2008年5月8日、18歳のジョシュア・マドックスはコロラド州の自宅を「散歩に行く」と言って出かけたまま、二度と帰らなかった。7年後、家からわずか1マイル以内の廃屋の煙突の中に、彼のミイラ化した遺体が発見された——服を脱いで丁寧に畳み、裸足になった状態で、頭を下に、両足を上にした不自然な体勢で。警察は「煙突を降りようとして挟まった」と結論づけたが、廃屋の持ち主は「金属メッシュが張られていて入れないはずだ」と証言した。単純な事故なのか、それとも何者かが「彼を穴に入れた」のか——7年間誰も触れられなかった謎が、今も解けていない。
事件の概要
🗓️ 失踪日:2008年5月8日
🌫️ 場所:コロラド州キャノンシティ近郊(家族の自宅から1マイル以内の廃屋)
👤 被害者:ジョシュア・マドックス(当時18歳)
🔍 状況:散歩に出かけたまま行方不明。家族は「新しい人生を始めたのでは」と思い、5日後に失踪届を提出
🕯️ 遺体発見:2015年、廃屋の解体工事中に煙突内でミイラ化した遺体として発見。死因は低体温症と推定
ジョシュアは自由を愛する若者で、自然の中を歩き回ることを好んでいた。家族によれば精神的に安定していて幸せそうに見えたという。ただし、後に明らかになった情報として、失踪の2年前に兄が自殺しており、その命日の周辺時期に失踪していたことが指摘されている。家族が失踪届を出すまでに5日かかったのは「また放浪の旅に出たのかもしれない」と判断したためだった。
廃屋は地元の未成年者が不法侵入して集まる場所として知られており、ジョシュアも以前そこに立ち寄っていた可能性が指摘されている。廃屋の持ち主チャック・マーフィーは、その後建物の解体を決め、2015年に煙突の解体作業中にジョシュアの遺体を発見することになった。
判明している事実
体内から薬物は検出されず
遺体の解剖では、体内から薬物・アルコールは検出されなかった。ただし7年間の経過により、実際に使用していたとしても検出できない可能性は否定できない。骨折・刃物の痕・銃創は確認されず、死因は低体温症と推定された
服は脱いで畳んであった
ジョシュアの服は煙突内の暖炉の横に、靴・靴下を含め丁寧に畳まれた状態で置かれていた。低体温症の末期症状「逆説的脱衣(パラドックス・アンドレッシング)※」によって体が熱く感じられ、服を脱ぐ行動が起きる可能性がある。また「終末期の穴隠れ行動(ターミナル・バーロウィング)」が煙突への侵入と関係する可能性も指摘されている
※ 逆説的脱衣(パラドックス・アンドレッシング):低体温症の末期に、末梢血管が突然拡張して皮膚が熱く感じられ、服を脱ごうとする現象。発見時に着衣がないケースで確認されることがある。
煙突への侵入経路が不明
廃屋の持ち主チャック・マーフィーは「動物の侵入を防ぐため金属メッシュを煙突に取り付けていた」と証言し、ジョシュアが自分で降りることは不可能だったと主張。一方で別の意見として、経年劣化・風雪・動物による損傷でメッシュが外れることは珍しくないとも言われている
「アンディ」の証言
2015年、Redditの関連スレッドに「アンディという人物がジョシュアの失踪前後に親しくしており、その後ニューメキシコで傷害事件を起こし、精神病院に収容された。アンディは『ジョシュを穴に入れた』と口走っていた」という匿名コメントが投稿された。警察は調査したが公式な進展はなかった
体勢の謎
遺体は頭部が下で両脚が上を向いた状態で、煙突内に挟まっていた。法医学的見地から「その体勢に入るためには頭から煙突に入るしかなく、それには二人の人間が必要」という見解が一部で示されている。一方で「グリンチのカートゥーンのような動き」で一人でも可能という反論もある
主な仮説
仮説1:低体温症による事故死
煙突内に迷い込んだジョシュアが逆説的脱衣・ターミナル・バーロウィングを起こし、頭から煙突に入って身動きが取れなくなった。最も単純で物的証拠と整合する説。金属メッシュは経年劣化で外れていた可能性がある。5月のコロラドは夜間気温が急激に下がる。
仮説2:他殺
「アンディ」のRedditコメント、「二人がかりで入れた」という体勢の分析、廃屋を出入りする人物の情報——これらを組み合わせると、第三者が関与した可能性を否定できない。なぜ服を「丁寧に畳んで」置かれていたのかも、事故死では説明しにくい点として残る。
仮説3:自発的な「隠れ」と自殺的行動
兄の命日周辺に失踪したこと、精神的な状態への家族の楽観的評価が実態と乖離していた可能性——これらを踏まえると、強い苦悩の中で「穴に隠れる」という衝動的行動(ターミナル・バーロウィングに近い精神状態)があったと考える説もある。
仮説4:事故と第三者の「後処理」
ジョシュアが自分で煙突に入り、動けなくなったところを誰かが発見した。しかし発見者は何らかの事情(不法侵入・薬物使用・関係の隠蔽)で通報せず、状況をそのままにした——あるいは後で衣服を動かしたという可能性。服が「丁寧に畳まれていた」説明にはなるかもしれない。
海外の反応
1. 謎の名無しさん
この事件を読んで眠れなくなった。煙突の中で7年間誰にも見つけてもらえなかったことを想像すると……本当に胸が痛い。親にとってはどんなに辛かったことか。
2. 謎の名無しさん(>>1への返信)
失踪届を出すまでに5日かかったこと、「また旅に出たんだろう」と家族が思い込んでしまったこと——もし初日の夜に捜索していたら生きて救出できたかもしれないと考えると、悔やまれてならない。
3. 謎の名無しさん
低体温症の末期に服を脱ぐ「逆説的脱衣」は実際にある医学的現象だよ。同じように煙突の中で死んでいた10代の子の事例(ハーレー・ディリー事件、ワシントン州2019年)も、服が煙突の外に残されていた。珍しいことじゃない。
4. 謎の名無しさん
金属メッシュが「取り付けてあった」という建物所有者の証言、これは疑ってかかるべきだと思う。「うちの建物で死んだ」となれば過失責任が生じる可能性があるから、「入れないはずの構造だった」と主張したいインセンティブがある。
5. 謎の名無しさん(>>4への返信)
これは重要な視点。私の家の煙突にもメッシュを取り付けているが、6年たったら動物に何度も蹴破られていた。「メッシュがあったから入れない」という主張は、管理状態によっては成立しない。
6. 謎の名無しさん
あの廃屋が地元の未成年者のたまり場だったという話、これが重要だと思う。ジョシュアがそこに何かを探しに行ったか、誰かと待ち合わせをしていた可能性がある。「散歩」という言葉はあくまで出かける時の説明にすぎない。
7. 謎の名無しさん(>>6への返信)
未成年者が集まる場所で何かが起きたとしたら、その目撃者は「自分も不法侵入していた」という理由で沈黙する可能性がある。そういう「沈黙の共犯構造」は事件を複雑にする。
8. 謎の名無しさん
「頭から入って足が上を向くには二人必要」という分析、実際に煙突の構造を考えると完全には否定できない。でも「グリンチのように頭から突っ込んで回転した」という動きは、パニック状態では不可能じゃない。
9. 謎の名無しさん
兄が自殺してから2年、その命日近くに失踪——このタイミングは偶然じゃない可能性がある。家族が「精神的に安定していた」と語っているが、深いグリーフは外から見えにくいものだ。
10. 謎の名無しさん(>>9への返信)
同意する。自殺系の行動には「突然の消滅」を選ぶケースがある。服を畳んでから煙突に入ることを選んだとすれば、その「整然さ」に心理的説明がつく。もちろん確証はないが。
11. 謎の名無しさん
「アンディ」のRedditコメントを証拠として持ち上げるのは違う。匿名の一投稿が「彼は精神病院にいる」という話で、何年も前の書き込みで、追跡不可能な情報だ。フィクションと区別できない。
12. 謎の名無しさん
あの廃屋の煙突が「真っ直ぐな筒形」じゃなくて「途中で曲がっている構造」だったという記事を読んだことがある。それなら頭から入って体が回転してしまうことが、より自然に起きうる。
13. 謎の名無しさん(>>12への返信)
煙突の構造が分かれば多くの謎は解ける。「真っ直ぐな煙突に頭から入ってどう足が上を向くか」という問いは、曲がった煙突なら問題にならない。現場の詳細な記録が公開されていないのが残念。
14. 謎の名無しさん
7年間、捜索をしても見つからなかった。廃屋の「すぐそば」に7年間いたのに。これは「捜索しなかった」のか「見落とした」のか。煙突の中は確認しなかったということになる。探すべき場所の優先順位の問題だろう。
15. 謎の名無しさん
ここで一つ確認したいのは、遺体が発見された時に「煙突の内側から」見つかったのか、「底部の暖炉部分から」見つかったのかということ。体勢の説明が変わってくる。情報がまちまちで混乱している。
16. 謎の名無しさん(>>15への返信)
解体作業中に発見されたということは、壁を取り壊す過程で出てきたと思われる。煙突の「中間部」に挟まっていたなら、外からの目視では発見できない——だから7年間見つからなかった説明がつく。
17. 謎の名無しさん
「自分で煙突に入った、金属メッシュが壊れていた」だけでほとんど説明できる事件だと思う。でも「服を畳んだ」という部分だけが、事故説ではどうしても引っかかる。恐怖状態で服を脱いで、畳む余裕があるだろうか?
18. 謎の名無しさん
低体温症の末期状態では「行動の奇妙な統一性」が現れることがある。体が感覚を失いながらも、「服を片付ける」という生前の習慣的行動をとることは理論上あり得る。「畳んだ」のではなく「脱いで横に置いた」だけかもしれない。
19. 謎の名無しさん(>>18への返信)
低体温症の進行段階によっては、「熱い」と感じて服を脱ぎながら、まだ認知が残っている段階で「脱いだ物を置く」という行動は可能だと思う。すべてが整合しないわけじゃない。
20. 謎の名無しさん
何が一番辛いって、親が「彼は新しい人生を始めたんだ」と自分に言い聞かせていた7年間だよ。本当の意味での「どこかで生きていてほしい」という気持ちと、真実を知れなかった時間——それが一番悲しい。
21. 謎の名無しさん
個人的には事故だと思っている。低体温症→逆説的脱衣→ターミナル・バーロウィング→煙突へ、というシーケンスは医学的に説明がつく。「二人が必要」という体勢の話は、曲がった煙突構造なら否定される。最もシンプルな説が正解であることが多い。
22. 謎の名無しさん(>>21への返信)
同意。「アンディ」の話はRedditの匿名コメント一個で検証不可能、金属メッシュの話は建物オーナーの証言で利害関係あり。事故説を崩す証拠が何もない。
23. 謎の名無しさん
この事件を思い出すたびに、廃屋が解体されなかったらどうなっていたか、と考える。何十年も後に、誰かが「昔この壁に人骨があった」と気づく……そういう未来もあったかもしれない。
24. 謎の名無しさん
「煙突を降りようとした」という警察の結論、これは「頭から入った」ことが前提になっているが、煙突に「降りる」ためには上から入る必要がある。屋根に登れたのか?高さはどれくらいだったのか?情報がなさすぎる。
25. 謎の名無しさん(>>24への返信)
廃屋の写真を見ると、建物の高さはそれほどでもない平屋に近い構造。低い建物なら屋根に登ることは難しくない。暗闇の中、別の出入り口を探していたと想像すれば「屋根→煙突」のルートも理解できる。
26. 謎の名無しさん
「アンディが精神病院にいる」という話、もしそれが本当だとしたら、当局が病院に照会することができるはずだ。名前(アンディ)と「ニューメキシコで傷害事件」という情報があれば、記録を辿れる。なぜ警察はそれをしなかったのか?
27. 謎の名無しさん
この事件を初めて知った時、事故だと思った。今も事故だと思っている。でも「服を畳んだ」「体勢に第三者が必要」という2点だけは頭から離れない。その2点だけで「事故」を信じ切れない自分がいる。
28. 謎の名無しさん(>>27への返信)
「信じ切れない」がこのケースの本質だと思う。決定的な証拠が何もない状態で、事故説も他殺説も「可能性として否定できない」ままになっている。それがジョシュアの事件をずっと人々の記憶に残す理由だ。
29. 謎の名無しさん
この事件、似たようなケース(ハーレー・ディリー)と一緒に語られることが多いが、ハーレーの場合は服が煙突の外に残されていた。ジョシュアは煙突の中の暖炉横に畳まれていた——場所が違う。その差が「何を意味するか」はまだ議論の余地がある。
30. 謎の名無しさん
ジョシュアが7年間誰にも見つけてもらえなかった、ということへの後悔が一番残る。もし廃屋が解体されなければ、今もそこにいたかもしれない。「名前を取り戻した」だけでも、それが救いであってほしいと思う。
未解決の謎
ジョシュア・マドックスの死は、「どうやって煙突に入ったか」という問いが中心に残る。金属メッシュは本当にあったのか、あったとしても外れていたのか——この点は今もって確認できない。警察は低体温症による事故死と結論づけ、捜査は実質的に閉じられている。
最も合理的な説明は「低体温症の末期に逆説的脱衣とターミナル・バーロウィングが起き、煙突へ迷い込んだ」というシナリオだ。医学的に説明できる現象が積み重なれば、「頭を下にした体勢」も「服を脱いで畳んだ」ことも理解できる範囲に収まる。
しかし「アンディ」というRedditコメント、服が「丁寧に畳まれていた」という描写、金属メッシュをめぐる証言の矛盾——これらはどれか一つでも確かなら、事故説を揺るがす要素になり得る。いずれも確認できないまま、ジョシュアの事件は「最も可能性の高い事故説」と「消えない疑問符」が共存する形で終わっている。
7年間、自宅から1マイル以内にいた18歳の少年。彼の名前が取り戻されたことだけが、この事件の小さな救いだ。
出典:r/UnresolvedMysteries 元スレ / Denver Post: Chimney discovery

