ニューヨーク州ロングアイランドの高級住宅地で、中国出身の富豪夫婦が忽然と姿を消した。前夜、二人は息子たちや友人と自宅で夕食を囲んだばかり。ところが翌朝、小旅行に出かけた子供たちが戻ると、両親はどこにもいなかった。そして失踪から約3か月後、彼らの銀行口座から280万ドル(日本円で約4億円)超が抜き取られていたことが判明する——。ただの金銭トラブルなのか、それとも国境をまたいだ何かが動いたのか。
事件の概要
🗓️ 発生日:2025年3月30日 夜10時30分ごろ(最後に目撃された時刻)
🌫️ 場所:アメリカ・ニューヨーク州ロングアイランド、オールドブルックビルの自宅
👤 被害者:ファン・ペイシュアン(48)/チャン・ジュアンジュアン(44)夫妻
🔍 状況:息子たちと夕食後に姿を消す。翌朝、子供たちはキャッツキルへ小旅行に出発していた
🕯️ 現状:現在も行方不明。2025年9月に別人2名が口座から280万ドル超を引き出した容疑で起訴。息子2人は中国へ帰国
この邸宅は2023年11月、住宅ローンを組まずに現金388万7千ドルで購入されていた。登記上の名義人は妻のチャン・ジュアンジュアンと、当時21歳の長男ファン・イーウェイの二人だけ。夫妻の資産は、二人の出身地である中国の事業から来ているとみられる。
最後に姿が確認されたのは2025年3月30日の夜10時半ごろ。夫妻は21歳と12〜13歳の息子たち、そして下の息子の友人らと自宅で夕食をとった。翌朝、息子たちと長男の恋人はキャッツキルへ小旅行に出発。だが戻ったとき、両親は消えていた。長男はすぐに警察へ通報し、取り乱していたと報じられている。
判明している事実
現金388万ドルで買った豪邸、名義は妻と長男
2023年11月、この邸宅はローンなしの現金一括、388万7千ドルで購入された。登記上の所有者は妻チャン・ジュアンジュアンと当時21歳の長男ファン・イーウェイの二人だけで、夫ファン・ペイシュアンの名前は入っていない。この名義から「ファン・ペイシュアンは長男の偽名では」との憶測も出たが、二人は別人であることが記録で確認されている。
最後の目撃は家族との夕食後
2025年3月30日の夜、夫妻は二人の息子と、下の息子の友人らと自宅で夕食をともにした。翌朝、子供たちがキャッツキルへ旅立ったあと、夫妻の姿は誰にも確認されていない。以来、両親と子供たちの間に連絡は途絶えたままだ。
失踪の約3か月後、口座から280万ドル超が流出
2025年9月、クイーンズ在住のウー・チウジューとロングアイランド在住のワン・インイエ(通称ロイ)が、偽造書類を使って夫妻の口座から280万ドル超を引き出した容疑で起訴された。ただし現時点で、二人の起訴内容に夫妻の失踪への関与は含まれていない。
逮捕された男は身分詐称の常習犯
ワンが逮捕された際、彼は別人名義の偽造クレジットカードや小切手、運転免許証、税還付小切手を所持していた。過去にも身分詐称(なりすまし)の前科があったとされる。夫妻とこの二人との間に、事前の面識があったかどうかは公表されていない。
主な仮説
仮説1:家族(息子たち)による犯行説
いちばん多く語られるのが、息子たちが両親の失踪に関わっているという見方だ。翌朝の旅行というアリバイ、両親を最後に見た人物であること、家の名義が長男に入っていることが根拠に挙げられる。だが反論も強い。下の息子は12歳前後とまだ幼く、両親が死亡していれば子供が直接相続できるのに、なぜ赤の他人であるウーとワンを介して金を動かす必要があったのか。長男がすぐ通報して取り乱していたという報道も、この説とは噛み合わない。
仮説2:財産目的の詐欺グループによる犯行説
ワンとウーのような、海外へ資産を移した富裕な中国人を狙う集団の存在を疑う声も多い。押し込み強盗や誘拐、本国の親族への脅迫といった手口は以前から噂されてきた。ただ、二人が口座を抜き始めたのは失踪から約3か月後で、当局は失踪との関連を一切発表していない。単に富豪の失踪に便乗し、金だけを奪った可能性も否定できない。
仮説3:中国当局による「連れ戻し」説
一部では、中国当局が関与したのではという臆測もある。夫ファン・ペイシュアンの名は、中国語の記録をたどると「民間防衛」※系の企業群に行き着くとされ、国家事業に近い立場だった可能性が指摘される。中国が海外に非公式に設けているとされる「海外派出所」※が、事情を抱えた人物を密かに帰国させる例があるとの報道もあり、それと結びつける見方だ。ただし、これを裏づける具体的な証拠は何ひとつ出ていない。
※ 民間防衛:戦争や災害から住民を守るための退避壕・防護施設などを扱う分野。中国では国家的に重視される事業とされる。
※ 海外派出所:中国が海外の都市に非公式に置いているとされる出先機関。逃亡した自国民の「説得帰国」に関与しているとの指摘がある。
仮説4:本人たちの意思による失踪説
財政的、あるいは政治的な理由から、夫妻が自ら姿を消したという見方もある。多額の現金を短期間で動かせる立場だったことを踏まえれば、計画的に身を隠した可能性はゼロではない。しかし、まだ幼い下の息子を含む二人の子供を残し、その後いっさい連絡を絶つというのは、自発的な失踪としては不自然だという反論も根強い。
海外の反応
1. 謎の名無しさん
子供たちは親の財産を持たずに中国へ帰り、そのあとで口座が空にされた——この順番、どう考えてもタイミングが良すぎませんか。
2. 謎の名無しさん(>>1への返信)
調べると、6月29日から夫妻の名義が一人ずつ容疑者の口座に加えられ、途中で「生存者受取権付き」の共同名義に切り替えられて、4日かけて根こそぎ引き出されている。手口が用意周到すぎるんだよ。
3. 謎の名無しさん(>>2への返信)
失踪からほぼきっかり3か月後に抜き始めてるんだよね。そもそも本人不在で口座名義をどうやって書き換えたのか、そこがずっと引っかかってる。
4. 謎の名無しさん
家の名義が妻と21歳の長男だけっていうのは、確かに違和感がある。ただ海外の富裕層が、実質的な所有者の名前を記録に残さないために子供名義で買わせるのは、わりとよくある手だよ。
5. 謎の名無しさん(>>4への返信)
韓国系アメリカ人の家庭でも同じ形を見るね。父親と長男だけを名義に入れる、いわゆる長子相続の名残というやつ。
6. 謎の名無しさん
そもそも名前のローマ字表記がおかしい。本当に中国出身なら Peixuan、Zuang と綴るはずで、Peishuan・Zwang は警察が発音しやすいように当てた綴りなんじゃないかな。
7. 謎の名無しさん(>>6への返信)
それより、390万ドルの豪邸に防犯カメラが一台もなかったっていう方が、自分には信じられないんだけど。
8. 謎の名無しさん
長男は両親が見つからないとすぐ通報して取り乱していた、という報道もある。個人的には子供の犯行というより、夫妻が「羊の皮をかぶった狼」と親しくなってしまった線を疑ってるよ。
9. 謎の名無しさん
海外に資産を移した裕福な中国人を狙う犯罪の噂は昔からあるよね。押し込み強盗、誘拐、本国に残った親族への脅迫……。そもそも子供たちが本当に中国にいるという証拠はあるの?
10. 謎の名無しさん(>>9への返信)
弁護士が「家族のもとにいる」と言っているだけ。しかもその弁護士、中国のスパイ容疑をかけられた元ニューヨーク市警の警官を弁護した刑事弁護士だというのが、妙に引っかかる。
11. 謎の名無しさん
これ、中国の非公式な海外警察が、なにか事情のある人物を密かに連れ戻したっていう可能性はないのかな。
12. 謎の名無しさん
自分ロングアイランドに住んでるけど、この事件のことをまったく聞いたことがなかった。
13. 謎の名無しさん(>>12への返信)
こっちも同じ。390万ドルのゴールドコーストの夫婦が消えて地元ニュースにもならないって、逆に不気味だと思うよ。
14. 謎の名無しさん
真っ先に浮かんだのは、息子たちが両親を手にかけて翌日どこか(キャッツキル?)に埋め、そのあと金を中国へ送る算段をつけた、という筋書き。ただ肝心のその金は、今どこにあるんだ。
15. 謎の名無しさん(>>14への返信)
片方は20歳、もう片方は12歳だよ。やるにしても、二人ともとは限らないでしょ。
16. 謎の名無しさん(>>14への返信)
両親が亡くなっているなら子供が直接相続するはず。わざわざ他人のウーとワンを噛ませる意味が、正直わからないんだよね。
17. 謎の名無しさん
ワンとウーの二人は、口座を抜いただけじゃなく失踪そのものにも関わってると考えるのが自然じゃない?
18. 謎の名無しさん
警察はワンとウーの銀行の防犯画像は公開したのに、夫妻本人や自宅の映像は一切出していない。情報が少なすぎる。二人は状況に便乗して金だけ奪った可能性もあるし、財政や政治的な理由で自ら姿を消したという見方もある。
19. 謎の名無しさん
中国政府の秘密施設みたいな話に飛びつく前に、いちばん単純な線を忘れないほうがいい。口座にアクセスできる身近な誰か、だよ。まずは金の流れを追うのが先決だ。
20. 謎の名無しさん
とはいえ、この一家の資産が中国の「民間防衛」がらみだとしたら、それは普通の金持ちの富とは意味が違ってくる。そこを無視はできないと思うんだよな。
21. 謎の名無しさん
彼らは組織犯罪に関わってなかった? まともなビジネスマンで、現金400万ドルをぽんと家に払える人がどれだけいる。スパイ絡みで国家に消された可能性だってあるし、実際ニューヨークには中国の秘密施設もあるっていうし。
22. 謎の名無しさん(>>21への返信)
中国語の記録を掘った人がいて、彼の名前は「民間防衛」系の企業に行き着くらしい。創業者は1990年代からこの業界にいて全国に30社以上を持つ、と。しかも公開された写真が、行方不明者の顔写真と一致していると言ってた。
23. 謎の名無しさん
ちょっと待って、ニューヨークに中国政府の秘密施設があるって、それ本当の話なの?
24. 謎の名無しさん
BBCが実際に報じてるよ。中国が海外の都市に非公式な「派出所」を置いているという話で、この事件もそれと似た文脈で語られてるんだと思う。
25. 謎の名無しさん
一応言っておくと、ロングアイランドで中国系の買い手が家を現金で買うのは、そこまで珍しくないよ。うちの隣も現金で買ってたし、資産があるというだけで犯罪と決めつけるのは違うと思う。
26. 謎の名無しさん
専門家じゃないけど、自分の直感では、子供たちが何らかの形で関わってると思う。
27. 謎の名無しさん
もっと突飛な話もある。中国発のSNS「小红书(シャオホンシュー)」で、カンボジアにいる誰かが、リサイクルされた電話番号から復元したというテレグラムのやり取りを投稿したらしい。そこには夫妻の殺害を請け負う報酬額、振込先の口座、パスポートのスキャンまで含まれていたそうだ。
28. 謎の名無しさん(>>27への返信)
投稿主はこの失踪事件自体を知らなかったようで、そこがかえって作り話に思えないんだよね。のちに「証拠は息子に送った」と書き残して、その投稿は消された。
29. 謎の名無しさん(>>27への返信)
その連絡のやり取りの中身は、具体的にどうだったの? そもそも依頼の動機はなんだったんだろう。
30. 謎の名無しさん
子供二人だけが中国へ渡り、280万ドルが消え、表に立つのは刑事弁護士ひとり、しかも両親が家を出る姿を誰も見ていない。どの糸をたぐっても、行き着く先が薄ら寒いんだよ。
未解決の謎
複数の糸が同じ一点で絡まりながら、どれ一つとして結び目にたどり着かない——それがこの事件の不気味さだ。両親が家を出る姿を見た者はおらず、防犯映像も公開されていない。表に立つのは家族が選んだ刑事弁護士ひとりで、当の息子たちはすでに海の向こうにいる。失踪からきっちり3か月後に始まった口座の流出、身分詐称を繰り返してきた逮捕者、そして中国の「民間防衛」ビジネスという背景。さらにネット上では、カンボジア発とされるテレグラムの「殺害契約」チャットの存在まで取り沙汰されている。
本国に事業基盤を持つ一家が、アメリカの豪邸から音もなく消え、金だけがあとから流れ出す。単なる金銭目的の犯行なのか、家族内の問題なのか、それとも国境をまたいだ大きな力が働いたのか。仮説はいくつも立つのに、そのどれもが決め手を欠いている。280万ドルの行方も、夫妻の生死も、いまなお何ひとつ確かめられていない。
