【2009年】「すぐ戻る」と言って出た18歳が、深夜の州間高速に横たわっていた理由

【2009年】「すぐ戻る」と言って出た18歳が、深夜の州間高速に横たわっていた理由 未解決事件

2009年5月10日の夜、アイオワ州アーバンデールに住む18歳の少年が、恋人のアパートを「すぐ戻る」と言い残して徒歩で出ていった。それからおよそ2時間半後、彼は州間高速道路の走行車線に横たわった状態で発見される。携帯電話も、財布も、靴も、身につけていたピアスも、そこには無かった。

※ 州間高速道路:米国を縦横に結ぶ高規格の自動車専用道路網。歩行者の立ち入りは原則として禁じられており、市街地を通る区間でも制限速度は時速100キロ前後に設定されている。

17年が過ぎた今も、家族は「彼がどうやってあの車線にたどり着いたのか」という説明を受け取れていない。聞き取りは数百件に及び、捜査側は見立てをひとつ持っているとまでは語った。それでも、それを証明する材料はついに出てこなかった。

事件の概要

🗓️ 発生日:2009年5月10日 夜

🌫️ 場所:アイオワ州ポーク郡、州間高速道路35号線/80号線のビーバーアベニュー橋付近

👤 被害者:ジャレッド・パークス(18歳・アーバンデール在住)

🔍 状況:恋人のアパートを「すぐ戻る」と言って徒歩で出発。約2時間半後、高速の走行車線で発見された

🕯️ 現在:死因は大型車との衝突による鈍的外傷。事件は未解決のまま継続捜査中

ジャレッドは高校を早期に卒業していたが、数日後に控えた卒業式には出るつもりだった。その夜、彼はデモイン近郊のマール・ヘイ・ロード沿いにあるアパートで恋人と過ごしていたという。車は使わず、身ひとつで外に出ている。行き先を誰かに告げた形跡は残っていない。

深夜になる少し前、複数のドライバーが「高速で何かをはねた」と通報を始めた。駆けつけた当局が車線上に見つけたのがジャレッドだった。少なくとも2台のトラクタートレーラーに、さらにもう1台の車両にも接触した可能性があるとされている。

※ トラクタートレーラー:牽引車と荷台が分離した大型の連結トラック。日本でいうセミトレーラーにあたり、車両総重量は30トンを超えることもある。

判明している事実

最後の連絡は午後9時半
母親が「11時か11時半までには帰ってきて」とメッセージを送ると、ジャレッドはすぐに帰ると返し、愛していると伝えている。家族が受け取った最後のやり取りがこれだった。門限まではまだ1時間半あり、彼が急いで外へ出なければならない理由は誰にも説明されていない。

衝突の前からすでに倒れていた
現場に残ったトラック運転手の一人は、ぶつかる前からジャレッドが走行車線に横たわっており、意識がないように見えたと証言している。監察医は死因を、大型車との衝突と矛盾しない鈍的外傷と判断した。運転手2人は現場を離れず捜査に協力している。

※ 監察医:米国の多くの郡に置かれている死因究明の担当医。選挙で選ばれる検死官(コロナー)制度をとる地域もあり、州や郡によって権限と専門性が大きく異なる。

橋から落ちた痕跡は確認されていない
現場のすぐ脇には高速をまたぐ橋がある。だが伝えられているところでは、彼の損傷は橋から落ちた場合や突き落とされた場合に生じるものとは一致しなかった。母親は後に、遺体は橋から落ちたのではなく、路上に置かれたか、何らかの形で路上に至ったと捜査員から説明されたと語っている。

携帯・財布・靴・ピアスがまとめて消えた
発見時、ジャレッドの携帯電話は見つからなかった。財布も、靴も、ピアスも同様である。それらが移動の途中で落ちたのか、高速に至る前に手元を離れていたのか、誰かが持ち去ったのかは分かっていない。

携帯の電波は現場近くの基地局まで追えた
端末そのものは回収されていないが、携帯の電波は発見現場に近い基地局で拾われていたと伝えられている。捜査側は「ひとつの見立ては持っているが、それを立証するだけの証拠がない」という立場を取り続けている。両親は情報提供に1万ドル(日本円でおよそ150万円)の懸賞金を出した。

※ 携帯基地局の記録:どの基地局が電波を捉えたかという記録で、端末のおおよその所在圏は分かる。ただし基地局のカバー範囲は市街地でも数キロあり、GPSのような地点特定はできない。

主な仮説

仮説1:別の場所で襲われ、路上に遺棄された

所持品がまとめて無くなっている点を重く見る立場。彼が短時間で戻るつもりで外に出たこと、そして意識のない状態で車線に横たわっていたことを合わせると、どこかで身ぐるみを剥がされ、その後に高速へ運ばれたという筋になる。ただし走行中の高速の車線に人を置くのは容易ではなく、目撃も残っていない。

仮説2:先に別の車に接触し、その事実が後続の衝突に覆い隠された

最初に別の車両がジャレッドをはね、動かなくなった体をそのまま車線に残した、あるいは車線側へ動かしたという見方。トラックによる損傷が上書きされるため、最初の接触の痕跡は極めて追いにくくなる。靴が脱げていたことも、立っている状態ではねられた場合には珍しくないとされる。

仮説3:本人が自分の足で車道に入った

アパートを出た経緯や当夜の心理状態については、公表されている材料がほとんどない。そのため、彼が自ら車道に入ったという可能性を完全には排除できない、という指摘が読者から出ている。一方で家族は事件性を主張しており、この見方を裏づける情報も、否定する情報も、外には出ていない。

仮説4:居合わせた誰かが慌てて置き去りにした

悪意ではなく、一緒にいた人物がジャレッドの異変に対処しきれず、パニックのまま路上に残して立ち去ったという筋書き。この場合、その人物は17年間ずっと沈黙していることになる。関与者が複数なら誰かが漏らしそうなものだ、という反論も同時に存在する。

海外の反応

1. 謎の名無しさん
まとめには抜けている点がある。財布も靴もピアスも無くなっていた。しかも彼は「すぐ戻る」と言って徒歩で出ている。どこへ行くつもりだったのかも書かれていない。轢かれた拍子に一つ二つ飛ぶのは分かるが、全部まとめて消えるのは考えにくい。そもそもなぜ夜中に高速の車線にいたのか。

2. 謎の名無しさん(>>1への返信)
自分はずっと、何かを買いに出て、その場で身ぐるみ剥がされたんじゃないかと疑っている。「すぐ戻る」というのは、遠くまで行くつもりがなかったという意味だから。ただ、それを裏づけるものも今のところ何ひとつ出てきていない。

3. 謎の名無しさん(>>2への返信)
なぜ薬物の取引が前提になるのか分からない。18歳が夜に少しだけ外へ出る理由なんていくらでもある。手ぶらで出たという事実だけで、話を作りすぎだと思う。

4. 謎の名無しさん(>>3への返信)
自分は、彼女を部屋に一人残してまで外に出る理由が他に思いつかないだけ。しかも門限まで1時間半しかない。自分がその年頃なら、残った時間は全部一緒にいるほうに使っていた。だから、外でしか済ませられない用事があったんだろうと考えている。

5. 謎の名無しさん
喧嘩か別れ話があって飛び出した、という線も残っていると思う。彼女がそれを言えていないだけかもしれない。その後があの結末なら、正直に話すのは相当きつい。

6. 謎の名無しさん
意識のない人間を、車が走っている高速の車線まで運んで置くというのは、かなり難しい作業だと思う。自分から車道に迷い込んでしまった人は過去にもいる。携帯にしても、大型車に何度も踏まれたら破片になって、路肩の草むらで見つからないことはある。事件性がないとは言わないが、事件性しかない、とも言い切れない。

7. 謎の名無しさん(>>6への返信)
ただ財布と靴とピアスまで無いのが引っかかる。全部が衝撃で飛んだと考えるのはさすがに苦しい。強盗の線も並べて置いておきたい。

8. 謎の名無しさん
靴に関しては、最初にぶつかった車に弾き飛ばされたと考えれば説明がつく。時速60キロ台でも、紐を結んだ靴から人が抜けることは珍しくない。空になった靴が車体の下に引っかかって、かなり先まで運ばれることもある。ピアスも同じで、衝撃で飛べば夜の路上ではまず見つからない。財布は、そもそも部屋に置いていっただけという可能性もある。ただ、それを確かめるには検死の記載を見るしかない。

9. 謎の名無しさん
遺族が語る話だけでなく、捜査側の見立ても聞いてみたい。こういうケースでは、細かい一点(今回なら携帯)が過大に扱われ、逆に重要な情報が表に出てこないことが多い。「捜査員からこう言われた」という部分も、聞いた側が受け取りたいように受け取っている可能性が常にある。

10. 謎の名無しさん(>>9への返信)
自分が気になるのは二点。直前に大きな喧嘩や別れ話がなかったか、そして本人が酒か何かで意識を失いかけていなかったか。もし一緒にいた誰かが慌てて路上に残して逃げたのなら、その人物は17年間ずっと黙り続けていることになる。

11. 謎の名無しさん
どこか別の場所で車に接触して、意識のない体を車道まで引きずったという筋も考えられる。悪意ではなく、若い連中が真夜中にパニックを起こして最悪の判断をした、という形でも成立してしまう。それだと後続のトラックが、最初の衝突を丸ごと覆い隠すことになる。

12. 謎の名無しさん
彼女の家を出た直後に高速の車線にいた、という流れは、残念だが本人の意思でも説明がついてしまう。18歳という年齢は、大人が思うより衝動に対して無防備だ。

13. 謎の名無しさん(>>12への返信)
そうだと決めつけるつもりはない。ただ、家族の証言だけを根拠にその可能性を最初から外すのも、それはそれで公平ではないと思う。橋から落ちた痕跡がない、という点を家族が繰り返し強調しているのも少し気になっている。

14. 謎の名無しさん
事件性がないとは言わないが、いちばん分かりやすい結論に飛びつくのは危ういと思う。所持品が無い=強盗、と直結させると、そこで思考が止まってしまう。

15. 謎の名無しさん
彼女のアパートから発見現場まで、実際どのくらい離れていたのかが知りたい。あと靴が無かったなら靴下は履いていたのか。足の裏に土や砂利が付いていたかどうかで、自分の足で歩いたのか運ばれたのかがかなり絞れるはずだ。

16. 謎の名無しさん(>>15への返信)
そこが公表されている資料に一切書かれていないのが、この件のもどかしいところ。足の裏の状態は検死で必ず記録されている項目のはずなのに、外に出てきていない。

17. 謎の名無しさん
出典に使われているサイトは、事故や自死として処理された案件を殺人扱いで載せる傾向があると感じている。遺族の主張をそのまま見出しにしてしまうところがあるので、一次資料として扱うのは慎重になったほうがいい。

18. 謎の名無しさん
トラック運転手のうち二人が現場に残って捜査に協力している点は、もっと注目されていいと思う。逃げようと思えば逃げられた状況で残ったのだから、その証言はかなり重い。「ぶつかる前からすでに倒れていた」というのは、その人たちの言葉だ。

19. 謎の名無しさん
最後に彼と会っていたのは彼女なのに、その証言がなぜ前提として扱われているのかが分からない。疑うという意味ではなく、どうやって裏を取ったのかが公表されていないのが引っかかる。

20. 謎の名無しさん(>>19への返信)
10代の女性が成人男性を殺して、遺体を高速の車線まで運んで、部屋の痕跡を消して、警察の聴取に耐え切る。これはいちばん単純な説明とは言えないと思う。

21. 謎の名無しさん
喧嘩して飛び出した、という筋のほうが今ある材料には合っている気がする。彼女がそれを認めたがらないとしても、法的な責任の話ではなく、自分のせいだと思ってしまう気持ちや、遺族に責められる怖さのほうが理由だろう。

22. 謎の名無しさん
携帯が現場近くの基地局を拾っていた、というのは重要だが、位置が特定できたという意味ではない。基地局のカバー範囲は市街地でも数キロある。「その一帯にいた」以上のことは、あの記録からは言えない。

23. 謎の名無しさん(>>22への返信)
2009年当時の記録精度ならなおさら。ただ逆に、携帯が別の街まで持ち去られた形跡がない、とは言える。売り飛ばされたのなら、どこかで電源が入ってもよさそうなものだ。

24. 謎の名無しさん
17年間、誰も口を割っていないという点が一番引っかかる。複数人が関わった出来事は、たいてい年月が経つと誰かが喋る。恋人にでも、酔った席でも。それが一度も出てこないなら、知っている人間はごく少ないか、あるいは最初からいない。

25. 謎の名無しさん
懸賞金の1万ドルは決して小さい額じゃない。当時の高校生の周辺なら、知っていれば動く人が出てもおかしくない金額だ。それでも17年間出てこないというのは、そもそも語れる目撃者がいなかったということかもしれない。

26. 謎の名無しさん(>>25への返信)
地元が狭いほど「知っているけど言わない」も起きる。ただ、その沈黙が17年続くというのは、やっぱり長すぎると思う。

27. 謎の名無しさん
現場の橋の構造が気になる。橋から落ちた場合の損傷と一致しない、と言い切るには、落下の高さや着地の向きまで検討したうえでの判断が必要になる。そこがどこまで詰められたのかが外からは分からない。

28. 謎の名無しさん
捜査側が「ひとつの見立ては持っているが立証できない」と言っている点をどう読むかで、この事件の印象は全く変わる。特定の人物が浮かんでいるという意味にも、事件性そのものを疑っているという意味にも取れてしまう。

29. 謎の名無しさん(>>28への返信)
前者なら、遺族はもっと具体的に指し示せる材料を持っているはずで、17年間それが表に出てこないのは後者寄りの示唆かもしれない。もっとも、捜査側が遺族に全部を話しているとも限らない。

30. 謎の名無しさん
どの説を取るにせよ、母親への最後の返信が「帰るよ、愛してる」だったというのがつらい。犯人が出てこなくてもいいから、あの2時間半に何があったのかだけでも分かってほしい。

未解決の謎

この事件でいちばん確かなのは、実は「分かっていないことの範囲」のほうだ。午後9時半に母親へ返信してから、深夜近くに車線で見つかるまでの約2時間半。この空白を埋める目撃も、映像も、通信記録も公表されていない。そして彼は車を持たずに歩いて出ていったのだから、その空白のどこかに、彼を高速まで運んだ何かが必ずある。

所持品がまとめて消えている事実は、強盗説を強く後押しする。一方で、時速60キロ台の衝突で靴が脱げること、装身具が夜の路面から見つからないことも、それ自体はよくある話だと指摘されている。どちらの説明も成り立ち、どちらも決め手を欠く。この事件が17年動かない理由は、まさにそこにある。

捜査側が「見立てはあるが証拠がない」と述べている点も、読み方が定まらない。特定の人物が浮かんでいるのに立証できないのか、それとも事件性そのものを保留しているのか。前者であれば、17年のあいだに関係者の誰かが漏らしていてもおかしくない。だが、そうした話は一度も表に出ていない。

母親に「帰るよ」と返し、愛していると伝えてから、彼は二度と連絡を寄こさなかった。その短い返信だけが、彼の意思をうかがえる最後の手がかりとして残っている。家族が求めているのは犯人の名前ではなく、あの夜の2時間半の説明である。それすら、いまだに誰も差し出していない。

出典:r/UnresolvedMysteries 元スレIowa Cold Cases

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