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【1991年】グループホームの窓から消えた青年——ゴードン・ペイジ・ジュニア失踪33年

【1991年】グループホームの窓から消えた青年——ゴードン・ペイジ・ジュニア失踪33年 行方不明・失踪

1991年5月26日深夜、ミシガン州グランドラピッズのグループホームの窓から、28歳の青年が音もなく消えた。名前はゴードン・ペイジ・ジュニア。野球カードの選手名と打率をすべて暗唱できる、心優しい高機能自閉症の男性だった。彼が最後に目撃されたのは、州間高速96号線でヒッチハイクしている姿。それから33年、家族は今も答えを探し続けている。

※ 高機能自閉症:1991年当時の用語で、知的障害を伴わない自閉スペクトラム症を指した。現在は「ASDレベル1」等の表現に置き換わっており、当時の「高機能」判定は今日の基準より緩やかだったとされる。

事件の概要

🗓️ 失踪日:1991年5月26日

🌫️ 場所:米国ミシガン州グランドラピッズの自閉症専門グループホーム

👤 失踪者:ゴードン・ペイジ・ジュニア(当時28歳、1963年4月15日生まれ)

🔍 状況:深夜の見回りで不在発覚、窓から脱出した模様。1時間後に州間高速96号線でヒッチハイクする姿を消防士が目撃

🕯️ その後:6週間後、シカゴ/デトロイト方面分岐の高架下で野球カードのコレクションを発見。本人の痕跡は今も無し

ゴードンは幼少期から「大柄でのんびり、不器用」と評され、学業に苦労していた。一方で野球カードの暗記は驚異的で、選手名と打率を即座に答えられる少年だった。1981年に高校卒業後、地元のスーパーで働いたが、コミュニケーションの難しさから解雇。両親は専門家に相談し、当初は統合失調症と診断され、複数の向精神薬を処方されていた。

1989年11月、薬で朦朧としていたゴードンが、業者がエンジンをかけたまま停めていたトラックを運転して事故を起こすという事件が発生。近くの小学校で教壇に立とうとしているところを発見されたあと、再評価により「統合失調症ではなく高機能自閉症」と診断が覆された。両親は自閉症専門のグループホームに移したが、そこには「入居後2か月は家族面会禁止」というルールがあった。父ゴードン・シニアがフロリダへ帰る別れの日、息子はバンの鍵を開けようと必死だったという。それから4日後、彼は消えた。

判明している事実

窓からの脱出
深夜0時の見回りでスタッフが不在に気づき、開いた窓から外に出たと推定されている。ホーム側に脱出を許す物理的な隙があったことになる

高速96号線でのヒッチハイク目撃
失踪から約1時間後、非番だった消防士が「ゴードンの特徴に一致する男性が州間高速96号線をヒッチハイクしていた」と通報。これが唯一の確実な目撃情報

6週間後の野球カード発見
シカゴ方面とデトロイト方面の分岐がある高速の高架下で、ゴードンのものと一致するカードコレクションが発見された。お気に入りの選手3人のカードだけが束から分離されていた

体格的に目立つ存在
身長6フィート3インチ(約190cm)と大柄で、コミュニケーションに困難を抱えていたため、長期間誰の目にも留まらず生活するのは困難だったと指摘されている

家族の事情
両親は1989年9月にフロリダへ移住していたが、ゴードンは「入居先のホームに馴染んだばかり」という事情から、ミシガンに残された

主な仮説

仮説1:家族の元へ向かおうとして事故・事件に巻き込まれた

過去には「兄に会いに行きたい」と無断でトラックを運転した前歴があり、今回もフロリダの両親か、テキサスで大学に通っていた兄を目指して移動した可能性が高い。だが大柄で意思疎通が難しい彼を、悪意ある第三者が乗せて連れ去ったとしても不思議ではない。野球カードが高架下に「置かれた」のは、何者かに荷物を奪われた結果かもしれない。

仮説2:身元不明のまま路上で死亡し、無縁仏として埋葬された

当時は身元不明遺体のDNA照合制度が確立されておらず、ホームレス状態で亡くなった場合は名乗り出る家族がいないまま火葬されることが多かった。ゴードンが偽名や黙秘で過ごしていれば、現在どこかの無縁墓地に眠っている可能性は十分にある。Reddit上では1996年にニューヨーク州ブルックリンで発見された身長190cmの身元不明男性との関連を疑う書き込みも見られる。

仮説3:野球カードは「自分の足跡」を残すための合図だった

お気に入り3選手のカードだけが他と分けて置かれていた点に注目し、「これは無作為に散らかったのではなく、ゴードン自身が意図的に残した目印ではないか」という見方がある。家族に居場所を知らせる、あるいは助けを求めるサインだった可能性は否定しきれない。ただし証明手段はない。

仮説4:別人として静かに生き延びている

1986年に「カウボーイになりたい」と施設を抜け出し、21年後に実際にカウボーイとして働いているところを発見された発達障害男性の事例が米国で報告されている。確率は低いが、ゴードンも誰かに助けられ、別の名前で農場や山間の町に紛れ込んでいるかもしれない、という希望的観測が今も語られる。

海外の反応

1. 謎の名無しさん
子どもの頃『アンソルブド・ミステリーズ』でこの話が放送されたとき、当時8〜9歳だった自分は手紙を書いて番組に進展を問い合わせた。番組のロゴ入り便箋で「進展はありません」と返事が来た。今でも忘れられない事件のひとつ。

※ アンソルブド・ミステリーズ:1987年から放送されている米国の未解決事件特集テレビ番組。視聴者からの情報提供で解決した例も多い。

2. 謎の名無しさん(>>1への返信)
解決の見込みは薄いと思うけど、米国には先例がある。「カウボーイになりたい」と施設を抜け出した知的障害の男性が、21年後に実際にカウボーイとして働いているところを発見された事例だ。ゴードンにもそういう奇跡が起きていてほしい。

3. 謎の名無しさん(>>2への返信)
家族の面会を2か月禁止するホームってどうなの。普通に考えて怪しすぎる。本人の精神状態的に絶対よくない措置だったはず。

4. 謎の名無しさん
ご両親が本当に息子のために尽くしていたエピソードが胸に刺さる。何ひとつ悪いことをしていないのに、罪悪感を抱えて残りの人生を送ったと思うと辛い。

5. 謎の名無しさん(>>4への返信)
父親が就職面接の練習を息子にしてあげている家庭用ビデオの映像が忘れられない。あれを見て泣かなかった視聴者はいないと思う。

6. 謎の名無しさん
彼はただ家族と一緒にいたかっただけ。家族はただ助けたかっただけ。誰も間違っていないのに、結末がこれ。世界の理不尽さに胸が詰まる。

7. 謎の名無しさん
正直に言えば、亡くなっている確率はかなり高いと思う。社会に溶け込むのが難しいからホームに入っていたわけで、ひとりで何年もレーダーをかいくぐって暮らせるとは思えない。本当に悲しい人生だ。

8. 謎の名無しさん(>>7への返信)
亡くなった可能性に同意。ただ「ホームレスとして長く生きて、無縁仏として埋葬された」というシナリオもあり得る。本名を名乗っていなければ、家族が見つけ出すのはほぼ不可能だ。

9. 謎の名無しさん(>>8への返信)
別のスレで投稿したんだが、1996年にニューヨーク・ブルックリンの高速沿いで発見された身元不明男性のことを最近知った。身長6フィート3インチ、ウエストポーチを着けていた。自分はASD当事者でウエストポーチ愛用者だから、つい関連を疑ってしまう。情報が少なすぎてNamUsにすら髪色が載っていない。

10. 謎の名無しさん(>>9への返信)
身長が一致するのは興味深い。ミシガンから5年かけて徒歩・ヒッチハイクでニューヨークまで流れ着くことは十分あり得る。NamUsのコンタクト先に問い合わせる価値はあると思う。

11. 謎の名無しさん
当時のロバート・スタックがゴードンを「レインマン」と紹介していたのを覚えている。それが当時の自閉症の一般的なイメージだった。今ならクラスメート扱いされる表現だけど、80年代後半に視聴者が触れた唯一の参照点があの映画だったんだから仕方ない。

※ ロバート・スタック:アンソルブド・ミステリーズの長年のホスト役を務めた米国俳優。1919-2003。

12. 謎の名無しさん(>>11への返信)
今でこそ違和感はあるけど、当時としては許される比較だったと思う。むしろあの番組は症状への理解を促す描き方をしていた。演技も丁寧で、自閉症を「不気味な何か」として扱っていなかった点は評価したい。

13. 謎の名無しさん
SNSで「最近は誰でも自閉症って言われすぎ、陰謀だ」と騒ぐ人を見るたびに、自分はこの事件と番組の話を持ち出している。昔はダスティン・ホフマンみたいな人だけが自閉症だと思われていた時代があった、研究が進んだから理解が広がっただけだよ、と。ゴードンも今の時代に生まれていたら違う人生だったはず。

14. 謎の名無しさん
原文を読んで思ったのは、現代の早期介入と支援があれば、彼は十分に社会で活躍できるタイプだったということ。時代が彼に厳しすぎた。

15. 謎の名無しさん
この事件を初めて知った。読むだけで悲しみが押し寄せてくる。当時の家族にできることはほとんどなかったんだろうな。

16. 謎の名無しさん
個人的にはアンソルブド・ミステリーズ史上もっとも悲しいエピソードだと思う。お父さんと息子の本物のホームビデオの映像、何度見ても涙が止まらない。今でも見つかってほしいと願わずにいられない。

17. 謎の名無しさん
ご両親の罪悪感を想像すると胸が苦しい。助けたかっただけ、息子はただ家に帰りたかっただけ。自分なら一生自分を許せないと思う。

18. 謎の名無しさん
両親はDNAを登録したのかな。どこかでジョン・ドゥとして葬られている可能性を考えると、現代の技術で照合できるかもしれない。希望は捨てたくない。

※ ジョン・ドゥ:英語圏で身元不明男性を指す呼称。女性はジェーン・ドゥ。米国では身元不明遺体の通称として法執行機関でも使われる。

19. 謎の名無しさん(>>18への返信)
事故に遭って身元不明のまま意識が戻らなかった可能性も考えてしまう。彼の容姿と障害のことを考えると、コミュニケーションが取れないまま病院で亡くなる展開はあり得る。

20. 謎の名無しさん
1981年当時、自閉症はまだ正式に診断されにくく、「変わり者」「社会性のない人」とだけ片付けられがちだった。診断名が出ても、向精神薬を山ほど投与されてしまう時代だった。彼が薬で苦しんでいたという記述を読むと、本当にやりきれない。

21. 謎の名無しさん
野球カードのお気に入り3枚だけが分けて置かれていた、というのが妙に引っかかる。誰かが盗んだ後にバラ撒いたにしては選び方が几帳面すぎる。ゴードン本人が「ここに来た」というサインを残したのではないかと思ってしまう。

22. 謎の名無しさん(>>21への返信)
同感。彼は数字と選手の記憶が強かったというから、お気に入り3人は彼にとって意味のある番号やチームだったはず。あれは助けを求めるメッセージだったのかもしれない。

23. 謎の名無しさん(>>22への返信)
あるいは「ここまでは自分で来たぞ」という父親への置き手紙だった可能性も。シカゴとデトロイトの分岐点というのも、迷っていた証拠に見える。

24. 謎の名無しさん
当時のホーム側のセキュリティが甘すぎる。深夜0時の見回りまで誰も気づかないし、窓は脱出可能だし、本人の不安定な状態を考えれば監視体制が不十分だったと言わざるを得ない。両親に責任はないが、ホーム側の管理責任は問われるべきだったと思う。

25. 謎の名無しさん
家族と離れたばかりの4日後に消えたというタイミングが切なすぎる。きっと「もう一度お父さんに会いたい」という気持ちだけで窓を越えたんだと思う。それを止められなかった環境が悔やまれる。

26. 謎の名無しさん
ヒッチハイクの目撃情報が出てから一切の足取りが途絶えるのは不自然。誰かが車に乗せたはずで、その「誰か」が悪意ある人物だった可能性は捨てきれない。94年に近隣で起きた連続失踪事件との関連を調べた人はいるのかな。

27. 謎の名無しさん(>>26への返信)
ミシガン州警察の未解決ファイルには当時の長距離トラック運転手による誘拐事件が複数あるが、ゴードンの件と結びつけられた捜査記録は今のところ公開されていない。州境を越えると一気に追跡が難しくなるのが米国の弱点だ。

28. 謎の名無しさん
両親がフロリダに移ったのに、ホームをミシガンに残したという判断は批判の声もある。ただ当時は州ごとに支援制度が異なり、待機リストも長かった。やっと馴染んだ場所から動かしたくない、という親心は痛いほどわかる。

29. 謎の名無しさん
お父さんは2018年に81歳で亡くなった。息子の行方を知ることなく逝ったのが何より辛い。お母さんのリンダさんは今も健在で、答えを探し続けているという。彼女が生きているうちに、何かしらの結末が訪れてほしい。

30. 謎の名無しさん(>>29への返信)
最近はDNA家系図サービスで何十年も前の身元不明遺体が同定される例が増えている。母リンダさんがGEDmatchやDNADoeProjectに登録していれば、いつか報告が来るかもしれない。彼女のために、その日が来ることを願う。

未解決の謎

事件にはいくつもの「あと一歩」がある。深夜の窓からの脱出を防げたはずのホーム管理、ヒッチハイクの目撃情報を活かしきれなかった初動捜査、そして6週間後に発見された野球カードの意味。お気に入りの3枚だけが分けて置かれていたのは偶然か、それともゴードン自身が残したメッセージだったのか——その答えは、彼自身しか知らない。

もっとも妥当な仮説は「家族の元へ向かう途中で何らかの不幸に遭い、身元不明のまま亡くなった」というシナリオだろう。しかし、お気に入りカードが分離されていた点、彼が過去にも兄に会うために無断で車を運転した経緯を考えると、「自らの意志で痕跡を残し、どこかで生き延びようとした」可能性も完全には否定できない。米国には、似た経緯で何十年も後に発見された発達障害者の前例がある。

1991年から33年。父ゴードン・シニアは答えを知らないまま2018年に世を去り、母リンダは今も息子を待っている。グランドラピッズの窓から消えた大柄な青年は、家族と再会する日が来るのか。野球カードと共に放たれた最後のサインは、誰に向けられたものだったのか。彼を最後に乗せた車のハンドルを握っていたのは、誰だったのか。すべての問いは、シカゴ方面とデトロイト方面の分岐がある高架下で、今も答えを失ったまま揺れている。

出典:r/UnresolvedMysteries 元スレThe Charley Project: Gordon Thomas Page Jr.