、彼女を見たという証人は一人も現れていない。

急速に冷めた捜査
マリアは身分証など書類を携えていたはずだ。それでも遺体も足取りも見つからず、事件は急速に「コールドケース」化した。2009年末以降、新しい進展は何も伝えられていない。

主な仮説

仮説1:移動中の体調急変(脱水・熱中症など)

73歳、しかも前日も体調不良で出廷できなかった経緯がある。15時間のバス、空振りの裁判、そしてとんぼ返りの列車旅——心身ともに極限まで消耗していたはずだ。真夏の南イタリア、古い列車の車内は冷房も効かなかった可能性が高い。高齢者は喉の渇きを感じにくく、軽い脱水でも認知症のような混乱を引き起こす。どこかで意識を失った、あるいは倒れた可能性。ただし、それなら遺体が見つからない説明がつかない。

仮説2:乗り換えミス・方向感覚の喪失で迷子に

慣れない土地、慣れない路線。バーリ駅で混乱し、間違った列車に乗ってしまった、あるいは途中駅で誤って降りてしまった可能性。彼女が乗った地方線の沿線には、広大な畑の真ん中にぽつんと建つ小さな無人駅のような停車場がいくつもあるという。混乱した状態で見知らぬ駅に降り、人気のない畑や廃農家へさまよい込んでしまったのではないか、という見方だ。

仮説3:第三者による関与

彼女が証言しようとしていたのは詐欺事件の裁判だった。証人を口封じのために狙う動機があった、あるいは駅で出会った誰かに「車で送ろう」と声をかけられてついて行ってしまった——という説。ただし、たった50ユーロの詐欺事件で証人を消すために殺し屋を雇うとは考えにくく、支持は少ない。それでも「証言直前に消えた」という事実そのものが、わずかな違和感を残し続けている。

仮説4:潜在的な認知機能の低下

家族は記憶障害の兆候を報告していないが、74歳という年齢を考えれば、まだ診断されていない初期の認知症やアルツハイマーが潜んでいた可能性は否定できない。長距離移動と環境の激変というストレスが、隠れていた症状を一気に表面化させ、自分がどこにいるのか分からなくなった——というシナリオだ。

海外の反応

1. 謎の名無しさん
本当に奇妙な事件だ。彼女が跡形もなく消える筋書きがどうしても思いつかない。70代で、体調不良で一度裁判を延期していて、15時間のバスの末に「裁判はありません」とあっさり告げられた。相当疲れて落ち込んでいたはずで、それが何らかの発作の引き金になった可能性は十分ある。でも、それがどこで起きて、なぜ見つからないんだ?裁判に行くなら身分証は持っていたはずで、倒れていても身元はすぐ分かるはずなのに。

2. 謎の名無しさん(>>1への返信)
たとえ書類を盗まれたり失くしたりしていても、病院や警察が行方不明者と照合するのは難しくない。どこに行けば遺体すら見つからないという状態になるんだ。本当に混乱するし、悲しい。

3. 謎の名無しさん
グーグルマップで彼女が乗ったはずの路線を見てみた。古い地方列車で南イタリアの田舎を2時間ほど走るルートで、途中には荒れ果てた、ほとんど使われていない駅が広大な畑の真ん中に点在している。混乱した可能性はあるとしても、彼女が降りるはずだった駅は、そういう「ピンク色の小さな小屋」みたいな停車場とは似ても似つかないんだよな。

4. 謎の名無しさん(>>3への返信)
突然の混乱状態で列車を降りて、誰にも見られずに何もない畑へ歩いて行く、っていうのはやっぱり考えにくい。乗降客を見ている鉄道職員もいるわけだし。

5. 謎の名無しさん(>>3への返信)
列車が停まる駅ってことは、そこを使う乗客も働く職員もいるってことだよね。たとえ寂れて見えても。だとしたら、とっくに見つかっていそうなものなんだけど。

6. 謎の名無しさん
こういう高齢者の事件ではいつも、本人の認知状態がどうだったのかが気になる。家族は「まったく正常だった」と言うけど、実際はそうじゃなかったケースをいくつも見てきた。

7. 謎の名無しさん(>>6への返信)
そもそも5年前の50ユーロの詐欺のために1000キロを12時間バスで移動して、しかも裁判が流れたのにホテルも取らずその日のうちにとんぼ返り、っていうのは、ちょっとだけ不自然じゃないか?

8. 謎の名無しさん(>>7への返信)
彼女の経済状況やお金への考え方は分からないよ。ホテルなんて贅沢だと思っていたのかもしれない。自分も以前、午後のプレゼンのためにボルチモアからプロビデンスまで列車で行って、夜行で帰って列車を「寝室」代わりにしたことがある。

9. 謎の名無しさん(>>7への返信)
すぐ家に帰ろうとしたこと自体は変だと思わない。家族の介護をしていて、早く戻りたかっただけかもしれないし。

10. 謎の名無しさん
本当に同感だ。しかも真夏の南イタリアだぞ。この事件は本当に悲しいし、捜索もほとんどされなかったように見える。古い列車だと冷房が効いていないことも多かったから、もともと疲れていた彼女がさらにぐったりしてしまった可能性はあると思う。

11. 謎の名無しさん
高齢者の脱水は本当に怖い。軽い脱水でも認知症みたいに見えるし、もともと軽度の認知機能の低下があれば、それを一気に悪化させる。長い2日間だったから、彼女が脱水状態になっていなかったか心配だ。

12. 謎の名無しさん(>>11への返信)
高齢になると喉の渇きを感じにくくなるし、腎臓の機能も落ちて脱水が悪化しやすい。長旅の中で、食事や飲み物の代金をケチろうとしただけで、簡単にせん妄に陥ってしまうことはあると思う。

13. 謎の名無しさん
家族が健康だったと言っているのに高齢のせいにするのは、ちょっと偏見なんじゃないか、と思う人もいるみたいだけど。元気で若い人だって、不慣れな場所への長旅では医療上の緊急事態は起こりうる。そこに高齢が加われば、ほかに論理的な説明がない以上、年齢を考慮するのは偏見じゃない。

14. 謎の名無しさん
アルツハイマーみたいな未診断の病気が背景にあったのかもしれない。詐欺グループが証人を殺すために人を雇うとは思えないし、不正の臭いはあまりしない。記憶障害で間違った列車に乗って、迷子になった——74歳ならありえなくはない。家族は短期記憶の異常を一度も報告していないんだろうか?

15. 謎の名無しさん(>>14への返信)
家族は記憶障害の類は一切報告していないみたいだ。でも帰り道で何か健康上の問題が起きたのは十分あり得る。どれだけ苛立っていただろうと想像すると、本当に切ない。そしてそのまま列車から消えてしまった。

16. 謎の名無しさん
グーグルマップで確かめたんだけど、彼女のルート上のいくつかの駅は、文字通り2階建ての小さな建物で、片側は幹線道路、反対側はどこまでも続く畑なんだ。混乱した彼女が畑や、よくある廃農家へさまよい込んでしまった可能性は、悲しいけれどわずかに残っている。

17. 謎の名無しさん
自分なら、まずあの裁判のその後を調べる。もう一人の証人は再延期された日付の前に亡くなったりしていないか?彼女が裁判所から列車まで尾けられていた可能性だってゼロじゃない。

18. 謎の名無しさん(>>17への返信)
正直、50ユーロの詐欺で証人を消す動機としては弱すぎる気がする。組織的な詐欺で背後にもっと大きな何かがあったなら別だけど、そこまでの情報はないんだよな。

19. 謎の名無しさん
誰かに「車で送ろうか」と声をかけられた可能性もあるんじゃないか。疲れ切った高齢女性が、親切そうな申し出に乗ってしまうのは想像に難くない。

20. 謎の名無しさん
個人的には、裁判の延期で「あの長旅は何だったのか」と心が折れた瞬間の彼女を想像すると胸が痛い。詐欺に遭い、裁判所には振り回され、最後は跡形もなく消えてしまった。あまりに報われない。

21. 謎の名無しさん
イタリアの鉄道は乗ったことがあるけど、地方線は本当に分かりにくい。駅名のアナウンスも小さくて、地元民でも乗り過ごすことがある。慣れない高齢者なら、終点のバーリで降りた後にどこへ向かえばいいか分からなくなっても不思議じゃない。

22. 謎の名無しさん
鉄道警察官が車内で目撃したのが「最後の確実な足取り」なんだよな。そこから本線への乗り換えのわずかな間に消えた。100メートルの距離で人が消えるって、どう考えても引っかかる。

23. 謎の名無しさん(>>22への返信)
大きな駅の構内は意外と複雑だし、人混みに紛れたら追跡は難しい。誰かに連れ去られたのか、自分から別の場所へ向かったのか——たった100メートルの空白が、この事件のすべてを呑み込んでいる。

24. 謎の名無しさん
身分証を持っていたのに身元不明遺体として処理されていないかも気になる。イタリアでは当時、行方不明者と無縁仏のデータベース照合が今ほど整備されていなかったと聞く。どこかの墓地に名もなく眠っている可能性もある。

25. 謎の名無しさん
74歳の誕生日の前日っていうのが、よけいに胸に刺さる。家族と祝うはずだった日に、彼女は知らない土地の駅で一人だった。せめて苦しまずにいてほしいと願うばかりだ。

26. 謎の名無しさん(>>25への返信)
本当にそう。詐欺に遭って、裁判所にたらい回しにされて、最後にこの結末。一つひとつの不運が積み重なって彼女を呑み込んでしまった気がして、やりきれない。

27. 謎の名無しさん
2009年って携帯のGPSも今ほどじゃないし、駅の防犯カメラも全部が録画・保存されていたわけじゃない。十数年経った今になって新証拠が出る望みは薄い。だからこそ生前最後の数時間の足取りが貴重なんだ。

28. 謎の名無しさん
彼女が「夕方までに帰りたい」と言っていたという証言が切ない。あと数時間、あの3時7分の列車にさえ乗れていれば、彼女は無事に家に着いていたかもしれないのに。

29. 謎の名無しさん(>>28への返信)
その「あと一歩」の悔しさが、この事件をいつまでも忘れられないものにしているんだと思う。ゴールはもう目の前だったはずなのに。

30. 謎の名無しさん
結局、決定的な証拠が何もないまま終わるのが一番もっともらしい結末なのかもしれない。事故か、病か、迷子か、それとも誰かの手か——どれを当てはめても説明がつきそうで、だからこそ答えが出ない。マリアさんが安らかであることを祈る。

未解決の謎

マリア・カレッリオの足取りは、バーリ駅の構内で完全に途切れている。鉄道警察官が車内で目撃したのが最後の確実な記録で、そこからトリノ行きの本線ホームまではわずか100メートル、列車の発車まで3時間という余裕があった。なぜその短い距離と時間のあいだに、73歳の女性が跡形もなく消えてしまったのか。これがこの事件の核心である。

もっとも妥当に思えるのは、消耗と脱水、あるいは方向感覚の喪失による事故説だ。前日も体調を崩していた高齢女性が、過酷な往復の旅と裁判延期のショックで心身ともに限界を迎えていたことは想像に難くない。しかし、この説には「身分証を持っていたはずなのに遺体も身元不明者の記録も見つからない」という大きな壁が立ちはだかる。

第三者の関与を疑う声もあるが、たった50ユーロの詐欺事件で証人を消す動機としてはあまりに弱い。一方で、駅で見知らぬ誰かの善意の申し出に乗ってしまった可能性まで否定はできない。どの仮説も決め手を欠いたまま、彼女が消えてからすでに15年以上が過ぎた。

2009年末を最後に、捜査に新たな進展は伝えられていない。詐欺に遭い、裁判所に振り回され、最後は雑踏の中へ消えていった一人の女性——マリア・カレッリオがどこへ行ったのか、その答えはいまも分かっていない。

出典:r/UnresolvedMysteries 元スレ