25年もの間がんと闘い続けた老人が、ある日スーパーで買い物をした直後に消えた。6日後、彼の赤いミニバンは店から約70キロ離れた先住民居留地※で乗り捨てられているのが見つかったが、本人の姿はどこにもなかった。手放せばすぐに激痛に襲われる薬を持たないまま、リーランド・アルトン・ジョーンズは2000年11月、アリゾナ州ピオリアから忽然と姿を消した。新聞が彼の失踪を報じたのは、わずか一度きりだった。
※ 先住民居留地:アメリカ先住民の部族が自治権を持つ区域。連邦・州とは別の管轄になり、外部の警察が自由に捜索できないことがある。
事件の概要
🗓️ 発生日:2000年11月18日(最後の目撃)
🌫️ 場所:アメリカ・アリゾナ州ピオリア/ヒラ川先住民居留地
👤 対象:リーランド・アルトン・ジョーンズ(当時の容姿:身長約190センチ、体重約136キロ、白髪、青い目、右耳を手術で切除)
🔍 状況:ピオリア・バザールでの買い物を最後に消息を絶つ。末期がんの患者で、薬がなければ激しい痛みに苦しむ状態だった
🕯️ 現状:6日後にミニバンのみ発見、本人は今も行方不明。存命なら91歳
リーランド・ジョーンズは25年にわたってがんと闘ってきた。脳腫瘍を抱えながらも生き抜いてきた人物で、度重なる手術によって顔に変形が残っていた。右耳は手術で切除され、骨がむき出しになっていたという。痛みを抑えるための薬が手放せず、それが切れれば「ひどい痛み」に襲われる状態だったと、姉のクロービス・ゴードンは語っている。
2000年11月18日、彼はウェスト・グランド・アベニュー8500番台にある「ピオリア・バザール」で買い物をしているところを目撃された。これが生きている彼の最後の姿となった。それから6日後の11月24日、彼の赤いダッジ・キャラバンが、店から南東に約70キロ離れたヒラ川先住民居留地の、場所が公表されていない地点で乗り捨てられた状態で発見された。だが、リーランドの姿はどこにもなかった。
判明している事実
最後の目撃はスーパーの店内
リーランドが生きている姿を最後に確認されたのは、2000年11月18日、ピオリア・バザールでの買い物中だった。姉のクロービスによれば、店の従業員が「確かに彼を見た」と証言しているという。
車だけが約70キロ離れた居留地で発見
11月24日、彼の赤いダッジ・キャラバンが店から南東へ約70キロ離れたヒラ川先住民居留地内で乗り捨てられて見つかった。発見地点の詳細は公表されておらず、本人の痕跡は車内外ともになかった。
薬なしでは生きられない体だった
末期がんを抱えるリーランドは、痛み止めの薬が手放せない状態だった。クロービスは、薬を持たない彼は「ひどい痛み」に襲われていたはずだと述べ、自発的に長期間姿を消すのは不自然だと考えていた。
手術による顕著な身体的特徴
彼は身長約190センチ、体重約136キロという大柄な体格で、白髪と青い目を持っていた。がん手術の影響で顔に変形があり、右耳は切除されて骨がむき出しになっていた。これほど特徴的な外見でありながら、目撃情報はほとんど集まらなかった。
捜査の進捗はほぼ不明
彼の失踪を報じた新聞記事は、車が見つかった週に出た一本きりだった。フェニックス市警が近年この事件を再捜査したのか、ミニバンに対して鑑識作業が行われたのかは公表されていない。
主な仮説
仮説1:人知れず命を絶った
コメント欄でもっとも支持されているのがこの見方だ。25年もの闘病と絶え間ない痛み、顔の変形——その重みに耐えかね、誰にも知られない場所へ向かったのではないか、というもの。自宅には装填済みの銃があり、その気になれば家で済ませられたはずだが、家族に自分の遺体を見せたくなかった、あるいは大量の薬で「眠るように」逝く方を選んだ、と説明する人が多い。広大な居留地の荒野なら、遺体が見つからないのも不思議ではない。
仮説2:薬や金品目当ての強盗・事件に巻き込まれた
姉のクロービスがもっとも恐れていた可能性。痛み止めを大量に持っていた彼は、薬物目当ての強盗の標的になりやすかったというものだ。ただし、車内外に争った形跡や強盗・他殺をうかがわせる物証は報告されておらず、この説を裏づける具体的な証拠は今のところない。
仮説3:意識の混濁による事故・遭難
脳腫瘍を抱えていた彼は、ときどき混乱して道に迷うことがあったという指摘がある。店で「息を切らして苦しそうにしていた」彼に似た人物を見たという証言もあり、自分の意思とは関係なく車を走らせ、見知らぬ土地で力尽きた可能性も否定できない。脳の病変が衝動的・不規則な行動を引き起こすことは医学的にも知られている。
仮説4:生命保険を意識した「消え方」
少数派ながら、保険金を念頭に置いた行動だったとする見方もある。自殺だと明確になれば保険が下りないため、あえて銃を使わず、遺体が見つからない形を選んだのではないか、というものだ。地域によっては一定期間後に失踪者を死亡と認定でき、遺族が保険を受け取れる——そうした制度を踏まえた推測だが、これも憶測の域を出ない。
海外の反応
1. 謎の名無しさん
行方不明者について家族が「あの人は絶対に自殺なんてしない」と言うのを、自分は鵜呑みにしないことにしている。本人にしか分からない苦しみがあるからだ。
2. 謎の名無しさん(>>1への返信)
でも姉は「本気でやる気なら家に装填済みの銃がある」とも言っているんだよね。つまり間違っているかもしれないと半分認めてる。もし自殺するなら、わざわざ手ぶらで出ていかず銃を持っていくはずだ、と言いたいんだと思う。
3. 謎の名無しさん(>>2への返信)
大量の痛み止めが手元にあるなら、銃よりそっちを選ぶ方がずっと自然だよ。眠るように逝ける方が、撃つよりはるかに「やりやすい」と感じる人は多い。
4. 謎の名無しさん
正直に言うと耳が痛い話だけど、家族はこういう時あてにならない語り手になりがちなんだ。愛する人がそこまで追い詰められていたなんて、誰も認めたくないから。否定したくなる気持ちはよく分かる。
5. 謎の名無しさん
これが自分の一番のモヤモヤポイント。事件もので自殺の可能性が出るたび、家族は決まって「あの人に限ってありえない」と言う。「子どものために絶対しない」「信心深いから」「将来の計画を立てて前向きだった」——でも、それらは自殺を防ぐ理由にはならないんだよ。
6. 謎の名無しさん
自分が10歳の時に父が自ら命を絶った。仕事も家庭も順調で、私たち家族を心から愛してくれていた。最後に話した時も「今週末は一緒にゴルフや水泳をしよう」と笑っていた。それでも止められなかった。愛があれば救えるなら、父は永遠に生きていたはずだ。
7. 謎の名無しさん
25年もがんと痛みの治療を続けてきたなら、おそらく薬への耐性はとんでもなく高い。190センチ、136キロの大男だ。それを考えると、薬で逝くのはかえって難しかったかもしれない。自宅に残った薬の数が処方と合っているか、ちゃんと確認したのか気になる。
8. 謎の名無しさん(>>7への返信)
耐性の話は確かにそうだ。ただ処方薬と市販薬、それにアルコールを混ぜれば耐性を回避できてしまう。これは自殺でよくあるパターンで、銃を使うより「身構えなくて済む」分だけ踏み切りやすいんだと思う。
9. 謎の名無しさん
銃を選ばない理由なんていくらでも考えられる。むしろ自分なら、銃で逝くのはかなり嫌な部類の死に方だと思う。痛みや苦しみが一瞬で終わるとは限らないからね。
10. 謎の名無しさん(>>9への返信)
もし自殺だったなら、姉に自分を見つけさせたくなかったのかもしれない。あるいは、自殺だと断定されないように、わざと曖昧な形を残したかったのかも。
11. 謎の名無しさん
終末期の病でこの苦しみを終わらせたいと願う人と、精神疾患で衝動的に死を選ぶ人とでは、心の状態がまるで違う。正気を保っている人ほど、自宅に無惨な姿を残して家族を傷つける選択は避けようとするものだ。
12. 謎の名無しさん
その瞬間に立たされた人を何人か見てきたけど、本人にしか通じない妙な理屈で行動を決めることがある。「銃は家族の財産だから残しておきたい」「とにかく遠くまで歩いていきたい」——傍からは意味不明でも、本人には筋が通っているんだ。
13. 謎の名無しさん
脳の病気は衝動的だったり不規則だったりする行動と結びつくことがある。腫瘍もそのひとつだ。薬でうまく管理できていても、ちょっとしたきっかけで状態が急変することはある。だから自殺と決めつけるのも早計だと思う。
14. 謎の名無しさん
痛み止めを大量に持っていたなら、それ自体が強盗の動機になりうる。ただ誘拐とまではいかないかもしれないけど、薬目当てで襲われた線は捨てきれないと思う。
15. 謎の名無しさん(>>14への返信)
でも強盗や事件性をうかがわせる証拠は何も出ていないんだよね。痛みに耐えかねて、人知れず薬で命を絶った——残念だけど、それが一番ありそうな話に思える。
16. 謎の名無しさん
そもそも家族が警察に「自殺だと思う」と言わないのは、捜査を簡単に打ち切らせないための方便もあるんじゃないか。「自殺で確定」と判断されたら、警察はそこで手を引いてしまうから。
17. 謎の名無しさん(>>16への返信)
ただ実際に自殺で、それを否定する証拠が何もないなら、そもそも「打ち切る捜査」自体が存在しない。この件に必要なのは警察よりむしろ捜索隊なんだと思う。
18. 謎の名無しさん
右耳を手術で切除して、骨がむき出しのまま——という記述に絶句した。どうして覆う処置をしなかったんだろう。読んでいて胸が締めつけられた。
19. 謎の名無しさん(>>18への返信)
脳腫瘍の放射線治療を広範囲に受けていたなら、皮膚移植をしても血流が足りずに定着しなかったのかもしれない。あるいは本人がこれ以上の手術を拒んだ可能性もある。
20. 謎の名無しさん
25年もがんと闘い続けて、最後はこんな形で消えてしまうなんて。世の中には信じられないほど過酷な人生を背負わされる人がいる。せめてこの事件だけは解決してほしい。
21. 謎の名無しさん
事実をここまで整理してくれて本当にありがたい。引っかかるのは店と車の発見地点の距離だ。燃料の残量も、車に細工された形跡があったかも分からない。あの70キロの移動が、どうして起きたのかがどうしても腑に落ちない。
22. 謎の名無しさん
ヒラ川の居留地はほぼ600平方マイル、その大半が荒野だと聞く。これだけ広いと遺体が見つからなくても全然おかしくない。むしろ見つかる方が奇跡に近い。
23. 謎の名無しさん(>>22への返信)
知人の親族もあの近くで行方不明になった。広大な砂漠の荒野というだけじゃなく、外部の人間が勝手に捜索することを許されない土地でもある。そこが余計に厄介なんだ。
24. 謎の名無しさん
あれだけ目立つ外見の大男なのに、店を出た後の目撃情報が一切ないのが不気味だ。車だけがぽつんと残されて、本人は煙のように消えてしまった。
25. 謎の名無しさん
個人的には事故や遭難の線も気になっている。記事には、店で彼に似た人物が息を切らして苦しそうにしていたという従業員の証言があった。混乱して道に迷い、力尽きたのなら自殺とは話が変わってくる。
26. 謎の名無しさん
あれだけ闘病した人だ。きっと相当タフな人物だったんだろう。自分なら同じ苦しみをそこまで耐え抜けたか分からない。どんな結末であれ、安らかであってほしいと願わずにいられない。
27. 謎の名無しさん(>>26への返信)
本当にそう思う。25年だよ。痛みと付き合いながらそれだけ生き抜いた時点で、もう尊敬しかない。どうか彼の魂が安らかでありますように。
28. 謎の名無しさん
正直に言えば、人知れず自ら逝ったのだとほぼ確信している。ただ、それなら遺体はどこへ消えたのか。痕跡ひとつ残さず消えるなんて、本当にあり得るんだろうか。
29. 謎の名無しさん(>>28への返信)
広大な砂漠で、しかも誰も捜索に入れない土地なら、20年以上見つからないのも納得できてしまう。骨が見つからない限り、答えは永遠に出ないのかもしれない。
30. 謎の名無しさん
新聞でたった一度しか報じられなかったというのが、この事件の一番悲しいところだ。これだけ過酷な人生を生きた人が、消えた瞬間にもう一度社会から忘れられてしまった気がする。
未解決の謎
この事件が今もって解けないのは、手がかりが車一台に集約され、それ以外がほとんど残っていないからだ。店から約70キロ離れた居留地まで誰がどんな状態で運転したのか、車に鑑識がかけられたのか、燃料はどれだけ残っていたのか——本来なら捜査の起点になるはずの情報が、ことごとく公表されていない。新聞報道が一度きりだったことも、初動が薄かったことを物語っている。
コメント欄でもっとも有力視されているのは、痛みと闘病に耐えかね、人知れず命を絶ったという見方だ。装填済みの銃を使わなかった理由として「家族に遺体を見せたくなかった」「薬で眠るように逝きたかった」という説明には一定の説得力がある。一方で、薬への耐性が極端に高かったはずだという反論や、脳腫瘍による意識の混濁から事故・遭難に至った可能性、薬目当ての強盗説も完全には消えていない。
最大の違和感は、これほど特徴的な外見の大男が、店を出た後の目撃証言を一切残さずに消えた点だ。そして遺体が見つからない最大の理由は、発見現場のヒラ川先住民居留地が約600平方マイルに及ぶ荒野であり、外部の人間が自由に捜索できない土地だという事情にある。
存命なら91歳。骨のひとつでも見つからない限り、リーランド・アルトン・ジョーンズの最後の数日に何が起きたのかは、おそらく永遠に確かめられない。

