「自分はクリストファー・アベイタかもしれない」バーで泣いた男性と40年前に消えた赤ん坊

「自分はクリストファー・アベイタかもしれない」バーで泣いた男性と40年前に消えた赤ん坊 行方不明・失踪

2026年7月下旬、アメリカ・コロラド州コロラドスプリングスの古い一角にある小さなバーで、カウンター席にいた男性が突然泣き出した。落ち着かせようとしたバーテンダーに、彼はこう打ち明けたという。「自分はクリストファー・アベイタかもしれない」。バスに乗ってこの街まで来たのだ、とも。

クリストファー・イーノック・アベイタ——それは1986年7月、生後7か月で自宅のベビーベッドから連れ去られ、そのまま40年間見つかっていない赤ん坊の名前である。バーテンダーは男性の写真を撮り、警察に届け出た。現在DNA鑑定が進められているが、結果が出るまでには数か月かかる可能性があると報じられている。

※ DNA鑑定:ここでは、行方不明者の家族から採取された検体と名乗り出た人物のDNAを突き合わせる血縁鑑定を指す。公的な検査機関では裁判を控えた事件の検体が優先されるため、こうした照合は順番待ちで時間がかかることがある。

事件の概要

🗓️ 発生日:1986年7月15日

🌫️ 場所:アメリカ・コロラド州コロラドスプリングス

👤 被害者:クリストファー・イーノック・アベイタ(当時生後7か月)

🔍 状況:夜のうちに、自宅のベビーベッドから赤ん坊だけが姿を消した

🕯️ その後:40年経った現在も発見されず。2026年7月、自分がクリストファーだと名乗る男性が現れ、DNA鑑定が進行中

1986年当時、アベイタ家の両親は別居していたが、関係をやり直そうとしていた最中だったとされる。7月15日の夜、家族が眠る自宅から、生後7か月の赤ん坊だけがいなくなった。以来40年、クリストファーは見つかっていない。そして、誰一人として起訴されていない。

捜査は早い段階から行き詰まった。伝えられるところでは、母親は当時2回のポリグラフ検査に不合格となり、本人はそれを服用していた精神安定剤の影響だと説明したという。結果として、家族の誰についても「この人物ではない」という結論が示されないまま時間だけが過ぎた。犯人が特定されない一方で、アベイタ家は疑われる側としての40年を生きることになる。

※ ポリグラフ検査:いわゆる嘘発見器。呼吸や脈拍などの生理反応から供述の真偽を推し量る手法で、米国でも多くの州で裁判の証拠として採用されていない。薬の影響や極度の緊張で結果が揺れるとされる。

判明している事実

ベビーベッドから消えた生後7か月
クリストファーが姿を消したのは1986年7月15日。自宅のベビーベッドから連れ去られたとされ、当時はまだ生後7か月だった。両親は別居中だったが、関係を修復しようとしていた時期でもあったという。

家族の誰も容疑から外れないまま
母親は2回のポリグラフ検査に不合格になったと伝えられており、本人はその原因を当時飲んでいた精神安定剤に求めた。捜査当局は結局、家族の誰についても容疑を明確に否定する結論を出さなかったとされる。

きょうだいが疑い続けてきた人物
クリストファーのきょうだいの1人は、当時父親と関係を持っていたとされる女性が事件の背後にいるのではないかと疑ってきた。ただし、この女性を含め、これまで誰一人として起訴された人はいない。

バーで泣いていた男性
2026年7月、コロラドスプリングスのバーで、一人の男性が「自分はクリストファー・アベイタだと思う」とバーテンダーに語った。バスでこの街まで来たとも話したという。バーテンダーは男性の写真を撮り、警察に届け出た。

結論はまだ出ていない
DNA鑑定はすでに始まっているが、結果が判明するまでには数か月かかる可能性があると報じられている。現時点では、この男性がクリストファー本人だと確認されたわけでも、別人だと否定されたわけでもない。

主な仮説

仮説1:バーにいた男性が本当にクリストファーである

もっとも望まれている筋書きであり、同時にもっとも根拠の薄い筋書きでもある。スレッドでは「公開されている赤ん坊時代の写真によく似ている」という声が複数上がった。しかし、いま示されている手がかりは顔立ちの印象だけで、それを補強する材料は出ていない。判断はDNA鑑定の結果を待つほかない。

仮説2:本人が思い違いをしている、あるいは本気で信じ込んでいる

行方不明者を名乗る人物が現れ、鑑定で別人と分かる例は珍しくない。2019年には、8年前に失踪した少年ティモシー・ピッツェンを名乗る男性が現れ、DNA鑑定で別人と確認された。嘘をつく人だけでなく、自分の出自に確信が持てないまま本気で思い込んでしまう人もいる、という見方は根強い。

※ ティモシー・ピッツェン:2011年に6歳で行方不明になった米イリノイ州の少年。2019年に「自分がピッツェンだ」と名乗り出た男性がいたが、DNA鑑定で別人と確認され、この男性は虚偽申告で訴追された。

仮説3:クリストファーは連れ去られた直後に亡くなった

40年のあいだ、身代金の要求も決め手になる目撃情報も出てこなかった。そこから「もう生きてはいないだろう」と考える人は多い。乳児は自分で身元を訴えることができないため、事件直後に手がかりが途切れれば、その先には何も残らない。スレッドでも、この見方をとる人がかなりの割合を占めた。

仮説4:誰かの子として育てられ、本人も出自を知らない

乳児の連れ去りでは、連れ去った側が自分の子として育てるケースがある。両親も「本人も育ての親も、この子が行方不明の赤ん坊だとは気づいていないのではないか」という趣旨のことを語ったと伝えられている。この場合、本人が自分の出自に気づく機会はほとんどなく、家系調査のDNAサービスなどで偶然に判明するまで、何十年も表に出てこない。

海外の反応

1. 謎の名無しさん
DNA鑑定があるだけありがたい時代になったと思う。ただ、この手の「自分は行方不明のあの子だ」という名乗りは、これまで見てきた限りほとんどが違った。

2. 謎の名無しさん(>>1への返信)
嘘をついている人ばかりでもないんだよね。精神的に不安定で、自分でも本気でそう信じ込んでいる人が一定数いる。悪意がないぶん、余計にやりきれない話になる。

3. 謎の名無しさん(>>2への返信)
半年ほど前、うちの地元でも行方不明の女の子を名乗る女性が現れて、街中が色めき立った。結局その人は以前にも同じことをしていて、期待した人たちがしぼんでいくのを間近で見た。

4. 謎の名無しさん
私が引っかかっているのは耳たぶの形。赤ん坊のクリストファーは耳たぶが垂れ下がった形で、バーの写真の男性はくっついた形に見える。この特徴は成長しても変わらないはずなんだけど。

5. 謎の名無しさん(>>4への返信)
それなのに、行方不明者データベースに載っている成長後の予測画像はくっついた耳たぶで描かれている。前から気になっていて問い合わせた人もいるらしいけど、直る気配がない。

6. 謎の名無しさん
家族の写真を並べてみると、全員そろって鼻の下側が少し横に広い。かなりはっきりした特徴だと思う。バーの男性にはそれが見当たらない。彼だけが例外だと考えないと成立しない話になる。

7. 謎の名無しさん(>>6への返信)
うるさい反対意見で申し訳ないけど、鼻の形が年齢とともに変わることは医学的にも報告がある。40歳の鼻と生後7か月の鼻を並べて判定するのは、さすがに無理があると思う。

8. 謎の名無しさん
私は逆の印象だった。成長予測画像よりも、赤ん坊のときの写真のほうにずっと似ている。少なくとも、この人が自分かもしれないと思い詰めてしまった気持ちは分かる気がした。

9. 謎の名無しさん(>>8への返信)
生え際の形と、眉の上の骨の出方が近いんだよね。ここが似ていると顔全体の印象が一気に寄るので、みんな引っかかるんだと思う。逆に言えば、そこしか根拠がないとも言える。

10. 謎の名無しさん
成長予測画像が複数あるのに、そもそも画像同士がまったく似ていない。赤ん坊の写真ははっきり青い目なのに、大人の予測画像では茶色っぽい目になっている。あれは混乱を招くだけでは。

11. 謎の名無しさん(>>10への返信)
生後7か月なら目の色はまだ動くよ。うちの子も1歳半くらいまで青くて、そこから緑がかった灰色に変わった。目の色だけを根拠に除外するのは早い気がする。

12. 謎の名無しさん
家族自身が成長予測画像に納得していなかったという話も聞いたことがある。手がかりが少ない事件ほど、こういう一枚の絵が独り歩きして、みんなの記憶の基準になってしまう。

13. 謎の名無しさん
残念だけど、私はクリストファーがもう生きているとは思っていない。生後7か月で連れ去られて、40年間まったく痕跡が出てこないというのは、そういうことだと考えるしかない。

14. 謎の名無しさん
きょうだいたちがこれを何度も繰り返させられているのが本当につらい。期待して、待って、違いましたと言われる。そのたびに1986年のあの夜に引き戻されるわけで。

15. 謎の名無しさん
記事を読む限り、この人を信じる根拠は「赤ん坊の写真に自分が似ている気がする」だけだよね。それだけでここまで話が大きくなってしまうのは、正直こわいと思う。

16. 謎の名無しさん(>>15への返信)
まあ、たいていの照合は「似ている気がする」から始まるものではある。問題はそこで止まってしまうかどうかで、今回はきちんとDNAまで進んでいるだけ健全だと思う。

17. 謎の名無しさん
自分が行方不明者かもしれないと本気で思ったなら、まず行方不明者データベースか地元の警察に連絡するのが筋では。バーで打ち明ける前にやることがある気がしてしまう。

18. 謎の名無しさん(>>17への返信)
この人はマスコミに売り込んだわけじゃなくて、バーのカウンターで泣いただけなんだよね。酒場で見知らぬ人にこぼすのは、教会の告解室の世俗版みたいなものだと思っている。

19. 謎の名無しさん
バスに乗ってわざわざその街まで来た、という部分がずっと頭に残っている。何かを確かめに行こうとしたのだとしたら、その日の彼はどんな気持ちで座席にいたんだろう。

20. 謎の名無しさん
そもそもDNA鑑定に数か月かかるという説明が分からない。技術的には数日で出るはずのものを、なぜそこまで待たされるのか、もう少し説明があってもいいと思う。

21. 謎の名無しさん(>>20への返信)
機械が結果を出す速さと、検査室に積まれた順番待ちの山は別の問題だよ。裁判を控えた事件の検体が先に回されるから、この種の照合は後ろに送られがちだと聞いたことがある。

22. 謎の名無しさん
別のスレッドでこの男性の身元をたどった人がいて、公的記録上は別の氏名で、逃亡中だったところを数日後に別の州で拘束された、と書いていた。事実なら見え方はかなり変わってくる。

23. 謎の名無しさん(>>22への返信)
その記録が正しいなら年齢も3歳ほど合わないことになる。もっとも、自分の出自を疑っている本人にとっては、その記録自体が信じられないという言い分もありうるわけで。

24. 謎の名無しさん
母親がポリグラフに落ちたという話だけが一人歩きしているのが気になる。あれは薬でも極度の緊張でも結果が揺れる代物で、それを理由に40年疑われ続けたのだとしたら気の毒すぎる。

25. 謎の名無しさん
1986年に赤ん坊を抱えて州境を越えるのは、今とは比べものにならないくらい簡単だった。防犯カメラも携帯電話の記録もない。誰かが自分の子として育てるには十分な時代だったと思う。

26. 謎の名無しさん
可能性は低いと分かっていても、今回こそはと期待している自分がいる。40年ぶんの不在が一晩でひっくり返る話なんて、そうそうあるものじゃないから。

27. 謎の名無しさん(>>26への返信)
その気持ちは分かるけど、期待して落とされるのは私たちじゃなくて家族なんだよね。外野が盛り上がるほど、違ったときに彼らが受け止める衝撃は大きくなる気がする。

28. 謎の名無しさん
顔が似ている似ていないの議論は、結局どちらの側も自分が見たいものを見ているだけだと思う。今回は珍しく白黒がつく手段があるんだから、黙って結果を待ちたい。

29. 謎の名無しさん
仮にこの人がクリストファーでなかったとしても、自分が何者なのか分からないまま生きてきた人であることは変わらないかもしれない。そう考えると、この話にはどこにも救いがない。

30. 謎の名無しさん
結果が出たら、どちらであってもきちんと報じてほしい。名乗り出た時だけ大きく取り上げて、違いましたの一報が小さく流れて終わるのが、家族にとって一番よくないと思う。

未解決の謎

この事件でいちばん重いのは、40年のあいだ誰一人として容疑から外れなかった、という事実そのものかもしれない。クリストファーが見つからないだけでなく、残された家族もまた疑われたままの状態で年を重ねてきた。きょうだいが特定の人物を疑い続けてきたのも、公的な結論が最後まで示されなかったことの裏返しだろう。

今回の名乗り出については、慎重に見ている人のほうが多かった。顔立ちが似ているという印象以外に手がかりがなく、耳たぶや鼻の形といった細部を突き合わせていくと、むしろ否定的な材料のほうが目につく。過去にも、行方不明の子どもを名乗る人物が現れてはDNA鑑定で別人と分かる、という展開が何度も繰り返されてきた。

それでも、この男性を単なる嘘つきと切り捨てにくいのは、彼が報道機関ではなくバーのカウンターで泣いていたからだ。自分が何者なのか確信が持てない、という不安は、事件の当事者でなくても人を追い詰める。もし別人だったとしても、その日バスに乗ってコロラドスプリングスへ向かった理由だけは残る。

答えは数か月後に出る。ただしそれは「この男性がクリストファーかどうか」の答えであって、1986年7月15日の夜に何があったのかという問いには、おそらく何も答えてくれない。ベビーベッドが空になっていたあの朝から、そこだけは40年間ずっと動いていない。

出典:r/UnresolvedMysteries 元スレKRDO(地元報道)The Charley Project

Comments